沖田


「天まであがれ!」は沖田総司主人公の新撰組マンガ。男装して新撰組に入る少女,それに剣を教えてやって密かに惚れるのが斉藤一,という,どこぞのマンガで聞いたような設定が出てきて,「天まであがれ!」の方が古いので,ふぅむ,と(「風光る」は読んだことないので詳しくは知りませんが)。


新撰組関連創作といえば,現在図書館から借りている読みかけ本の中にえとう乱星氏の「総司還らず」も。これはわたしにとってほぼ初の創作物になるのだが(年初に一冊オムニバスの短編集を読んだことがある)かなりぶっとんだストーリィ(悪い意味ではない)で,キャラの基本設定の部分に共通認識としての(実在の人物像ともまた違うかも知れない)人物像が使われている創作物という感じがしないでもない(悪い意味ではない)。この「天まであがれ!」もそうだけれど,昔から数々の創作がなされてきたのだなぁと改めて人気ぶりの端くれを実感するのだった。サノが食いしん坊なのってデフォルト設定なの?


芹沢鴨一派がずいぶん懐かしかった。清河先生も。山南さんも。


それだけ人の心を動かさずには居られない(魅力ある)集団なのでしょうな。


創作意欲は刺激されるかもしれん。しかしこの種の創作ってどこまでがオリジナルでどこまでがパクりなのかの線引きが難しいような。たとえば一次資料しかあたらずあとは全部自力で創ったというのなら,それは実在の人物・事件をモチーフにしたオリジナルの創作物だと思うのだけれど,こうもあれこれあると既に手あかがついているというか,他の人が創り出したものの影響を完全に避けることはできないだろう,と。


自然に受けてしまう影響か,わかっててやってる特定の創作物からのパロディか,そこは似て非なるものということかしらん。


話が小難しくなってきた(詳しくもないし)のでこの辺で〜。所詮わたしはいつも後ろ暗さと抱き合わせな801的腐女子的嗜好でございますよ。