自宅の郵便受けを覗いたら,赤と青のしましまに縁取られた白い封筒が入っていた。


ぱらう゛ぃよんなやつだ。長4の長辺を更に長くした,日本郵便だと定形外になりそうな封筒。表にはわたしの家の住所,裏を返すと「Asok」との英語表記が見える。


あそーくといっても川崎市麻生区からわざわざ一旦飛行機に乗って我が家まで届いたのではないだろう。切手に象さんの親子の絵がかかれている国からやってきたらしい。


話は飛ぶが,川崎市麻生区を「あさおく」と読むということをわたしは随分長いこと知らなかった。地名そのものは8年前から知っていたのだが(さる御方の実家住所ですから),読みかたを正されたことがなかった。めんどくさいから訂正しなかったのだろうか。それとも,声に出して地名を読んだことが一度もなかったのかもしれないが。


わたしが関東圏に越して暫く経って,何かの折りに地図を見るか何かして,初めて「あさおく」と読むと知ったのだ。川崎には「柿生(かきお)」という地名もありますが,こっちも難読。一度わかればなんてことないのだが,知らないと「あそう」や「かきう」と読むところだ。


うきうきしながら鋏ではじっこをちょきちょき。日本は暑中見舞いシーズンなので,わざわざ海の向こうの常夏の国から暑中見舞いかしらと期待して中を改めてみたところ。


日本語が1文字も書かれていないんですけど……


日本語が書いてあるのは表書きの住所だけだった。中は手書きのメモと何やら鉄成分の多そうなリーフレット


リーフレットは絵もついているので,去る7月に開通したBangkok Metro 略号M.R.T(とローマ字で書いてある)のものだと分かるのだが,当初の目論見通り(?)日本のゴールデンウィーク前に開業していたらチャトチャックにも行きやすかったろうにと思うのだが,それはいいとして,さて,この手書きメモ,どうしたものか。


くん・かな どぅあいくわーむらっく じゃーくくるんてーぷ けい


と,それだけなので,言葉は分からなくてもこの状況で書かれるであろう内容の見当をつけることはできなくもないのですが,1文目は難しいな。


なんせ分かる単語は固有名詞だけですから。ここで公開しちゃまずいような内容だったらどうしよう,例えば愛の告白とか。


原文→



คุณคะนะ

ด้วยความรัก

จากกรุงเทพฯ

เคย์


いよいよ腹をくくって辞書を購入せねばならぬのか。イタリア語をやっていたときに“なんでこんなに辞書高いか”と思っていたけれど,それの比ではないのよね泰日辞典。1万円は下らない。ふふ。