関東1部男子秋季リーグ8日目(酔っぱらい仕様)


あばばばばば。


出かける前にいらんこと書いたらさっそく能面試合をいっぱい堪能できたよ☆ つい先日始まったばかりのように思える秋季リーグもいよいよ佳境。


土曜日は14時試合開始です。コート2面で各3試合の計6試合。5セットマッチ。


そして本日のBコートは3試合すべてフルセットまでもつれ込んだ。ぜんぶ終わって時計を見たら21時を過ぎていたような気がするのはきっと錯覚。

国際武道大0-3明治大


すためんメモってないす。武大MBは24清水と22王の対角でスタート。明治はいつも通りっぽかった(21新 2松本 17鎌田 22大塚 28有田 10澤田 L30中村)。


ぶだい……うーん。筑波に勝ってから勝ってない? 拾いまくってはいたが,なかなか得点に結びつかず。


明治もそういうところが感じられるチームだけれど,チームとして形ができてきたかまとまってきたか,後半ぐいぐい結果が伴っている。さて,最終週。

慶應義塾3-2国士舘


→慶:26野口 28柳田 27稲田 19岡田 16間宮 18山本 L15前田優/13中出


国士:18佐藤貴 33佐々木 19浜田 17井本 16上村 23長澤 L51古田/1赤澤


慶應は山本悠登が復活して,MBが稲田−山本対角。また,サイドも岡田がOPで柳田−間宮のアウトサイドと手を入れてきた。さらにリベロは前田(レセプション)と中出(ディグ)併用(途中から中出固定)。


国士舘も,先週スターターから外れていた浜田が今日はスタートから。


慶應のサイドはこのオーダーのほうがしっくり来るかな。ほんとになんとなくだけど。個人的に岡田のライトからの攻撃の印象が強いので,もともと彼をオポジットと錯覚しがちだった。でもレフトなんだよね,って思ってたぐらいで。


間宮と入れ替わったことによる違いはよくわからないけれど,右から打つ回数が多いとかがある気がする。フロントオーダーにすればまた違ってくるし,たしか春頃には慶應もフロントオーダー試していたような気がしないでもないけど,この秋季リーグはバックオーダーで来てるわけで。


あと,今日は柳田も良かった。待ってたよー,という鋭さ。柳田の攻撃力upと間宮岡田入れ替えはひょっとしたらセット販売かもしれない。入れ替えたからup,ではなくupったから入れ替えたという意味。


まあそんなわけでフルセットですよ。慶應→国士→慶應→国士→慶應


国士舘としては第3セット終盤までリードしていてほとんど手にしかけていた。その頃の国士はノリノリであった。結局慶應が取って,次の第4セットどうなるかと思ったらそれ以上にノリノリであった。ふだん井本がポイントゲッターの雰囲気だが今日は佐藤がえっらいすごかった。リードしてる場面やここぞってところで得点したときの国士面々のなんと楽しげなことか。


最終セットももつれたけれど,13-13で回ってきた慶應岡田サーブのところで野口のワンブロに入った渋谷が佐藤貴秋をシャット。先にマッチポイントに手を掛けた。このときの渋谷のかっこよさたるや。国士舘W佐藤の波状攻撃に食らいついて食らいついて,最後にキャプテン。


コート上の面々が実に楽しそうにプレーをし,もつれた展開に1ラリーごとにはらはらどきどきする,とても楽しい試合だった。試合終了後は両チームの健闘に,スタンドから惜しみない拍手が送られた。

専修大1-3順天堂


専修:13孫 18長友 9杉本 15板宮 20山本 8端場 L12國弘


→順:23細中 26藤井 24佐野 21伏見 13阿部 2伊藤 L18渡邊/38山崎


隣メインで観ていたので専修のローテーション違うかも。たいていS1だし。今日変えてたかしらん。


1・2セット目あっさり順大。第3セットは専修が一矢報いるも,というところ。


第4セットの終盤,いつもの二枚換えで前衛3ローテ入っていた竹浪がスパイクやらブロックやらでえらく光っていて,おおおお,という。


順大もリーグ開幕直後はずいぶん苦しんだけれど,だんだん良い感じになってきた。いろんな手を打つチームではあるけれどそれはそれとしてとりあえず一つ基本の形が作れたことでばたばたしなくなった。


そして要所で入る小川がすごくいい働きをしている。小川が入るとレセプションが安定するし気配りや指示出しもしてるし醸し出すムードもいい。スタメンひとり4年生でがんばってる伊藤の肩の力がちょっと抜けるのもいい。


いっぽう,専修。波のはげしいチームはほかにもたくさんあるけれど,波がはげしいで賞は専修に贈呈したい。分が悪くなってきたときに焦って雑になって穴を広げちゃう癖が改善されればなあと。とくに順大の壁は厚くて高いので,むりやりぶーんってしてどがーんって突っ込んでもなかなか打ち破れない。難しい。


そんなふうに,無茶振りしてんなーって思うこともままあるけれど,ついつい専修から目が離せない。ファーストタッチが高く上がったボールに対してわざわざ開くセッター。いったん脇に避けているセッターのところにボールが上がっちゃうとか相手コートからダイレクトで返ってくるとかでセッターがスパイクを打つこと自体は大学界隈ではさして珍しいことではないけれど,助走するために開く動きをめっちゃナチュラルにしてるところが,目の離せないゆえん。そして要求されるままにトスを上げる前衛MB。山本・孫の並び大好き。

筑波大2-3中央大


\ふるせっと・ぼーいず/


第5セット終盤の中大は,4日目を思い出すような展開だった。14点目がノータッチエース,15点目がブロック。それぞれ人は違うけれど。今日は傳田のサービスエースと岡村のブロック。


日曜日欠場していた千々木主将,今日はどうかしらと心配していたけれど,ぶじスタメンで試合に出て,まずまず。


温存しておいて最後に使うの好きですよね。フルセットに持ち込んだらこっちのもん的な(日体相手にはやられちゃったけど)。打数は少ないのに無視できない。神がかったディグも随所に見られ,動き自体は良い感じ。


千々木まずまずの残りの分は早坂が今日も大変素敵だった。


8日目(観戦7日目)ともなると,見る方も適度に肩の力が抜けていまして(=記録がない),あとになって思い出せなくて困るという。

法政大0-3早稲田大


早稲田三勝目。法政は,まだ確定ではないかもしれんが,これで自動降格に限りなく近づいた。ちょっとしたことで1つ勝てると思うのに。


(いまここでいってもせんなきことだが,全カレで恐怖のノーシードダークホースになりそうでちょっとこわい)

東海大2-3日本体育大


Bコート3つめのフルセット。わたしのいくつめかの地蔵(能面)試合。


始まる前にさんざん「にったいこわいにったいこわいにったいこわい」と言ってて,第1セットが終わったところで「なんかいやなよかんがする」と言ったものだが,当たるも八卦当たらぬも八卦


当たったけどな。


→東:13星野 3塩田 1小澤 23鶴田 2安永 15深津 L10大矢


日体:2井口(1S途中−16渡辺) 24田井中 5小林 14豊田 13黒木 1梅野 L19吉武


第1セットは25-13で東海大。あほみたいに「サーブがー,れせぷしょんがー,ぶろっくがー」状態だった。13-3とか。またか。


しかし日体はサーブで徹底的に狙われていた井口を早めに渡辺大地に変えた。それでも最初は止められていたけれど,そのうち右肩上がりになってくる。大地の攻撃面でのキレが素晴らしかった。前回見たときにはフェイント勝負が多かったけれど,今日はずばずば切り込んで来る。


井口が退いてからは東海のサーブはほぼ吉武狙い。意図は不明。たまに山本将平に取らせていたけど,綺麗なレセプションフォームから綺麗にセッターに返してそのままスパイクに入ってがっつり打ってサイドアウトを取るという,教科書にお手本として載りそうなプレーを何度も拝見した。


流れは180度変わった。良いときの日体の良いときの雰囲気って言葉では表せないんだけど,床にボールが跳ねた瞬間に「ほーらね」って首肯せざるを得ない有無を言わせない強さ,みたいなのが,あるんだよ。有無を言わせないといえば田井中・黒木の両MBのこれまた絶望的な存在感。


うめのめー。うめのめー。だいすきだ。


それなのになんで2敗してるのか,それも1つは下位の国士相手に,というのは,彼ら自身が最も悔いているところだろう。


1-3で決着するかと思われた試合,東海大は第4セットを取り返してフルセットに持ち込むのが精一杯,だったかな。


よりによってというかなんというか,先週いなかった大応援団(すぽせんのほかのぶのかたがた。みんなごっついの)でスタンドぎゅぅぎゅぅだったので,そのスタンドとセットで見ていると,なんともなあ,と歎息はしちゃうんですけどね。


東日本インカレをあわせても3つしか負けていないがその負け方が毎度なぞったように同じパターン。それも彼ら自身が最もよく分かっていることだろう。

まとめ


勝ち数も割れてきた。例によって勝ち数が同じ枠の中は順位じゃないよ。


7-1 中央


6-2 東海,日体


5-3 筑波,明治


4-4 順天堂,慶應


3-5 国際武道,早稲田,専修


2-6 国士舘


0-8 法政


唯一1敗をキープした中大が暫定単独首位。残りの試合数と対戦相手を考えても有利な状況。


となると別の意味で正念場の3試合。変に意識したり守りに入ったりせず,いつもの「らしさ」を出せるか。


下位方面は混戦模様。法政がかなり厳しい。