きょうのしんせんぐみがね


斎藤さんが全然出てこないわけですよ。居るのは居るんだけど(多摩での宴会ではちっとも見つけられなかった)うつらん。


別に斎藤さんだけを追いかけているのではないので(ほんとに?)うつらんのは構わないのですが,今回は最後に斎藤さんの全49回中で一番と思われる見せ場があったわけですよ。今までで一番長いセリフと動きだったんじゃないかというような,斎藤独壇場。


せっかくの独壇場なのにそこまでの持っていきかた(タメ)が,どうだったかね,と。この大河の斎藤がそんないきなり切れるのか,切れるような場面だったのか,と。前回(「源さん,死す」)の切れ方が良かっただけに,今週はいささか唐突に見えたのが残念だった,と。


ただ,敗因は一つ前の号の「TVnavi」で,彼がそのような行動に出ること(と話す内容の一部)を知ってしまっていたことにあるので,これは完全に自業自得だ。驚かない,どころか「いつ出てくるんだアレは」ぐらいの気持ちで見てしまっているので自然な気持ちの盛り上がりというのが起きない。見方によっては,普段全然出ていない幹部会議への出席率が今週だけ異常に高く永倉さん独白時にちらちらと表情が映っていることから,じわじわと弦を張っていたとも見えましょうに。


中の人の演技の問題かもしれんし編集の結果かもしれんしわたしの見方かもしれんが,もう少しスポットを当ててやっても良かったのではないかと思うものでした。贔屓目か。


最終回含めあと2回なんですけど,ここに来て盛り下がっております。最終回に関しては,どういう締め方にするのか(最後まで出ている人達に魂の救済が用意されるか否か)という点で興味を惹くけれど,来週は見所を見いだしづらい。おおまかな流れもわかっていますし「遊び」に使える余裕も少ないかな,と思うし。近藤と土方のらぶらぶっぷりで泣くべき回になるのかなぁ。


近藤さんに思い入れがあったら見られるんだろうけど,わたしは彼の大人物ぶりは認めるもののやってることには共感できんからなぁ。位置づけとしても,完全に締められないししかし或る程度は風呂敷たたまないと最終回だけじゃたたみきれないだろうしってので,扱い難しそうです。観る側の気持ちの持ちようも。


最後まで出ている人=近藤処刑の次点で生きている人をどう締めるかというのは個人的には気になるところで,途中で死んでいった人達には1人1人に皆素晴らしい引き際が用意されていた(除:谷長男)だけに,このまま近藤メインで最終回に突き進んで終わってしまうと,残った人々は生き残り損みたくなってしまうな,と思っている。生き残ろうが死のうがドラマが終わって出番が終わることは同じなのに。という点で最終回が楽しみ(一縷の望み)なんだけど。


多摩の人達は今週がラストだったっぽい。しかし男どもは騒いでいるだけだったのでこれで終わるといいとこなしだ。おみつさんとお琴さんには終止符が打たれた感じ。お琴さんは土方を思い切りえぐっていたけれど,見送り方を見る限り相当愛憎入り乱れている感じでしんどそうだった。ただ憎むだけで済めば楽なのよね。でも傷つけてしまう。わかるさー(←ほんとかよ)。


新選組メンバーからは,沖田・永倉・原田が離脱し,彼らが残り2回でどう描かれるのか(或いは描かれないのか)も気になるところ。沖田が日野(調布?)で本隊と別れて江戸に戻ることになった出立シーンの沖田の表情は,淡々とした中にこれが今生の別れとの覚悟を出していて,たまらんかった。今週のゆいいつの見所(次点でお琴さん)。


永倉さんは途中から陰薄く,先週・今週もあまりいいとこなしだ。もう少しこってり描かれるかと思っていただけに,もう一エピソードぐらいは用意されていそう。原田の惜別の辞は彼らしさがあってしんみり真面目でよかった。その分もう出てこないかもという感じも。どうでしょうね。


10時になるのでいったんアップ(再放送を見るつもりはあまりない)。この話題は取りあえずここまで,あとは夜に気が向けば。