きのうパスした内容。

帰宅すると留守電に衆院選の候補者のピーアールメッセージが吹き込まれていたわけ。とりあえずひとりね。こういう場合,訴えている内容や所属政党といった中味を俎上に上げる前に,まず,そういうことをしてきたということに対して,投票するか否かを検討するわけですが。


まず思うのは,電話帳に電話番号を載せていないにも関わらずどうしてうちに電話をかけてこられるんだ,と。どっかから電話番号を買ったに違いない。個人情報の保護がどうたらというのが国会で争点にさえなっている昨今,そんなことをする人は信用ならん。だからこいつにはぜってぇ入れてやんねー,という,そういう怒りが先に立つもので。


候補者の皆さん,お気をつけ下さいましね。


でもね。新聞取ってないと広報も入ってこないので,公示から2日ほど経った時点で,この人と,公示前にポスティングされていた3人以外,名前もわからんわけ(しかもポスティングの方は今度の衆院選小選挙区で出たのかどうかは未確認。ビラもゴミにしてしまった)。そういう層から票をとろうと思うのであれば,名前を覚えてもらうのが全て。選挙カーでがーがー名前を連呼するのは悪評しか聞いたことがないんだけど,それすら首都圏ではあまり意味を為さない(朝8時から夜8時までの12時間通して自分の家に居ないというのはザラでしょう)。そういう意味では,留守電吹き込みは,印象には残ります。


ただ,首都圏で選挙区以外に通勤・通学していて新聞も取っていない人は投票に行かない確率も高いと思うから,そんなところにパワーを注ぐのは,かなり効率は悪いと思うけど。だもんだから,わたしが投票する人は落選するのかもしれない。つまり,効率よい票の稼ぎ方ができない(基盤がない)タイプの人がそういう猪口才な手法に走るのではないかとか(偏見)。


某区の区議会議員選挙みたく候補者が何十人もいれば,名前を覚えてもらうことに必死になる必要もあろうけど,小選挙区だと候補者少ないから,そこはあまり力入れなくてもいいような気がするが。しかし困ったことに比例代表に個人の名前を書けるようになっているので,名前PRに余念がなくなるわけか。紛らわしくてややこしくてよろしくない。


横道に逸れかけたので話を元に戻すと。家の電話番号を何処から入手したんですか? と意地悪く思ってみても,TELかけしないほかの候補者がクリーンであるという証明ではない。誰だって名簿買うぐらいのことはやろうと思えばできるだろうし良心の呵責もなかろう。だからそのことで責める(というか候補から外す)のはナンセンスのような気もする。それに,好意的に解釈して,自分の選挙区に割り振られている電話番号(或る程度限定されるはず)に,その番号が現在使われていようがいまいが片っ端からかけているのかもしれないし。


だから,ちょっと「はぁ?」とは思ったけど,そこは気にしても仕方なく,その上で,印象には残るから,印象度としての効果はそこそこあるんではないでしょうか。えぇ。


以前区議選でかけTELしてきたのは,全部選挙事務所の運動員のおばちゃんだった。候補者は男性だ。名前を言って「よろしく」というだけである。よろしくも何もあったもんじゃない。今回の候補者さんに対して上記のような好意的な解釈を試みたのは,つまり,好感度がちょっと高かったからだ。


ポイントは,男の人の声であったこと(本人かどうかわからないし本人でない可能性が高いけれど,ぱっと聞いた感じ本人がわざわざかけてお願いして回っているように感じてしまう),自分の所属と今回の選挙で訴えている内容を短くまとめて読み上げていたこと。話し方も丁寧げでよかった(ということはプロを雇ってるのかな)。