国体バレーボール競技成年男子3日目(5・7位決定戦/準決勝)

余談ばかりですよと。試合の内容はない。一日四試合は限界に近いです。超えているかも。


たった一駅15分程度の利用でも新幹線に乗るのは在来線よりも一手間多い。一手間というか切符を買うのが。朝のんびりしていたらけっこうぎりぎりの時間になり,投宿先最寄り駅のふつうの自動券売機では切符を買えないことに気づいてさらに焦った。結果的にはうまく乗り継げたから良かったんだけど。いかんせんひかりとこだまが1時間につき1本ずつしかないので,乗り過ごすとその時点で詰む。


前夜は手羽先をしこたま食べ,ホテルに戻ったらどろどろで,泥のように眠った。そして朝,案の定起きられなかった。明日も無理でしょう。明日は2試合しかないからちゃんと観たい気持ちはありますが。チェックアウトもあるしなあ。うむ。

5・7位決定戦 宮城3-2兵庫(25-20 26-24 22-25 22-25 15-8)


泥のように(以下同文)。第2セット途中に到着。太田がMBで出てた。上背もあるし攻撃が力強いのでMB起用もしっくりきてた。橋丘と対角。その橋丘を見て,もともとMBだったっけ,というぐらいにはデルフィさんに暗い。昨シーズンあんまり(全然かも)見てないからなあ。アウトサイドは竹永と井上,OPに原田。セッター白川リベロ平尾。今シーズンはもう少し見られるといいなあ。関東の試合に来るかしら。


宮城2セット先取から兵庫が2セット取り返して第1試合からフルセット。宮城は1番さんのサーブが素敵だったり,キャプテンマークの7番さんとセッターの11番さんの貫禄がとても現役大学生には見えなかったり。全体的には身長も低めでどっしりした感じのチームだったけれど,その安定感が良かったのか兵庫に勝ちましたのぅ。東日本はどうしても関東集中気味になっちゃうのがもったいないなあとは思う。全日本インカレで運がよければというところかしら。天皇杯もあるのかな。

5・7位決定戦 埼玉3-0長崎(25-22 25-19 25-19)

長崎:10下釜 12高山 4中崎 9吉村 2岡村 1朝長 L5井手
→埼玉:4佐藤 3間瀬 2井本 7黒澤 6野口 5浜田 L12古田


第1試合が長引いたためかスタンドには次の岐阜の試合が目的と思われるお客さんもすでに集まりつつあり。国体の他の競技も見ているらしいバレーを見るのは初めてっぽいご婦人と逆に今時のルールは一通り抑えていらっしゃる殿方(おそらく夫婦)の会話に微笑ましいものを感じつつ。楽しんでいただけただろうか。ただ,自分がスタンドで見ていた第1セットはちょっと大味に見えたので(スコアはそんなことないのに),全く知らずに観て面白いのかしらといらん心配をしてしまった。スポーツ観戦は生ものなので,お約束はできないんすよねと思いながら次のセットで下のフロアにおりたら,知った顔が多いということを差し引いても次第に熱が入ってきた。近くで観ていた野球少年達も面白がっていた。彼らが野球少年の格好なのに案外バレーボール競技に詳しかったのは,引率の先生が競技にお詳しい様子だったこともあるだろうが,全く根拠なしに推測するに少年ジャンプ連載中の「ハイキュー!」の影響もあるんじゃないかしらと。少年漫画だいじです。かっこいい,おもしろいって思ってもらえたらいいなあ。


いずれにしても,ふだんわたしはスタンド,それもエンド側で見るのが好きなんだけど(大学のリーグ戦はどのみちそこでしか見られない),すごく好きで来ているわけじゃない人が見るなら有無を言わせない迫力があって選手やプレーを間近に見られるアリーナのほうが楽しいのかなあとは感じた。アリーナ(フロアレベルのサイドライン側)は死角が多いのが難なので,観やすい場所はよくよく探る必要があるんだけど,フロアレベルでボールや人がすっとんでくるわくわく感は生観戦ならではのもの。Vプレミアのアリーナ席は気軽に見るには高いしアリーナ席でもあまり近くないところも多いのがなあ(というのは言い訳)。


長崎は前日までいた謎の11番石田がいなかったのが残念だった。薄々そんな可能性も考えてはいたがなにも予想が当たらなくてもいいのに。長崎選抜はおととしの千葉国体本大会にも出ていてそのときに少しだけ見たけれど,一昨年からはメンバーが大きく変わっている。再来年2014年の国体が長崎であるので,それを見越して年齢若目の編成になっているみたい(が,若返りすぎたがために東亜大1年の冨永がアジアジュニアで抜けてしまい代打で石田という流れだった模様。そしてパナの山添は名前はあれども姿は見えず。さて。)。メンバーが代替わりしても豪華選抜にはかわりない。二日ともそれほどちゃんと見られてはいないんだけど,高山大きいなとか井手くん素敵だなあとか。岡村さんは長崎選抜でも謎の踊り(ステップ)を披露していてかわいいなあとか。吉村くん楽しいなあとか。そして4番のレフティオポジットの中崎さんのびゅんっなスパイクも楽しかった。プレーも多少は知っている選手と,ふだん見られないカテゴリにいる名前をよく耳にする選手と,こういう大会でないとお目にかかれない選手と,全く初見の選手と。ほどよく混ざっているチームには選抜ならではの面白さがある。長崎は高校バレーの強豪揃いで,大学やVリーグで活躍してる選手も多く人材豊富。再来年の国体が今から楽しみだ。気が早い。


一方の埼玉はパンフレットの所属欄はまちまち(国士舘多め)なれど,その実態は深谷OB。生き生きしている間瀬さんがキャプテンで90と91が中心。かわいいやら楽しいやら。埼玉にきゃっきゃ言っている間に試合が進んでしまった。間瀬さんの回転クイックとか,いつも笑顔の古田とか。ブロック国体から都合5試合,楽しかったよありがとう。来年同じメンツでは見られない可能性が高い期間限定チームは楽しいけれど切ない。


試合中に黒澤が相手と接触して足だか腰だかを少し傷めた。この週末の関東2部は自動昇格の2枠をかけた最後の戦いなので,宇の昇格を密かに願っているものとしては肝を冷やしたものだけれど,埼玉コートにたくさんいるコクシっ子たちはむしろしめしめぐらいに思っているのではないかとか。敵は自コートにありなんじゃないかとか。冗談です。2部の行方のことを考えたところでまたも4年生は今日が見納めだったかもしれないことを思い出してしょんぼりしたがまたどこかで。ぜひ(来年の国体か?)。

準決勝 新潟3-2岐阜(27-25 25-21 15-25 25-17 15-10)

岐阜:1田中 4袴谷 3長谷川 8小野 7濱本 5五十川 L12辻/11酒井
→新潟:1飯塚 4上村 11沼田 7根布屋 2溝口 3澤田 L10泉田


岐阜気合入ってた。そりゃあそうだ。濱本がますますすごいことになっていた。天皇杯東海ブロックのときよりもさらに。


でも,金曜日から連戦で3日目。スタミナ面ではそろそろ疲れも見える頃か。新潟がタフ。今日は沼田がサービスエース量産体制。二段トスを決めてくれる根布屋さん。がっつりレセプションな澤田キャプテン。最初は飯塚頼みの展開になるのかなあと思っていたけれど豈図らんやですよ。ヴェルディの二人と他のメンツと遜色ないですもん。体育の先生すごい。そして新潟応援団の賑やかさ。どアウェーの環境であれだけ堂々と応援できるのもタフだ。コールが大学男子のそれの系統だったのでたいへん耳馴染みが良く,つい盛り上がってしまった。


岐阜は決勝戦に行きたかっただろうけどなあ。新潟が初戦で東京に勝っていなければ東京との対戦になっていた可能性が高い準決勝戦,決勝進出が厳しいことにはかわりないが,その東京がいなくなったからこそ優勝を狙えるチャンスだったようにも思える。結局一度もVリーグチームとは当たらぬまま明日3位決定戦が広島(JT)と。

準決勝:愛知3-1広島(25-20 25-22 21-25 25-20)

愛知:9白岩 6近 10井上 12高松 14幡司 4内山 L19古賀
→広島:10小澤 1安永 16塚崎 7八子 12ベゼラ 17深津 L21大上


広島は第2セット途中からベゼラ→18石橋。第3セットは小澤OP起用でアウトサイドに国近。第4セットはさらに八子→9甲斐。国体といえば広島というわたしの勝手なイメージにたがわず,勝ちにくるなあ。


愛知は第4セットのセッターが3重村。あとはほぼこのメンバーでやってるのかな。広島と違ってベテランな方々はそもそも国体のメンバーには入っていない。今日はフロアでずらっと(新加入の恵三やマルコス含め)観戦なさっていた。ひぃぃ。


各セット深津次男のリリーフサーバー起用があり,兄弟対決に勝手に盛り上がってみた。セットの最後をサーブポイントでとっちゃう次男がかっこいい。


そして,太一郎。黒鷲旗でもちらっとすり替わって太一郎が出ていたしパンパシでも見ていたので久しぶりという感じではなかった。が,今日は太一郎の神リベロぶりを堪能した。ほんとうに。前日スタンドから見た長崎の井手くん(東亜大)とのリベロ対決も楽しかったが,間近でみる太一郎は唸るしかない。ボールの落下点に入るのが早いからか素早いんだけどばたついている感じではないんだよねえ。そしてかなり離れたところに飛んだボールもがっつり追う。それがしばしば間に合う。そんなボールでさえもただ当てるだけじゃなくてできるだけ次につなげられるように返しているのを見ると,うまいんだなあと思う。武大の構内にはってあった去年のリーグのポスターの写真が,太一郎のパンケーキだったのは伊達じゃない。バックトスあげちゃう肝っ玉も素敵。太一郎にしても白岩さんにしても,いい意味で新人らしくない。コート内最年長が井上だったという合成もとい愛知に衝撃を受けつつも,リーグもメロ様入ったこんな感じかしらとうっかり錯覚してしまいそうなところではあった。


それに比べると広島のほうが辛い感じはあるわけで。おにーさんたちが入って持ち直して1セットは取ったものの,全体的に愛知が優っているように見えた。とりあえず最初ひたすら小澤がサーブで狙われていて(じゅうばんねらえーと小声で囁いていたとかいないとか),小澤さん見たさにうっかり岐阜まで来てしまった身としてはその後OPに入ったことも含めて,いろいろ思うところはある。小澤狙えでもやこさん狙えでもリベロ狙えでもいいんだけど。国近・甲斐が入ると安定する。それでOP塚崎というあたりが落としどころかなあと思うのだが,それをやってしまうと,なんのための国体という気もするから悩ましいところ。


好材料は安永かしら。ブロックは例によって自分が見ていないのでさっぱり意識していなかったけれど,打つほうはまあまあいい感じだった。1年のころを思うとずいぶんがっしりした。4年前と比べてもどうしようもないが,ずいぶん頼もしくみえるようになったものだと。


つっても,近せんぱいが容赦なかったですけどね。ヤスがなんだぐらいの容赦なさ。チームなんちゃらに対して伊織と近と次男さんだけネットのこっち側で,容赦なさすぎてびっくりですよのキルブロック量産。深津にーちゃんもおんなじところに上げ続ける。鬼。先週弟もおんなじことしてた。鬼。


たいへん楽しゅうございました。決勝戦は愛知対新潟。国体愛知で合成が出てくるようになると,こうなるんだなあと。3位決定戦が岐阜対広島。地元の岐阜とVぷれみあの広島との対戦,興味深くはある。が,起きられる自信がない。