しかし,ガイドブックはガイドブックとして,

遠い昔,微かにカナダ(及びそれっぽいところ)には憧れの気持ちを持っていたことを思い出した。まずその名前からして他人とは思えないので,早くに覚えた国名の1つではある。それから,メープルシロップ。「大きな森の小さな家」だったと思うけれど,メープルシロップを採取するシーンが出てくる。純度100%,砂糖楓の樹液のみのメープルシロップ。物語では,煮詰めたのを冷まし固めてお砂糖にしていたっけ。(あの話はアメリカ合衆国が舞台ですが……場所どこだっけ)


余談になるけれど,わたしは「大きな森の小さな家」がかなり好きで,何度も繰り返し読んだ。後になって「大草原の小さな家」も読んだけれど,こちらはちっともおもしろくなかった。


題名としては「大草原〜」の方に馴染みがあったので(昔テレビ放送されていたはず。見てはいませんが),きっととっても(「大きな森〜」以上に)おもしろいのだろうと,期待過剰だったのかもしれません。それより後の話は読んでいません。


「大きな森の小さな家」と「大草原の小さな家」は読んだ本が全く別物だったので(版元も訳者も版型もイラストも),差を感じた要因はその辺りにもあるのかもしれないけれど,基本的にわたしは「見知らぬ場所へ行く」お話があまり得意ではない。このことは随分大きくなってから(つい最近だ)気が付いた。以前にも書きましたね。


カナダ東部といえば,「赤毛のアン」の舞台もカナダ東部だ。これは冒険話ではないけれど,やはりもう一つピンとこず,これもシリーズ途中までしか読んでいない。所謂「アンの青春」までを読んだはず。小学校高学年ぐらいの時に母親に連れられて行った本屋で選んだもので,挿絵の女の子達の装いには随分憧れた。アンの鳶色の長い髪を綺麗だと思ったし,洋服も大好きだった(その名残がその後数年間のわたしの私服を決定づけたのだろう。それとも“ホームズ”の影響だろうか)。でも,お話そのものにはそれほどはまらなかったので,そのシリーズの既刊分だけ読んで,それきりになってしまった。


極北(言い過ぎ)の島の風景に興味はあるけれど,それがプリンス・エドワード島である必要はない。どうせならパッフィン島とかのがおもしろそうだが,いずれにせよ,遠くの島まで行く日程的な余裕はなさそうだ。


前にかなまるに言われた。鍋をしに京都に行ったときだ。「会えるときにできるだけ会っておいた方がいい,いつでも会えるからと思って先延ばしにしていると,そのうちなかなか会えなくなる」。


だから,好きな人に会いに行くのです。ついでに遠い昔に憧れていたカナダにも,この機会を逃すと自発的・能動的に行くことはないでしょうから。(22:06 きょうはもう一度書く予定)