てぬぐい


帰りにちょくちょく立ち寄る書店のちょっとした催しスペースに,切り絵本などと並んで,手ぬぐい本が3種ばかりならんでいる。どれか一冊買おうと思いながらも,ざっと読み比べたかぎりではどれも似たような感じで決め手に欠け,なんだかんだで買わぬまま。


世間は手ぬぐいムーブメントなのかしら。オールアバウトにも記事載っているし,今出ている「じゃらん」の付録にもなっているし。そういえば今年のゴールデンウィークごろ(確か)に緑茶飲料の500mlペットボトルにおまけでついていた。伊藤園だったか。(全6柄のうち3柄集めた)。


昨日今日ではなく数年前からそれなりなんだと思うけど,ここに来てにわかに露出が増えているような。


本だのを見ていると万能選手かのように錯覚してしまうけれど,日本手ぬぐいがタオルに取って代わられたのにはそれ相応の理由があると思うので,いつまで続くか手ぬぐいブームとちょっと斜に構えたい気持ちはある。


吸水性でタオルに劣り,コンパクトさでハンカチに劣る。ただし,大判ですべらないので,食事時の膝掛けとしてはハンカチよりも扱いやすい。


色落ちしやすい,端がほつれる。晒し木綿を適当にぶったぎったものと言ってしまえばそれまで。


といいつつも,近頃の露出に触発されて我が家に死蔵されていた手ぬぐいを引っ張り出してきた。これまでも毎日持ち歩いてはいたんだけど,いろいろあって(洗っても翌朝には乾くとか)結局いつも同じ1枚しか使っておらず,それも勿体なかろうとローテーションさせることに。


日替わりで使い始めると,6枚(月−金5日+休日1日)もはないことに気づく。使わないのに勿体ないからとここ1〜2年は買わずにいたが,そうでもないかも,とか。


ハンカチだって何枚もあるし,上記ローテーションから外れている死蔵品もさらに4枚ほど(前述の伊藤園を除いて)あるのが,そこは目をつぶる。本に載っている面白い柄のばかりを見ていると欲しくなる弱い心。


しかし,その手の小じゃれ本に載っているような小じゃれてぬぐいをわざわざ買いに走るのはいささか肩肘貼りすぎな気がして好きじゃない。前にたまたま見つけて気に入って1枚買ったお店の場所を忘れてしまったのが残念。たしか百貨店かショッピングビルの中の文房具屋だったんだけど。