久しぶりに韓国語マイブーム。
タイ語から逃げているわけでは……ない……と思う。気が付かれた方もいらっしゃるかもしれませんが,きのう付けの日記でチェヤンイル氏の表記を間違えていた。通りすがりの韓国語学習者の方からはてなダイアリーの方に指摘いただいて修正。ああ,キーワードってすばらしい。はてなでハングル表示できるのですね。MacOSXだから見られるのか? カタカナで書いたのは深い意味はなく,漢字もうろ覚えだった上に漢字を探して変換するのがめんどう(ひどいな)だったからだが。だいたいわたしが身の回りの人をひらがな表記しているのも,理由の2割ぐらいは漢字変換がめんどうだからだ(失礼だな)。
それで気づいたのだけれど,以前ちょっとしたことで梁さん(と書いてリャンさんと読む)と仰る方と接する機会があり,最初名前をどう読んだものかと悩んでしまった。直接お会いする機会はなく書面と電話だけだったのだけれど,その日本語(話す・書く)の達者具合と年齢(声や字からの印象だけですが)から考えると,在日朝鮮・韓国人の方だと思われ。しかし梁石日はヤンソギルだよな,ってことは「リャン」は北的読み方なんだろうか。
お詳しい人が鬼のようにいるなかで知ったかぶりをするのも気が引けるのだけれど,半島の南側では語頭の「r」が落ちる(表記も発音も)が北側では残っているとか,先日立ち読みした本に書いてあった。50年やそこらでそういう差異が出たのか,それとも元々地方差でもあったのか。でも,李(イ)さんって英語表記はたいがい「LEE」ですね。慣例か?
本屋に寄ったときに思ったのだが,近頃何かがブームらしいために韓国語(というか朝鮮語というか)の初学者用の入門書の数は一頃(去年の夏)と比べものにならないぐらい増えていた。英語は別格としてそれ以外の市販の一般初心者向け語学入門書(旅行者向け会話集を除く)はたいがい大きく2つに分かれる。一つは大学の外国語の教科書になりそうな音や文法の解説が中心の本。この中には,先生の補足説明がなければ独習は難しいのではというものも含まれる。もう一つは,CD付の用例中心というか,スキット中心に展開するタイプ。これは各国語が取りそろえられたシリーズものも多い。もちろんこれ以外にもバリエーションっぽいのは色々ありますが。
タイ語を始めるときにこんどうさんも言っていたが,後者のタイプは案外難しい。理屈がわからないままばらばらと会話の例が出てくるので,今ひとつ頭の中が整理整頓しにくいのだ。今回びびんばのために立ち読み(←しちゃだめだってば)してみて,後者のタイプには「語中では濁音になる」と説明しているものが多かった。きっとそれで間違いではないのだろうが,解説中心の本にもっとややこしそうなことを書いているのをみると,「このおおざっぱな説明では足りないのではないか」と不安になってしまうものだ。
だからといって前者のタイプを選ぶべきかというと,そうとも言い切れない。何の説明もなく固有の文法用語や見慣れない発音記号が出てきたりするのは論外としても(そんなのもあるのだ),そうでなくともなんだか小難しそうなことが書かれすぎていて,読むだけでやる気をなくしてしまう。字も小さいし一色かせいぜい二色だし。例えば,わたしが見た本はどれもかなり早い段階で「語幹」という語句が登場していたが,「用言」とか「語幹」とか言われると,かなりびびる(活用するのか!)。ああわたしには韓国語なんて絶対絶対無理だわ,と思ってしまう。研究目的ではなくあくまでちょっと話してみたいぐらいなら,日本語が話せる人であればそういうことをぐだぐだと解説されるよりも「日本語と文法似てて語順もたいがい一緒だからね」と半分以上嘘でもいいから言われた方が,少なくとも初っぱなでめげてしまうということは防ぎやすいだろう。だいたい,日本語ネイティブの人間が日本語の用言の語幹を正しく意識し取り出すことができるだろうか。送りがなの規則さえ適当だというのに(それは日本語の文法がうにゃうにゃなのが原因であってそれを韓国語に適用してよいかどうかは別の問題だけど)。
どうでもいいけど,タイ語は今もってまったりのっそりと文字の読み方をやっていて,基本的な文の構造すら知らないのだった。うははー。でも文字読むのが大変なんだから仕方ないじゃん。ファミマのAsian! タイのロゴで「あろーい」が読めたわたしですが,なぜそれを「あろーい」と読むのかわからんやったよ(「おいしい」が「あろーい」と知っていたからそれかも,と思っただけだったもん)。きっと疑似二重子音というやつなのですね。ぱったやーとかと同じ。
本日気が付いたことには,どうやらわたしは韓国語に関しては,話すことだとか文を読むことだとかではなく,漢字の読み方に興味を覚えているらしい。漢字の読み方は一つで基本的にハングル一文字で書き表せる。知ってるとちょっとかっこいいよね,と,まぁそんな程度。それは韓国語に限ったことではなく,中国語読みにも多少は興味がある。しかし今の北京語と現代日本語の開きは大きいので(音も違うし使っている漢字も違うし,文法などなどが違うのは言うまでもなく)まったく別物という認識がある。それに比べると韓国語の音読みや漢字語はどことなし日本語との共通性があり,おもしろいなぁと思えるものだった。
アジアの東側における中国の影響はきっと大きかったんだろう。数字の読み方の共通性などは興味深いものだ。(3が「さん」とかさ)。ヨーロッパ語の数字の読み方の共通性もおもしろい(ラテン語の影響の大きさなのか?)けど。西洋諸語は数字どころでなくあからさまに読みだけが異なる同じ語源の語が多い。人名の変遷など西洋好きならおもしろいだろう。わたしは近頃はあまり興味を示さなくなったけれど,それでもかつてはおもしろいと思ったものだった。
洗濯終了。ほさなきゃ。旅行の準備も進めないと。持っていくものの用意だけが準備ではなく。きょうはあまりついていない日だった。いや,ほんとうは自分に原因があるのだけれど,ついていないと思うことにする。もう済んでしまったことだし。反省ではないくよくよはするだけ無駄。反省はしなきゃいかんがね。(22:52)