道楽娘さんの11月3日の日記にて

Trackback(違)をいただき。なお,一応念のために書き添えておくと,わたしが書いていた「ポリエステルの着物」というのは,彼女が書いている2部式の着物のことではなく,単に素材がポリエステルというだけで形態はふつうの長着と同じもののことです。


火曜日の昼に所用で職場近くのスーパーに行ったら,そこは普段は呉服売り場は無いのだけれど催事で呉服市が開催中。夜,休憩と称して小一時間仕事を抜け出してうろうろしてきた。暇そうにしていた接客のおばさま(アルバイトらしい。捕まってしまった)によると,三連休は近所でイベントがあったこともあって,人出が多かったそう。掘り出せないかと思って小物のワゴンを漁ってみたんですが手頃な値段で且つデザインを選ぶものにあまり良いものがなかったのは,その所為か。無念。日曜にキンカ堂で買ったのと同じものがちょっと安かったのも,惜しいことをしたといえばした。先週は気付いていなかったからなぁ(普段行かないもの)。差額はドトールココアM+αぐらいのものなので,さすがのわたくしとて気にはしませんが。


広告目玉商品として「お仕立て上がり洗える着物」が売られていたのだけれど,なんと3900円。ゆかたでよく見かけるデザイナーズブランドのもので7900円。素材が上等そう(なのかデザインなのか)なのは1万円を超えているものもあったけど,3900円は,うぅむ…安い。柄も,その値段を考えればかなり良い感じだった。しかも洗濯機で洗える。


「洗える着物」という謳い文句のポイントは,実際にわたしごときが家庭で洗濯するか否かではなく,水に濡れても大丈夫かどうかという問題なので,これはかなり重要。絹って水濡れに弱いし(雨の日はどうせぇと?)その辺のクリーニング屋に適当に出すことすらできないそうなので。だから,同じ値段で絹物が売られていればそちらを買うかというと,そういう問題ではない。雨が降ると特につよくそう思うのです。


しかし実際には買わず。だって,サイズがMとLしかないんですもん。Mサイズはわたしには大きすぎます。タテの長さ(着丈160cm)はともかく,裄が68cmというのも腕の短いわたくしには長すぎ,これはほどいて縫わないことにはどうしようもない。


日曜日には鼻緒をすげてくださった方にも「そのへんに置いてある草履だとあんたには鼻緒がゆるすぎるだろう,あれは23cm〜24cmぐらいの人ようにしてあるから」といわれたし。街を歩いていると,わたしよりも小柄な人って(主に上の世代だけど)珍しくもないのになぁ。へんなのー。


庶民のわたしには,衣類は仕立て上がっているもののほうがよほど馴染みがある。そういう意味で,仕立て上がりきものが買えれば,いいんだけどさ。(それもあって若い子は古着に走るんじゃないかと思うんだけど,どうだろう)。反物ってくるくる巻かれて置かれているとぎょうぎょうしいので,なんだか手にとって見るのは憚られるし,仕上がりが想像つきにくかったり,いざ買うとなるといろいろ考える要素が多かったりで,気楽とは程遠い。


捕まってしまった接客アルバイトのおばさまには,全く別の文脈から和裁を習うことを勧められた。一瞬本気になったわたくし。おばさまが仰るように幾つになっても仕事があると(つまり稼ぎになると)は思ってませんけども,ほつれたりなんだりのときにかなり困っているし,仕立て上がりのサイズ直しが自分でできれば便利だし(自分でしないにしても,直しが可能かを見極められれば全然違う)。


あわよくばゆかたなど縫えると良いよね。仕立て代の相場って,時給換算するとえらく安くないか? と最近思うけれど(お針子さんって大変),払う方にとっては上乗せされる感覚になるのでなんだか高いような気分がしてしまったりね。


そんなこんな言っている内に今日の昼に,昼ご飯を食べていたら着物女子が現れた。母親と思しき年代の女性と2人連れで,連れの女性の方は洋服だった。なんだかんだいいつつ実際には着物を着ている人は滅多に見かけないので珍しかった。本当に棲息しているのだね。(03:17)