ごはんと川下りのほかのこと


顔合わせは恙なく。いろいろと至らない点も多々あれど,そこは若い2人ということで大目に見てやっていただきたい,と言うには30歳目前なんだよな。いつまでも「若い2人なんで」では済まないような気もするが。主役の2人がカジュアルな格好で双方両親はきちんとスーツだったとか(笑えない),会場だけおさえて進行は考えていなかったとか(わたしひとりまごまご),挨拶はなんとなくかなまるに任せてしまったとか,なぜかうちの両親が上座とか。最後お見送りできなかったとか(支払いしてた),いろいろ。


予約の時に店には「いちおう(←……)結婚が決まって親の顔合わせで」と伝えていたわりにそれらしいおめでたい話題は出てこない会議もしないただの食事客。「ただの食事会」が狙いだったからいいのだが。店の人達のサービス具合が出しゃばらず格式張らず好感度。うちの母親はどうやら事前に箝口令が布かれていたらしく(わたしが布いた箝口令よりも厳しくなっていた模様)終始無言だったのが却って怖かったが……まぁいい。わたしがああいう場で緊張するのは遺伝(環境遺伝含め)であることがよくわかった。うちは両親とも笑っちゃうほど緊張していたよ。おんもでごはん食べたことないんだよな。まして和食。うちのおかんは和食フルコース初体験だとかいうていたし(真偽のほどは定かではない)岡山の町中に出てきたのが何年ぶりかもわからないし。


かなまるはわたしに対して「嫁姑問題でどうこうはなさそうだね」というのだがそれはつまり実母とはどうこうあるってことで。かなまるに言わせれば彼はうちの母親と話をするのが特段苦痛ではないらしいので,単にわたしが苦手なだけだと思う。


日曜ははとヨメ嬢に車を出していただいて,ランチと神社巡りとお茶。神社のまとめは彼女の日記を参考にするとして。メモ1つ取るでないやる気のない2人。


直接出向いて話を伺ったからといって何がどうというわけでもない(必要なことはたいてい書類に書かれている)のだが,資料の印象と実際に見たのとでかなり雰囲気が異なることしばしばなので見ずにに決めるわけにもいかない。百聞は一見にしかずとはまさにこのこと。


東京で会場巡りをしたときには或る程度事前準備もしていたので話もまだできたけれど,今回はやる気も低下している上にイメージも湧いていないのでますます何をどう話したものかよくわからなかった。こういう言い方はアレだが,少人数の身内だけのことと思うと,身内故に気を遣うべき部分はあるにしても一面で融通が利きやすい(甘えが通る)気がして,つまりあんまりがんばらなくてもどうとでもなるんじゃないかと。何らかのセレモニーと御披露目をすることが大切なのであって,それ以上でもそれ以下でもない気がする。言い方を変えれば,力を掛けるべきポイント以外のところに力を注ぐ甲斐がなさそうとも言える。必要以上にがんばることは自己満足でしかなくて,自己満足の為に周りの大人達に却って迷惑をかけるとしたらそれは筋違いだろう。


つまり斯様に義務感が先行しているが故に気分が乗らないんだなぁと思う。自分だけのことじゃないから自分の好きなようにするわけにはいかないのだ,と自分を縛っているので気が進まない。親戚づきあいなんてみんな義務感で誰もそんなにうれしくない。みんな面倒。そんな感じ。


親戚ってのが身近でないからそう思うのかな。なんにしても親を引き合わせるだけで気疲れしてしまったので,この上親戚なんてもう勘弁してくれー,という気持ちも強い。


でも,見に行った神社はどちらもなんだかほっとした。片方は開放的で明るい代わりにやや軽い雰囲気,もう片方は底冷えしそうで薄暗い代わりに荘厳な雰囲気。手配や仕度も(慣れているだけあって)楽そうだし,のんびりした雰囲気がはにゃ〜。資料の写真アルバムを見せてもらうと,白無垢だの文金高島田だのなんてそれこそ一生に一度しか機会のないコスプレなので,周りの迷惑はどうあれやはりその気になってくるのだけれど。


「いやもう我が儘ですひたすら我が儘ですごめんなさい許してください」と平身低頭して好き放題するというのも一案ではある(やめれ)。


「ラ・マリエ」というアスが出している地元の結婚情報誌を購入。やはり全国誌のWeb版とはきめ細かさが違う。


神社もいいけど,後楽園内の鶴鳴館もロケーション良さそうなんだよな。後楽園らぶ。いずれご飯会場も考えなくてはならないので,鶴鳴館とか吉備津彦神社とかの挙式プランのあるホテルや料亭も便利そうと思う。


が,如何せん疲労困憊で根性が出ず今回は様子見に行けなかった。資料請求ぐらいはしてもいいと思うがしたところで結局は行ってみないとわからんっつぅ話になる,と。……遠いよ。もたもたするわけにもいかんし,日取りはもっかい考えなきゃいかんし,微妙に憂鬱な日々。なのに今週末は伊豆(笑)。


そして伊豆の次の週末は東京で用があるし,その次の週と次の次の週はかなまるが関東なので,岡山まで出向くとしてもお盆明けたあとの週末まで無い。軽く1か月先ですが。どうしたものか。そうこうしている内に来春の挙式予定も埋まってくると考えるとあまりよろしい感じでもないな。