東京体育館2日目


えぇ,がっつり寝坊しましたとも。


気がついたら試合開始時刻の13時を回っていた。寝坊したときって,まず時計をまじまじと眺めて「この数字は何?」って,しばらくフリーズする。プライベート1人行動の予定ともいえない予定で本当によかった。よくないけど。


そこから仕度して出かけたところで,ストレートの場合到着前に終わる。てか,事態をおぼろげに把握したあと,パニックから次の行動を選択できずにとりあえずテレビで山梨の試合の録画操作をもごもごと始めたのだが,その間の東京体育館の展開は早くそうこうしているうちに25-12であっという間に第1セットが終わった。


いっそ第2試合に間に合うようにゆっくりめにしようかしらと思いもしたが,東レも三好もここで見ないと見る機会がない(それぞれファイナル/チャレンジマッチ出場の可能性があるがそれはさておき)。TLのみなさまにも励まされて,気持ちを入れ替え,超ダッシュで仕度して家を飛び出した。


幸い試合は第4セットまで進み,中に入ったときがたしか第4セットの東レ18点目あたり。その時点で点差もそれなりについていて,結局そのセットで試合が終わったので,かろうじてちょっとだけ見られたかなというレベルだった。米山打ってるとかあきおやっぱりいいなとか,ちょっとだけ。でも山田のツーを生で拝んだので,最低限の目的は達成できた。


ネット挟んだあっちとこっちで(片方はリザーブメンバーでグラコン着てるけど),新しいメンバーに迎え入れられている図にしみじみ心温まるものを感じるワタクシは所詮ただの選手ミーハー。


しかし,あの2と4の対角(当時)はどっちも大好きなのでたまらんのです。全カレ優勝からちょうど3か月。山田がガチのツーアタックを打つという話はちらほら聞いてたけど,ほんとにガチだった。アタックはセッターのお仕事の中ではけして優先順位高くないし多用するものではないと思ってるけれど,あのスパイクフォームを見られてうれしいよ。これからもがんばれよー。おいおい(感涙)。


気を取り直して,第2試合のFC東京JTサンダーズはメモ取りながらわりとちゃんと見た。帳票は出るけど,練習がてら。


しかしこの試合は,お目当ての選手(だれ)はさっぱりでしたが。ほんとにね。


JTも東京も,調子の上がらない選手をセット中にもばんばん交代させて,第1セットと第4セットではかなり様変わりしていた。


なので,個人的にはベンチワーク中心に楽しく見られた試合だった。東京の手駒の多さはおもしろい。JTはゴメスもさほど脅威的ではなかったし東京の付け入る隙は充分ありそうだったんだけど,勝ちきるのは難しい。


JTは町野・田村のセンターラインを使えていた。とくに田村はブロック・アタックともに大活躍で,メモを取りながら「またたむらか」と。アウトサイド2人の交替もハマった。塚崎のバックアタック綺麗だったなあ。彼は国体のときもすごくのびのびしてて,見ていて気持ち良かった。どうやらわたしは塚崎運がいいらしい。國近はそんなに悪そうには見えなかったけど,徳元に代えちゃったね。これはちょっと謎。あと,ピンサの神田聖馬も良かった。5本打ってノータッチエース1本,ほかもレセプション崩してたし,ミスもしなかった。神田と言えば三好にいたころに某大との天皇杯での対戦でフルセットに持ち込まれて土俵際まで追いやられていたのに第5セットに入ったとたん神田サーブで神田無双になってめちゃくちゃあっさり勝負がついた試合を今でも歯噛みしながら思い出す(とえらそうなことを書いたがどこ大だったか忘れたw)。


東京は,この2日間ともに上場の腕の振りの早さが凄い。音もなく現れて左腕をひとふりし音もなく去っていく。辻を舞う風のようなスパイク。こんなんどこに隠してたの,という(隠してません)。つくば時代も数試合は見ているはずなんだけどなあ。


それからアベアツシ。やっぱりアベアツシ。阿部が入るまでは上場がひとり目立っていた(鎌田と前田が目立ってないということではなく。うまくいえんな)けれど,今日阿部が入ってからはコートの雰囲気を阿部が持ってって,逆に上場の陰がやや薄れた(のを良いことに要所で上場ってた)。


第4セット最初の上場・阿部・前田という世が世ならオポジットの選手ばかりを3人揃える超攻撃的布陣(しかもリベロ三上)は,何を狙ってるのかわからんけど面白かった。前田がサーブで立て続けに狙われてあまりにアレだったので,上場・阿部・端場になったけど,こういうオプションの多さはうまく嵌るとかなり多彩で楽しいことになりそうなんだけどなあ。なんだかいろいろとあとちょっとずつ勿体ない感じ。昨季3勝だったのが今季6勝しているのは伊達や酔狂ではないのだろうけれども,1巡目3勝2巡目2勝3巡目1勝,4巡目ここまで0勝と,試合を重ねるにつれてチームの完成よりも相手の対応が上回ってるんじゃないかと邪推される。JTのサーブはけして強打ではないけれど,ミカサボールのフローターサーブをうまく使っているのか,東京のレセプション成功率は低い。逆に東京のサーブは……ミスが……多い……のよ。


そんなこんなでヒーローインタビューはセッター井上。なかなかむずかしい質問をするインタビュアさんだったけれど,井上さんさらさらと,よくできました,の回答だった。ちょとほれた。


試合終了後に三上と菅がしばらく話してた。筑波筑波。三上がリベロやってるなんて今でも不思議な気持ちがするが,打ち屋は山のように揃ってるしなあ。福田誉は普通ユニを着せておいて鎌田の後衛で投入。三上は今日の試合は可もなく不可もなしの感じだったけどあとで帳票みたらレセプション成功率はあんまりよろしいとは言えなかった。今は選手ごとの全試合技術集計が見られないので,シーズントータルでどんなもんかわからんのだけれど,それならばそれでがんばれ,と。


とりとめもなく。次はチャレンジマッチかな。どこが出るかは(チャレンジするほうもされるほうも)未定。あと4月10日のファイナルは(これもどこが出るか分からないけど)行きたい。しかしファイナルは大学リーグの開幕とかぶる。そろそろプロ野球も始まる。悩ましい。