敢闘賞の翌年が新人賞というのはやはりようわからんが金子とその大学の先輩の話
先の黒鷲で,試合中に後衛から大きな声を出して士気を鼓舞していた金子の姿はキャプテンになったばかりのころの大村を彷彿とさせた。間の世代でキャプテンシーにあふれる選手が思い浮かばないので(人柄はみんな良さそうだけど),ムラの次はひとっ飛びに金子がキャプテンでいいんじゃないかと思う。JTの臺なんて3年目ぐらいでもうキャプテンやってた気もするし。
少し上に書いた「入って2〜3年はさっぱり姿を見かけない選手」の一人がまさに大村で,入団当時の竹内−細川のレフト対角はその後数年にわたって盤石だったし,入団一年目は故障で棒に振ったそうだから,姿を見なかったのも当然ではある。プレイヤーとしては体も小さいしバランスがいい分特に秀でている(目立つ)部分もない選手ではあるが,長年キャプテンとして担ってきたことは,彼にしかできないと思うのね。当初大村は,もともとあまり声を出さないチームカラーだし静かに集中したいタイプの選手もいるのはわかっているけど自分は声を出していきたいとあちこちで語っていた。果たして,今,新人の金子が内定の頃から気兼ねなく声を出せるチームになっているんじゃないかと。
今季は特に故障者も多くてメンツが揃わず,プレー面でもさぞ肩の荷が重かったことと思う。彼の調子の善し悪しが試合結果に直結しているように見えたことも往々にしてあった。黒鷲の決勝トーナメントは2試合ともとても調子が良くサーブ・スパイク共に活躍が目立った(準決勝のアタック打数の多いこと)。この1年そりゃあもう並々ならぬ苦労があったことが偲ばれるだけに,本人が活躍した上に結果がついてきたことは本当に喜ばしいことである。