母親から電話がかかってくるとどっと疲れる


なんというてもけたたましいからな。携帯電話の音質で耳元で大声できゃんきゃん騒ぎ立てられるのを数分間聞いていると脳に多大なる負担を強いている気がしてくるよ。


どうやら彼女の中でわたしがブームになってしまったらしく,昨日に続いて今日もかかってきた。かなまるが言うとおり,わたしのことごときを考えられるようになってきたということはそれだけ落ち着いてきた(余裕が出てきた?)ということなのだろうから,或る意味喜ばしいことではあるのだが。


しかしわたしは天の邪鬼な性格であり強情でもあるので,強情+売り言葉・買い言葉の対応をするのは目に見えており,まったく建設的でない,どころか,場合によっては破壊的結論なり行動なりを引き出す会話になりかねない。具体的に例えて言えば,母:結婚させたい→俺:ぜってぇしねぇ(言われるまではそれもいいかと考えていても),みたいな。


だから,何も言わないでそっとしておくのが結果的には一番彼女の思い通りになるための早道なのですがね。心配しなくても本質的な人生観や価値観って母親が把握している2〜3歳のころから変わっていないし。


だいいち,いまだかつて彼女の(わたしの行動に関する)提案に対して「それもいいわね」とか「前向きに検討してみるわ」といったような応答をしたことがあっただろうか,否。


それは彼女とわたしの関係の問題というよりも,わたしの高校受験に際する一件からして,要するにわたしは自分の個人的な今後の行動について人からあれこれ言われることをたいそう苦手としているようなのだ。


「勧誘」という体裁をとっているものならば不快ではないしそこまで苦手でもないが(でもたぶんあまり得意ではないのだろうなとも思う。誘いに乗りたくないという意味ではなく対処が苦手)……なんだろうな。だからって「○○したい」という自分の意思も希薄だし。


つまりは頑固で人のアドバイス聞く耳持たないどうしようもない性質ということなんだけど,それはまあともかくとして。


母娘のやりとりに対する不服をここで一方的に主観的に書くのもアンフェアではあるのだが。


彼女はわたしに身を固めさせたくなったという。が,わたしは今,けっこう安定した(固定した)生活をしていると自分では思っている。半ば冗談で「家でも建てさせたいのか」と訊いてみたが,もちろんそういう意味ではない。


つまり,彼女が狙っていた(いる)のは有り体に言えば結婚させたいということなのだそうだが,予定調和を好み変化を嫌う傾向のあるわたしにとって結婚は「せっかく生活が安定してきたところなのに,その安定が音を立てて崩れどたばたした生活に突入してしまうちょっとやっかいな現象」である。


だから厭だとかこの先一生結婚するつもりはないとか,そういうことではない。それはそれでメリットもあるだろうし……まぁその辺はどうでもよくて,結局言葉尻をとらえているだけなのだが,身を固めることにはならないし,変化が伴う以上,ぶっちゃけ「めんどくさい」。人が4年かけて築いてきた今の穏やかな生活を壊すようなことを臆面もなく意思として口にするデリカシーのなさにあまり愉快でない思いがする。


地震かなり大きい。ちょっと怖かった。物品の落下等は無し。激しくはなかったけど揺れが長かった。途中で2回ぐらい揺れ方と向きが変わった。震度3だったようだ。