いつかめ,をかくまえに。けいおうさんへ。


今日は2012年度関東大学春季バレーボールリーグ戦男子1部5日目。


5/1〜6に大阪府立体育館ボディメーカーコロシアム)で行われる黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会に出場するチームがあるため,男子1部のリーグ戦はここで中休みが入り,次節はGWあけの5/12となる。今日が10チームの1回戦総当たりで行われるリーグ戦の5日目,つまり,中日であった。


慶應義塾日吉キャンパス日吉記念館においておこなわれた今日の対戦カードに,東海大学慶應義塾大学の試合があった。


実は,数日前からあたためていていっこうに実行に移せていないアイデアで,昨年度の東海対慶應の2試合を題材にフロントオーダーとバックオーダーを比較するというものがある。今回の対戦に直接は影響しないものの,意識していたカードではあった。


そして優勝するなら今年しかない,と意気軒昂な慶應(2勝2敗)と,なんだかんだいいつつゆいいつ無敗の東海大(4勝0敗)との上位対決でもあった。慶應としては3敗目は避けたいところ。もちろん東海大としても,この先の対戦相手を考えても,かなり重要な位置づけとなる一戦だったと思う。


3-2のフルセットで慶應が勝った。


慶應が1部に上がったのは2009の秋だったかしら。小池さんが1番だった。今4年の間宮主将や岡田が1年生だった。何十年ぶりかで1部に返り咲いたという話だったと記憶している。


それ以来今日まで,いちども公式戦で東海大に勝っていなかった。


1部に上がって2シーズンは厳しい戦いが続いた。昨年度は柳田の加入やらもあって,第1回6大学交流戦全勝優勝,東日本インカレベスト4,秋リーグ6位(12チーム中),全日本インカレ8位と,好成績をおさめた。一方でとくに秋リーグでは戦力が揃わない試合も多く,もったいない部分もあった。


優勝するなら今年しかない。昨年からの選手がごっそり持ち上がり,完成度が高い。1年生リベロの野瀬もうまくはまっている。リーグ戦前にちょっと故障していた岡田の復調はやや気になるが,そのぶん柳田が怪人になっている。


リーグ戦のまんなか,ホームでの試合,期するものがあっただろう。


ご家族のみなさん,OBらしき方々,大学のおともだちと思われる方々,他の運動部の方々。日吉記念館にはたくさんの応援が詰めかけ,声援を送っていた。


勝った瞬間,記念館が喜びに沸いた。


その試合をわたしは,こういう大一番の常として,ぽけらーっと眺めていた。


今年の東海大は,けして王者ではない。去年のレギュラー(という言い方がかの大学にはあてはまる)は7人中4人を4年が占めていた。今年はその4人がいないだけでなく,この3年ずっとアウトサイドの一角を占めていた現4年の星野も試合に出ていない。つまり,深津と鶴田以外,総取っ替え。ちょこっと試合に出ていた大西と阿部はまだしも,池田と鈴木頌と栗山は,名前を覚えるところから始まった。


慶應有利だろうと試合前には予想していたが,そんな状態なのに4勝だった東海大の底知れぬ怖さを感じてもいた。


第1セットは慶應が確実にものにする。今リーグ東海が第1セットを取ったのは5/22の順大戦だけだ。


第2セットは逆に完全に東海がリードしたが,セット終盤24-17から慶應が5連続得点で猛チャージをかけた。結果は東海の得セットになったが,慶應のこの試合への集中力が存分に感じられた。


第3セットは慶應が25-19と6点差をつけて取り,セットカウント2-1で迎えた第4セット。第3セットの慶應の勢いを見るに3-1で決するかにも見えたが,第4セットは東海大学が取り,フルセットになった。


お互い,いいところもあったし悪いところもあった。もったいないプレーもミスも多かった。ひとくちにハイレベルな争いとは言えない。


でも,良い試合だったんだ。


慶應の間宮がすばらしかった。ほんとうにすばらしかった。今日の試合は,間宮史を語る上で外せない一戦になるだろう。本人のプレーもさることながら,プレーで示した主将ぶりがすばらしかった。


そして東海の深津もまたすばらしかった。去年のメンバーが自分含めて2人とかコート内の4年が自分含めて2人とかいうはなしではない(もちろんそれもあるけれど)。彼は,ひとり,次元のちがうプレーをしているように見えた。体力や技術が怪物なのではなく,今ある戦力で勝つために戦術を考え抜いて頭を使って指示を出している様子が,まるでぷれみあっこのように見えた。


この先,折に触れて,思い出すことになるだろう,心に残る一戦だった。


慶應の「中の人」たちに,直接,おめでとうございます,と言いたくなった。いちおう今はまだ我慢している。

本日のおまけ


第2セット東海23-17慶應から。池田のライトストレート(彼はコース打ちもできるしレフトも苦にしないのがすてきだ),栗山のサーブミス,で24-18となり,間宮。