アニムスの投影とか


トーマの心臓」を読んでも萩尾望都氏登場以前と以後を知らない以上氏の偉大さはわからんのだろうな,と思いつつだ(それは手塚治虫にも同じことが言えるように思うが)。西欧の全寮制中学高校が舞台のマンガで,主要な登場人物だけでも幾人もの男の子達が出てくる。その中で贔屓(?)の男の子というのができるわけだが,「この子がいいぞ」と思いながら,ふと,マンガや小説に出てくる男性登場人物での好きな人というのは「恋人にしたい」云々のそれとは違って自己のアニムス(男性性)の投影であるといったを思い出した。


そして思うに,そのキャラクター(ちなみにオスカー),どうも銀英伝に於けるロイエンタール好きと相通じる部分があるように自分では思えたのだが。


少なくとも自分の中に彼らのようなものはないと思っているのだけれど。