Vプレミアリーグ東京大会に行ってきたよ
第1試合:FC東京3-2大分三好ヴァイセアドラー
第2試合:東レアローズ3-1JTサンダーズ
明日は13時〜。起きられるかしら。
今日で2レグ最終日。東レと三好が今季初見。残るはパナのみ。効率良い。けど,次の観戦機会は(明日をのぞいて)決勝戦ですがな。3レグ制だとやっぱり短く感じる。
FC東京は高橋駿が先発セッター。ミロ,山本雄史,前田,手塚,加賀,高橋,福田(/山本洋平)。山内と山岡もベンチ入りしていたのでベンチ入り14人中セッター3人。そして駿*1はこれがぷれみあデビューだった模様。まさか今季のうちに出るとは。ちょうど席で荷物をごそごそしていたのでスタメン発表を聞きそびれ,ベンチ入りしているらしいという噂は目にしていたのでアップゾーンを探して「いないなあ」と首をかしげていたら,コートの中にいたという。道理で,試合開始前にサポ席から「しゅーん!」×4のコールが聞こえていたわけだ。
ユニフォームは見慣れたものとは違っていても,動きがどっからどう見ても駿だった。嗚呼。
なんだかんだ言って(言ってないですね)3年間それなりに見てたんだなあ,彼のトスを。遠目でそれとわかるぐらいには。
第1セットを東京が取り,第2セットを三好が取り。第2セットの終わりごろにセッター山岡に交替。しゅんしゅん自体はそれなりだったけど,山岡が入ったらどっと気が抜けて安心した。見てるこっちが緊張するわ(笑)。ほんの気持ち,入りを遠慮してるっぽく見えるし。んんー。山内はもっぱら山本雄二のピンサで出場。
両チーム微妙にちぐはぐしている感もあり,流れが二転三転して,もったいない展開でフルセットに。東京もシーズン序盤は良かったけれどこのところ負けが込んでいて,雰囲気どうかな,というところ(なので気分転換で駿だったんだろうか)。三好も東京には相性良いよねという話でもありもつれるのは必至。
第4セット20点目以降で三好が追いついてフルセットになり,最終セットも10点に乗ったところでそれまでビハインドだった三好が追いついて,と,読めない展開だったけど,最後は東京が押し切った。ラリーの真っ最中に真ん中からの攻撃使えるところは大きい。それ自体は無理に打たせてる感じはありつつも,ちょいちょいアクセントになってサイドが攻撃しやすくなればいいのかな,と。
前田うまくなったよなあ。NEC時代は(下手だったわけじゃないけど)しばしば3枚ブロックに真っ正面から突っ込んでシャットアウト喰らってあきれていたし(それはやっくんの方か),サーブも2本目は必ず網にひっかけていたのに,今じゃレセプションもほとんどメインを争う勢いだし,どっかんどっかんの手塚や打数の多いミロを土台で支えている堅実な技術屋のようよ。ブロックの隙間の狭いところ抜いたストレートのコース打ち素敵だった。まえだー,まえだー。おねぇさんは嬉しいよー。
三好はあと一手が押せない。
因縁の対決つーか入れ替え戦で当たりまくってたカードだったけれど,コートを見渡すとそのころからの生え抜きの選手ってあまりいない。とくに三好は,2年前と比べても人がかわりすぎている。細川,中島,オンテレ,和人,小川,山田でリベロが橘(/迫谷)。ベンチをみれば,徳丸,長江,舩越,五十嵐*2といるにはいるが。あとは安田と阿部(東亜大在学中)。
細川(仙台大在学中)は顔立ちがどことなくパナの伊東に似てる。しっかりした体格だし侍風のきりっとした面差しだし,プレーもパワフルだし,かっこいい。MBの中島もちゃんと見たのは初めてかも。ブロックたくさん決めてて,おおお,という感じだった。
和人はさっそく存在感を遺憾なく発揮しているし,細川はかっこいいし,ジェモだって悪くはない,んだが……。第2試合に比べると単調には感じた。勝敗を分けた部分はそれとはまたちょっと違いそうだけれど,もうちょっとはじけてもいいよキミら,とは思った。第2セットや第4セットの後半は外向きのベクトルが強かったように見えたもの。東京のほうが,終盤でも「おりゃー!」って。ヒーローインタビューは最後に光った加賀さん。
ときに,素朴な疑問というか,今更だけど,単に「セッターと呼ばれている人が同時にコートに2人」だけの状態でも「ツーセッター」と呼ぶのかしら。状況としてはたしかにそうなんだけど,今日のケースは「ちがう」気がした(のでTwetterで否定してしまった)。ライト対角か,対角じゃなくても片方が(前衛で)攻撃できる状態でなければツーセッターとは言わない気がする。気がするだけ。前衛じゃなくてもいいんだけど,トスを上げない方が攻撃に参加するのがツーセッターという認識。
今日は山内がピンサで入った時に駿も後衛だったし,山内はサーブのあとすぐに山本と交代したので,セッター山内じゃなくてサーバー山内なんだよなー。それでも,もしラリー中にトス上げてたらツーセッターって言えるだろうか(見てない)。
とかなんとか考えていたら,2009〜2010のじゅんだいをもう一度見たくなった。なんたって,コートの反対側の三好のセッターは大学時代に正真正銘ツーセッターやってた山田だったので。ツー封印してるのか打数少なめだったけど,そして「ツーツー」言われてる最中にツー打ってきっちり拾われていたけれど,やまだらぶ。
ツーセッター楽しかったけど,バックロウの攻撃が少なめになる分淡泊な味付けに思えて歯がゆいことも多かった。ツーセッターといえば,去年国体で広島(=JT)が深津・井上ツーセッターやってたらしく,それは見たかった。思えば深津の初見はアタッカー(@2007黒鷲)だった。セッターだなんて知らなかった。そのときはオポジットでレセプションもやってた。東海大怖い。JTは下村氏がいたころツーセッターだったらしく(黒鷲60年史DVDで見たのかな)うひゃひゃ。Vリーグでやればいいのに(待)。今年の黒鷲のグループリーグ戦では是非。
第2試合は,とりあえず試合前の非公式練習でベンチアウトの若い子たちを一通り愛でる。梅野も東レに合流していた。でも渡辺俊介と越谷もジャージ姿で,ちょっとしょんぼり。楽しみにしていたのに。あとは王と古田がジャージ組。
一方のJTはゴメスがユニフォームを着ていない。前週試合中に足をいためたそうなのでそのせいなのかほかの理由かは不明。入れ替え戦の椅子をめぐる(椅子を避ける)団子にがっつり入っているのにゴメスの離脱は痛い。試合中には気づかなかったけれど,JTはベンチ入り13人で臨んでいた。ということは急にはずれたとも考えられるのだけれど。ベンチ入り13人で,ベンチ外に井上,筧本,徳元,ゴメス,ベゼラ,安永,小澤と,アウトサイドが手薄なチームが1チーム。
東レは今田,篠田,デキ,米山,相澤,阿部*3,L田辺(/勝野)。
JTはゴメスのところに神田聖馬が入り,町野,神田,八子,石橋,菅,塚崎,L酒井(/大上)。
ゴメスがいないといっても,ぼっこぼこにやられるようなことはなかった。第1セットはJTが取ったし,第4セットも取れそうだった。ゴメス依存度高めのチームに見えても,ゴメス1人でやってるわけじゃない。
東レの守備の堅さは流石と思ったが,JTもブロックリバウンドを取るのが上手かった。みんな1本ではなかなか決まらなくても,つないで得点に結びつけていた。壁に当ててリバウンド取る方が,空いているコースを狙ったつもりでディグあげられてトランジションの攻撃をされるよりも相手に攻撃機会を与えない分やりやすい。トランジションアタックもよく拾ってつないでたけど。
面白い試合だった。
第4セット,JTが20-13と大量リードしていたのに最後に東レが逆転したことは,JTにゴメスがいれば少なくとも第4セットは取れただろうと思わずにいられないが,ゴメスがいないのだからゴメスのいない切り抜け方があったような気がする。外野が試合後に勝手に言っているだけで「どんなの?」って言われても案はない。酒井もいい加減お疲れで町野も石橋も多用できなくて,最後は神田が捕まりまくってじつに不憫であった。
神田聖馬がスターターでほぼフル出場するとピンサ職人がいなくなるのが難。最初2セット國近がピンサで出ていて効果はあったが,なんとなく勿体ない。そして,第3セットと第4セットは塚崎の途中後衛3ローテに國近を運用したため,ディフェンスはかたくなったがピンサがなくなった。最初2セットは終盤の石橋サーブの場面で菅のワンブロに小川を使ったのも微妙に意図がわからず。ブロックは身長じゃないけど。けど! 田村は置物か。1人しかいないMBの控えをワンブロにするのが勿体ないのならといといもベンチに入れてみろ。とね。
しかしまあ結果が出れば良いわけで,第3セットと全く同じローテーションで臨んだ第4セット,JTが猛攻し,20-13まで行ったわけですが。
これはフルセット行くな,と19時終わりを覚悟していただけに,最後の東レの猛烈なチャージ&ひっくり返しは「東レ強い」と同時に「JT……orz」だった。でも,実は逆転もあるだろうと思ってた。じゃないと東レがここまで12勝1敗などという結果になっていないでしょう。強くてずっと勝ってるっていうことはそういうことで。
大量リードしていたがゆえに,追い上げられてからのJTの対処がちょっとずつ遅かった気はする。結果論だけど。東レは20-13から1点取って阿部が後衛に下がるところで阿部→近藤にスイッチ。もう少し早くから阿部をかえてみてもと思っていたけど,結果的には間に合った。
近藤のサーブで2連続得点し,20-16でJTのタイムアウト。タイムアウトあけてJTがサイドアウトを取り,塚崎が後衛に下がるところで塚崎にかえて國近。サイドアウト取り合って22-18。このあたりから東レが追い上げる。神田の被ブロック,神田→米山→デキ→最後八子のスパイクアウト(?)で22-20となりJT2度目のタイムアウト。タイムアウトあけ八子にかえて甲斐。ベンチに下がってくる八子がもうへろんへろんだった。
2点差まで詰まってたらひっくり返しようもある。そのときがメンタルめっぽう強そうな篠田のサーブで,その次がさらにメンタル強そうなデキのサーブ,というローテーションだった。篠田のサーブは石橋で切ったけど,次の神田のサーブも今田ががんばってデキのライトであっさり23-21。
そしてデキのサーブ順。JTにとってはそこからの2点が遠かった。
神田を米山がシャットして23-22。コートの隅っこにノータッチエースで23-23。JTのコンビミスかなにかで「うにゃ?」となって,おそらくは東レのブロックポイントで23-24。最後は神田がひろわれ,もいっかい神田,を米山がシャット。
東レこえええええ。
うん。面白かったです。最後はあっけなかった。JTは魔のS4レセプションローテだったか。だからってことごとく神田のバックライト……マッチアップするブロッカーの米山は上背ないし,選択肢としてはアリなんだけど……なかったねー。
試合全体を通して,あらためて,米山はほんとうにすんばらしいなあと。
ヒーローインタビューは鉄壁のディフェンスを率いた田辺さん。
日曜の対戦カードは第1試合が東レ対大分三好,第2試合が東京対JT。第2試合がかなり気になりますが第2試合は別件の予定を入れたので見られません。さて。