追記(27/02/2004 00:41)
ことば足らずだ。
“男性同士の恋愛を扱っていながらもたいへんプラトニックな関係に終始するというのは(はっきりきっぱり好みの問題ですが)個人的にはナンセンスだと考える”のはいささかならずことばを端折りすぎで,当然個々の作品に拠る。プラトニックな関係に終始しつつも如何ともしがたい心の機微がそこに存在するケースはしばしば見られる(それは何も小説に限った話ではない)。少しもナンセンスではない小説もたくさんある。
が,そもそも彼女は,<プラトニックな関係に終始>しないけれども描写はしないという状態が望ましいと考えているのかもしれない(憶測)。つまり,ドラマの手法で言えば,ちゅぅのひとつもしたところで場面は暗転し次の場面ではすずめがちゅんちゅん言ってカーテンの隙間から朝日が射し込む中ベッドの中に2人並んでシーツにくるまっていて裸の肩だけ覗いているような。それはそれでありかもなぁ。心の機微が描かれていれば,別に……(と,ものすごく下品なことを書きそうになったので自粛します)。つまり,これこそが,同性間異性間や対象とする読者の年齢層に関わらず,恋愛小説におけるセックスシーンの要不要論争なわけだ。そして,好みの問題じゃん,で済んでしまうわけだ。
けしてわたくしは過激な性描写を目的としていたわけではなく,求めているわけでもなく,必須であると考えているわけでもなく,また,プラトニックな関係に終始するか否かを重視しているわけでもなく,そもそも「近頃の」少女小説じゃなかったので心配するほど過激な性描写なんかなかったわけですが,ただ,「それじゃ登場人物の片方は女でもいいじゃないか〜!」と叫びたくなるような作品だとか「それって,単に仲いいだけなんちゃうん」といった甘甘な感じのが,あんまり好きじゃないだけです。好みの問題なんだってば。(言い訳がましいなぁ)。<ナンセンス>は言い過ぎですね,反省。そして撤回。以上。
以前鈴木氏だったかが,ボーイズラブを好む女性がボーイズラブに何を求めるか云々について書いてはった記憶があるが,これだけ書いたところで推察できることに,どうやらわたしはなんちゅぅかどろどろしてるか屈折しているかそういうんが<ボーイズラブにおけるあるべき姿>だと思っているようで,それはいったい何を求めているんでしょう。謎。
「はてなダイアリー」に登録したら,キーワードがいっぱいついた。前半の話題ではなく後半の話題に。便利便利。(01:08)