「好き」という気持ちはどこからやってくるんだろう


はい,深夜のポエムです。昨日はバレンタインデーでしたね。このところ,身の回りのあらゆる物事や出来事に対して著しくモチベーションが上がらない状態が続いており,せっかくの楽しいイベントなのに全く参画できませんでした。


チョコレート大好物なのに。そういう問題じゃないか。「チョコレート」を聴くか,まいふぁにーにするかまいふぁっきんにするか悩ましい一日なのに。そういう問題でもない。


先週の土日はNHKのBSでVぷれみあリーグ男子の試合の生中継がありました。今回は土曜が藤枝会場,日曜が交野会場と,土日で会場をかえて合計8チーム全てが見られるかなり素敵な中継。土日連続で放送があっても同一会場のことがほとんどなので,有り難いことです。試合の結果だけみると土日の中継会場が逆ならもっと良かったとは思いますが,それは結果論で,やってみないとわからないので。


土曜の藤枝は2試合ともストレート。こちらはライブに行っていたので留守にしており,まだ録画も見ていません。日曜は自宅でだらだらしながら交野の中継を見ていました。


まえおきながい。


土曜に現地に行っていた方からJTの内定が3人揃ったという情報を得てはいたので,テレビ画面の,主にコートの外側に目を凝らしていたわけです。JTのベンチアウト組,アリーナのエンドのほうにいる井上と田村(推定)以外をなかなか見つけられなかったのですが,しばらく見ていると記録席に麗しのベゼラ発見。そうこうしているうちに,塚崎のサーブのところでベゼラの隣に座っていた安永の顔がテレビに抜かれる(抜いているわけじゃない)。さらにしばらくして,その並びに小澤がいるのも確認。


入団発表から2か月弱。本当に3人揃っている。


その3人と一緒に記録席に座っていたのが彼らとは年齢が一回り以上違う徳元で,彼がベンチを外れているという事実に,いよいよわたしが見始めたころのVリーグからどのチームも一周してしまう時期がこようとしている寂しさは否めない。借りてきた猫のように大人しい内定3人と,試合の終盤一点入るごとに両手を突き上げて椅子から立ち上がって喜んでいる徳さんとの対比が印象的。内定っ子たちは,目の前で試合している人達が自分のチーム(自分のチームメイト)という実感はまだないのだろうなと,なんとなく。


対戦相手のサントリーは,塩田が赤いユニフォーム姿で第3セットスターター。JTの白い上着着てパイプ椅子に座っている安永。


4年間ほとんどずっと対角組んで試合に出ていた2人が,ネットを挟む間柄になったんだなあと。けれど,同時に,この代が揃って同じVリーグという土俵に上がり,これから先もある意味一緒に戦っていくんだなあとも。


しんみりしながら見渡すJTメンツのトーカイダイオービーズぶりには,目を覆わんばかりでもあり。


選手個人の能力や展開(成長)の可能性,大学界隈におけるチームとしての強さ,Vへの人材輩出という観点でみた常連校。その3つは全く関連がないわけではないけれど,実際にはかなり振れ幅が大きい。大学界隈で大会をやって上位に残るチームは関東1部に偏る印象があるけれど,Vぷれみあで優秀な成績をおさめている選手は関東1部の出身ばかりではない。むしろ関東1部以外の方がめだつぐらい。関東2部以下の大学もあるし,関西圏初め各地方の大学出身選手も多い。また,関東1部に所属する大学内でみても,チーム成績は上位でもVリーグに進む選手はほとんどいない大学もあれば,スタメンじゃなくてもプレミアに入る選手がごろごろいるようなチームもある。東海大学は後者の典型的なチームの一つだ。


試合後,くるくる巻いたシート状の何かをお運びしようとしている一番下っ端になった小澤前主将の姿を感慨深く見つめる。白い上着の背中に緑色で名前が入っている。


まだ,ユニフォーム姿が想像つかない。


東海大学が後者の典型例であると知っていても,一年前の今頃は小澤が卒業後Vリーグチームに入ると思っていなかった。安永も塩田も大矢もどこかに行くだろうと思っていたけれど小澤だけは見当がつかなかった。だからわたしにとっての「続き」がない覚悟をしようとし続けた。


最初の転機はユニバ代表に選ばれた5月の半ばだった。パンパシとユニバでの活躍に,続きを期待しはじめた。次の転機は秋のリーグ戦の最中,会場に来ていた監督さんと通りかかった1番2番が立ち話していたのを見たとき。実際には進路はとっくに決まっていたのだろうけれど,秦野方面の情報ルートは持ち合わせていないし,そもそも知りたいと思っていないので何も知らなかった。知りたいと思っていないのなら目に映った風景をそのまま流してしまえばいいのに,あのときは動揺してその後かなり長いこと(周りの皆さんは流しているにもかかわらず)1人で大騒ぎをしていた。


狭い業界で,チーム関係者との接触程度でいちいち鼻息を荒くしていたらきりがない。だからその目撃事件も入団に結びつけて考える材料にはならず,可能性としてもせいぜい五分五分と思っていた。12月13日の内定発表まで,ほんとうに知らなかった。内定発表を見て,「じゃああれはやっぱりなにがしかのなにがしかがなかったわけではなかったのだろうなあ」と,過去の出来事を振り返り強引に結びつけてみているに過ぎない。


名前入り白ジャージ姿を見て,ほんとうにVリーガーなんだなー,と。どうしていいのかわからない。


こういう言い方はアレだが,これだけぎゃーぎゃー騒いでいるけれど,実際のところそんなにディープなファンではない。おそらく。去年の1年間は何より優先して彼を見ると決めて実行し,1年(実質はわずか数か月)がかりでそれを確認した。でも,この人のことを見ていなくてはと思い続けた1年で,ミイラ取りミイラになった気がする。自己暗示にかかっている。


プレー以外を見てもどうしようもないはずなのに,ちらとでもみかけると反射的に反応するようになっている自分がこわい。コートの外に血眼になっている時点でおかしい。


試合でプレーしているところを見たいのよ。


それでも,いつの日かプレーをしている姿が見られるかもしれない手形が発行されたことにはすごく大きな意味がある。とてもたいせつな手形なので,大切にあたためておく。願わくばあの跳躍がVプレミアの場で一日も早く披露されんことを。