春旅行のQで

ほりぃがふじはらせんせに好みの女性のタイプを尋ねているので,わたしもちょっと考えてみた。が,美容室のおねぇさんから届いたはがきを見て彼女のことを思い出し,彼女はわたしが好む外見の類型にあまり当てはまっていないことに気づきやや混迷。


帰納的に考えて,わたくしの外見の好みは2パターンに大別されるが,実際に好きだと感じる人の外見は必ずしもこのパターン内に当てはまるとは限らない,というか,たいがい外れている。また,そこで一つのパターンが作れるものでもなく,少なくとも外見に於ける類似性は全く無い。


結局のところ,こと女性に関しては,外見の好みは特定個人への執着には殆ど関与していないような気がする。つまり,外見の好みとは「あ,あの子かわいい」とか「あの人素敵」と,通りすがりに目を引くのがだいたい2パターンに集約されているという程度のことでしかない。


が,これは,外見が好みで且つそれ以上の(外見に因らない)何かを兼ね備えた女性に未だ出会っていないだけのことかもしれず,もし実際にそういった女性が目の前に現れたら,わたくしはとても困ったことになるかもしれない(もちろん,ならないかもしれない)。現れない方が良いですね。自ら進んで恋の泥沼に突入したいなどという大それた考えは持ち合わせていないので。


実際に好きだと感じる人に,外見以外の何らかの類似性が認められるかどうかは全く分からない。如何せん絶対数が著しく少なく,<好き>の程度もまったく大したレベルではないので。


時に,この質問に本人からの回答が未だ為されていないことを指摘したら,特に容姿に関しては頭には思い描けるが言葉で説明するのが難しいとのこと。容姿について好みのタイプが確立している(自覚している)時点で尊敬の域であるが(わたくしも上述の通りおぼろげには自覚しているけれど),確かに,視覚を言葉という記号に置き換えるのは,ほかの感覚を言葉に置き換えるのが難しいのと同じように難しい。(英語っぽい構文だ)。


ちなみにわたくしの好みの2パターンというのは,「あこがれの(またはかっこいい)おねぇさまタイプ」と「ふわふわでちっこくてかわいらしいタイプ」で,それぞれに好みの外見がある(んだと思う)。しかし前者については,括弧書きで(または…)などと書いている時点で,自分でもよくわかっていないことが明らかである。背が高くてスリムで肉付きが薄くて鼻筋が通っていて彫りがやや深く怜悧な目をしているのが好きですが。髪は当然ストレート(長さ不問)。(きっと小笠原祥子様が現実にいたら好きなタイプだと思う。但し,文庫のイラストの顔立ちではないので誤解無きよう)。


後者については,餅肌で背が低く,体型や顔立ちはまんまる系(しかし「ちっこい」感は満たしていなければならない),全体に色素が薄いと尚良い。顔のパーツは大きめの方が良いかな。上記とは逆に茶色い大きな瞳などがよろしい。


うむ,言葉で説明するのは確かに難しいね。パーツごとの条件を挙げても,全体像がイメージできないもん。(逆に,人を外見で判断するときには各パートではなく全体から受ける印象が第一だろう)。尤も,誰もわたくしの好みの女性の外見のタイプなんて興味ないですよね。失礼しました。


同性の好みのタイプって,自分にないものを求めているんだろうね。憧れあるいはあらまほしき女性像の投影。実際にそんな人にたくさん出会ってその度に好きになってきたわけではなく。(22:58)