春高バレー(全日本バレーボール高校選手権大会?)を見てきたよ
高校生の試合を初めて見てみて,当初はスピードやパワー,プレーの幅,早い展開での繋ぎ(もっとも,ミス自体はふだん見ている他のカテゴリに比べても少なかったように思える)といった部分で少し物足りなさを覚えていたけれど,さすが決勝戦だけあってみんな巧いし,試合展開も均衡していたので,ずるずると引き込まれていった。
まず人の多さに驚いた。決勝戦出場校以外の学校の選手がたくさんいるし,制服姿の高校生もいるし,一般の観客も老若男女,いったいどこから集まったのか。昨年度から場所も会期も変わっても2試合しかやらなくてもこれだけ入るのかと。みんなどこで調べて来るんだろう。
場内は関連グッズ売り場がたくさん。スタンドは南側3階の両端のみ閉鎖であとはぎっしり,カメラもでっかいのや動くのがたくさん,カラービジョンも左右両方,広告は電飾。応援団も大挙して,チアありブラスありで,東京体育館のスタンドが狭く感じられた。
そんなところに丸々1セット分遅刻していったので,3階のいちばん上でひっそりと見ることになった。球が遅く感じられた理由には距離の遠さも挙げられるのかも。あとでテレビで見たらみんなけっこう速かった。
事前情報としては鎮西の池田と東亜の山本湧の名前だけを聞いていて,あとは月バレ綴じ込みの選手名鑑(薄くて便利)とオペラグラスを片手に三階席。第1セットは26-24で鎮西が取っていて,着いたのは第2セット開始直後だった。
第2セットで最初目についたのは東亜12冨田。上背があって素直な感じのサイド。まだ1年生。
それから鎮西2田尻がなかなか素敵なジャンプサーブ。長身セッターで,トス回しも面白かった。
中盤あたりから東亜が抜けて,25-19であっさり東亜。第1セットも競ってたみたいだし,東亜のペースなのかなあ。
と,思っていたら第3セットは鎮西が走る。第2セットはなかなか繋がらなかったお見合い系ボールをちゃんと繋げるようになったし,ブロックもつけるようになっていた。第2セットとは逆に東亜の方が拾えなくなっていた。
鎮西は3池田4久木原のレフト対角がそろって攻撃力が高くて,どっちが前でも後ろでもバックアタック含めてサイドから確実に攻撃ができている。コートにいるメンツの中で池田は確かに頭抜けては見えた(試合後の監督コメによると,あまり良くなかったようだけど)。それに,センターの1村上も大変素敵で大変打数が多いし決定率も高い。
対する東亜は,7高橋8栗山のセンター対角が目立ち,サイドアタッカー陣はぼちぼちという印象(手元の月バレ綴じ込みの予想オーダーには載っているのにコートにはいなかった3白井がレフトエースだったようだが,そんなこととはつゆ知らず)。おそらく6土井にボールが集まってはいたのだろうがレフトに集まるのはある程度当たり前なのでそんなに目立たない。てか,このセット全体的に東亜のレセプションやディグがちょいちょい不安定だったよーな。ネットぎりぎりまで行っちゃって,山本が片手で処理する場面もちらほら。
第3セットを25-21で鎮西が取り,第4セットも立ち上がりは鎮西ペース。しかし何がどうなったのかよく分からないうちに東亜が追いついてひっくり返してどーん。
そしてフルセット。寝坊しても諦めずに観に来て良かった。
鎮西サーブで始まった第5セットは序盤から鎮西が走る。鎮西2-0で東亜は早くも1回目のTO。1点取ったあとすぐにサイドアウトを取られ,5-1になるまでに東亜は2回目のTOまで使い切った。
そこでようやく東亜が2度目のサイドアウトを取って5-2。サーバーはセッターの山本湧。山本のサーブで崩し栗山・冨田のブロックで仕留める。鎮西が流れを切れないまま東亜が追いつき追いこし8点目山本のノータッチエースでコートチェンジ,9点目は栗山のブロック。
5-9までに鎮西は2度のTOを使い切った。
コート上の面々でどうにかするしかない局面で,鎮西も追い上げた。2点差まで詰め寄ったが,そこまでで,第5セットを15ー12で取った東亜学園が優勝。
山本はサーブにセットにブロックにアタックに(!)獅子奮迅の活躍を見せ,今大会MVP。栗山のブロック(結局何本決めたのかしら)も良かった。東亜はバックアタックは少なめで,センターを絡めた感じ。AだかBだかのクイックが囮で土井が決めるってパターンが面白いように決まってた。また,しばしば選手交代を行って,ベンチの多くの選手が出場してたんじゃないかしら。
そうそう,リベロが途中で交代してたように見えたのは目の錯覚?
とりあえず今日はここまで。テレビ放送あるんだからこんなん書かんでも……。