与えていないのだから求めてはいけない


与えていても求める権利が自動的に付与されるとは限らないけれども,自分がなにも相手に得になることをしていないのなら尚更自分の得を要求する権利はなかろう。


なにも意味深な話がしたいのではない。


話は飛ぶが,この一週間,というか火曜日以降,どうも運気が低下しているのかまんのわるい(方言かな)ことやらなんやらが続いている。厄年ではないかと言われたほどだ。幸い金曜日からは小規模化している。今日も今日とて,まず1試合目がストレート試合で2試合目の開始が早かった(遅れなかった)。時間がないので稲田堤の乗り換えを走ったにもかかわらずSuicaの残高が86円でまるでコントのようにゲートに体当たりで突っ込んでしまった(結局次の電車を待った)。小杉と迷った末に武蔵中原で下りたらタクシーがぜんぜん捕まらず,タクシーが来ないかとしょっちゅう後ろを振り返りながら早足で歩くこと15分。当日券売場の張り紙には1階指定(S席)3500円と2階指定(A席)3000円しかなかった。アリーナ(S席)はだいぶ端っこしかあいていなかったのでスタンドを買ったのだがその価格設定で自由席がなかったとは思いがたい。会場に入ったときがちょうど1セット目の終盤でそのセットは取った。そのセットだけね。つまりたった1試合のためにそのようにしてまで隣県へはるばる文字通り駆けつけたにも拘わらず試合には負けた。


ゆいいつラッキーだったのは,帰り道寒風吹きすさぶ中歩くしかなかろうと諦めていたところにタイミング良く小杉駅行きのバスが来たことだろう。時刻表を確認もせずバス停の横を通り過ぎようとしていたところだったから,ほんの数分違っていたら間の悪さを上乗せしていたことは想像に難くない。行きは急いでいたし明るくてまだ暖かかあったから気にならなかったが,冷静に考えてみて歩きだと心底後悔したに違いない。


もうひとつ嬉しかったのは久保選手のパイプ(?)が見られたことだろうか。


話を戻すと,つまりはわたしが土曜なのに早起きして仕事をてんやわんやして片付けてわっきゃわっきゃしながら観に行ったからといって,それはわたしの極めて個人的な振る舞いに過ぎず「だから勝ってよ」とは言えないってことだ。お金を払って入場してはいるがチームや選手に支払っているのではない(たぶん)。アマチュアの大会を部外者が見学させてもらっている,ぐらいの心構えでもいいぐらいの立場ではある。


試合後,立ち上がるのさえ億劫でぐったりと椅子にへたれこんだままクールダウンのストレッチをする選手達をみるともなしにみながら,そんなことが頭に浮かんでは消え浮かんでは消えた。稲田堤の小走りと武蔵中原からの徒歩15分による肉体的な疲労が敗戦の(または第4セットの)げんなり感と相まって,ほんとうにがっくり疲れた。視力がまた落ちているのかスタンドの4列目なのにあんまり見えないし(とどろきアリーナけっこう広いんで。綺麗でスタンドが四方囲っているから好きだけど)。


「骨折り損のくたびれもうけ」などということわざが突然頭に現れましたよ,今。でも,骨折りってほど尽力していないし疲れしか残っていないこともないので,そうではない。


明日は開幕4連勝の豊田合成との試合。日曜なので(=片付けがあるので)第1試合の開始が早い。起きられるかどうか不安ですでに女子の試合は無理かもと思っているが,せっかく同じチケットで見られるのにそれも勿体ない話だ。赤ロケもけして嫌いではない(やっぱり少しは贔屓する)。昨シーズンに対して大幅に戦力が下がった風でもないのになぜここまで全敗で単独最下位を走るような事態になっているのか(昨季の成績はそれまでに比べればそりゃもう格段に悪かったんだがね)。おかげで今日はかなり恨みがましい気持ちだった。


等々力は隣の県で,うちからもそれなりに遠い。なぜか等々力を東京都と思いこんでいるところがあって,試合一覧を見て「東京」で探しては見つからずに「あれ?」と首をかしげることもしばしばだし,所要時間も実際よりも少なく見積りがちである。わたしにとってはお世辞にも交通至便とは言い難い(バスもあるし徒歩圏内だからマシっちゃあマシだけど)立地だけれど,近くに人が多く住んでいるのか今日も冬場なのにけっこう人がいた。昨シーズン訪れたときと同じように広場では多くの人達が思い思いに遊びや軽い運動を楽しんでいて,父と子らしき二人連れのキャッチボールや子ども達とその親達が一緒になって適当ルール野球をしている様を見ていると楽しい気持ちになる。会場内も企業の動員力のおかげか寂しくない程度には(充分過ぎるほど有り難い程度に)埋まっていてほっと一息。試合中は女性の声での声援も聞かれたり。好きな人っているのよね,不思議なことに(自分のことを棚に上げている)。


あとでまた書く(眠いから書かないかも)