2012年度関東大学春季リーグ男子1部・4日目


4日目にして遅刻。遅刻魔なのによく3日間試合開始に間に合っていたものだ。最寄り駅であるところの小田急線「東海大学前」駅に着いたのが10時50分ごろ。タクシーはいないしバスは買い物している間においていかれたので,そこから歩く。正門(北門?)までは道も覚えたので感覚的にはそれほど遠くない。門をくぐってからが長い。


先月発行されていた東海スポーツをこっそり拝見。さきの全日本インカレの男女アベック優勝が裏面のトップ。中面にもほかの競技とまじって,卒業生の進路が掲載されていた。

日本体育大学2-3筑波大学(31-29 17-25 23-25 25-22 11-15)


ちこくしたので第2セットのスターティングオーダー


→日体:24田尻(第3セット16中村) 9渡辺 5上西 28山田 1山本 2黒木 L12吉武


筑波:14前田 17宮内 19篠村 11出耒田 5李 13久原 L2白石


今日の筑波は前日にも増してできたできたできたできたできたで,そのできたも(そりゃそんだけ上がればむりくり上がってるボールも多いしできたんシフトも敷かれて当然なのだけれど)拾われる場面やスパイクミス(アウトとかネット超えなかったりとか)も実に多かった。


第4セットは日体1点先行の22-22から出耒田のスパイクミスで23-21となり,筑波タイムアウトあけの長い長いラリーで久原を田尻がとめて24-22。筑波ひとつサイドアウトを取ったあと,久原のサーブとなるが,トランジションアタックでできたんが網にかかって25-22,だった。日体はセット終盤の集中力が凄い。


第5セットは双方ちみちみブレイクをして,11-10で筑波がタイムアウト。のあと篠村にかわってピンサで入った15竹澤が素敵サーブ。14点目のノータッチエースで完全に決まった。さいごは日体山本のサーブミス。


今季の日体を通してみたのはこの試合が初めてだった。通してといいながら最初は遅刻しているし途中見ていなかったりはする。山本が後衛で左右に飛び交っているのが印象的で,3年次までとはまた違った印象を受けた。日体はブロッカーとディガーの関係がいいのか,ワンチで勢いを殺したあと,エンドラインらへんにすかさず将平が現れる。山本と渡辺(ワタナベ姓大奮発)で守備をかためつつ田尻山田の2年生対角にはのびのびとやっていただこう,というかんじ。重量級MB対角も頼もしい。


筑波が3勝1敗,日体大が2勝2敗。

明治大学3-0早稲田大学(25-23 25-22 25-22)


反対コートの端の方に座っていたために得点経過を確認するのすらままならなかった。細かなところは(見ていないので)さておき,2セット取った段階で,明治が堅そうだと感じた。昨日の明治を見る限り,この結果も不思議はない。バランス取れてて守備がいいチームは強いなあ。


明治3勝1敗。早稲田1勝3敗。

東海大学3-0順天堂大学(25-22 25-19 25-18)


→順天堂:33渡邉峻 23西尾 9伏見 4竹浪 12佐野 21廣瀬 L29館石/36小芝


東海:13鶴田 18鈴木頌 7池田 2阿部 29栗山 1深津 L15大西


順大は昨日フルセットの末中大を破った。開幕週はちぐはぐな印象の方が残ったが(2日目は見てないのでなんともいえないが),2試合終えてからの1週間でいろいろと調整をし,昨日の試合でうまくはまったのかな,と感じた。それを受けて,ルーティンの選手運用は昨日・今日と同じ。


しかし,蓋を開けてみると東海大が鼻につくぐらいの試合運びだった。順大はキルブロックは出ていた。シャットアウトの数で言えば断然順大が多い。それなのに,結果を概観すると順大はがいいところを出せず何もさせてもらえなかったように見える。


2010年の全日本インカレを除けば,このカードは東海大の対戦成績が良いイメージ。


順大のレセプションアタックが決まらず,トランジションで東海があっさり仕留める場面がちらほらみられた。そんなにセンター線(鈴木頌or栗山)使ってるようすもなくサイドアタッカー中心ではありながら,打たせる位置はいろいろ。上背に勝る順大のブロックが間に合ってシャットする場面も多々あるけれど,トータルでは東海大が一枚上手だったか。


昨日の時点で全勝が東海大だけになっていたが,今日も東海大が勝って4連勝で首位をキープしている。尤も昨季優勝の東海大は昨季下位から順に対戦するのでこれからが正念場になる。まず次の慶應慶應日吉が気になるところ。


順大は1勝3敗。


順大選手交代おぼえ:


渡邉峻と竹浪のツーセッター。渡邉後衛でスタート。10点過ぎて竹浪が後衛に下がるところで,渡邉→3阿部。このとき同時に竹浪→14藤井の場合もあるし,竹浪がサーブを打ってから交替の場合もある。その次,佐野のサーブが終わったあとに佐野→1渡邊光。


2つ回って竹浪が前衛に上がるところ(阿部が後衛に下がるところ)でSR対角をまとめて元に戻す。光が前衛に上がるところで佐野に戻す。


というルーチン。だけど第2セットは阿部が一本目ネットにかけちゃったからなのかなんなのか,わりとすぐにしゅんに戻した。竹浪がトス上げてるときはあまりしゅんにあがらない気がしていた(と思って見ていたところ試合が進むとそうでもないことがわかったが)が,この藤井−しゅん対角の間はなぜかしゅんへあがるトスが多かった。


リベロは基本的にはレセプションが小芝でディグが館石かな。でも毎回必ずそれで入れ替わっているわけでもなさそうだった。

中央大学3-1慶應義塾大学(23-25 25-20 27-25 25-22)


慶應:23柳田 22野口 12星谷 8岡田 1間宮 5山本(第2セット17稲田) L9前田優/25野瀬


中央:7傳田 15江頭 8新井 16井澤 28関田 1渡辺 L5山香/10森


白ユニ対白ユニで判別しづらいことこの上なし。前日紺だった中大が白になるのはよしとして,だ。が,振り返ってみると今季慶應の紺ユニを一度も見ていない。さらに記憶をたぐり寄せてみても,紺(リベロが白)ユニが存在しているという認識に比して実際に紺ユニを着ていた絵が案外思い浮かばなかった ←白しかないんですって! 思い込みってコワイ。


本日の慶應は元に戻して(?)S2スタート(第2セットはS3,第3セットはS1)。そして,今季の慶應がフロントオーダーだったことに今日になって気づいた。だめじゃん。去年の春頃一大ムーブメントだったフロントオーダー,今1部で敷いているのは慶應だけですかね。


中大は江頭がサーブスタートになるオーダー。リベロは,スタートは森だったけど,その後は山香ひとり。


第1セットは18-17ぐらいで慶應が追いついて逆転した。第2セット以降は,要所で中大が得点を重ねたかんじ。ちゃんと見たのは第2セットぐらい。関田のサーブのところでのブレイクが目立った。セッターにはほにゃっとしたサーブを打つ選手が多いけれど,彼は球が重そうな音がしている。


今年はモルテン。赤×緑のカラーリングにまだ慣れず,時折違和感を抱く。(去年ミズノだった記憶はないけどモルテンに違和感があるのでたぶん今年変わった)。みんなばかすかスパイクサーブ打てばいいとおもうよ。


中大が3勝1敗,慶應は2勝2敗。

国士舘大学2-3国際武道大学(23-25 25-21 25-22 20-25 11-15)


→武大:2南亨 21南康介 9清水 8三浦 7王 1奥中 L5淵崎


国士舘:4佐藤(第2セット途中から42池田) 17佐々木 6浜田 3井本 10上村 1長澤 L32古田/24峰尾


そりゃ,フルセットですよね。うん,知ってた。ねばねば楽しい試合だった。前日フルセット負けを喫していた武大が今日こそ勝って初勝利。国士舘はまた白星お預け。


国士舘は良く言えばチーム全体ファンタジスタ。第2セット20-20から井本の好サーブで突き放して25-21とか,第3セット22-22から3連続得点とか(こちらは22-20から一度追いつかれて22-22でタイムアウトを取ったあとの逃げ切りではあった)。


しかし武大のほうが底力,だったかな。逆に第4セットは20-20から武大が5点連取での20-25でフルセット。ここは三浦祭りだった。


第5セットも終盤9-11から突き放したのは三浦。サーブポイント・サーブ効果量産体制だったので,きっと次週の個人成績上位に入ってくるに違いない。


長澤の勝ち気と打ち気が好き。長澤前衛/浜田後衛のときは,長澤→河西時(浜田スペシャル)でなくても,トランジションの攻撃でナチュラルに浜田がセットアップに入り長澤が打っている(もちろん本数は多くないけど)。ああ楽しい。サーブで下がるときに見せる気合いの入った様子も素敵。


ボールに対する反応の良いセッターが好きなのが仕様らしい。セッターに対する反応ポイントとしてはど真ん中じゃなくてちょっとずれてる。ストライクゾーンの端っこのほう。


国士舘と武大はどちらも応援が元気(体育会男子らしい風情に満ちた)。コートエンドの同じ側に並んで陣取っていたが,応援合戦の様相を呈していた。


国士舘の応援おもしろい。29権藤がピンサで出てくるたびに,「スーパーゴリラ!」となぞのかけ声。挙げ句「コクシの鶴田」。何故。たしかに出身高校は同じだが,何故。そしてセット間には「マケナイコト ナゲダサナイ コトニゲダサナイコト ワタナベマコトー♪」。思わず「誰だよワタナベマコトってw」とパンフを繰り,59人いる部員の名簿から必死こいてワタナベマコトさんを探す羽目になる。しかも探せど探せど部員にはいない。スタンドで試合の行方を見ていた(終わるのを待っていた?)ほかの大学の選手がパンフレットをめくりはじめたときには,きっと彼らもワタナベマコトさんを探しているんだろうと思ったね。

おまけ


第2週終了時点順位