バレーボール2008年度全日本男子(シニア)登録メンバー


22人の登録メンバーが発表された。大会ごとにこの中から選抜・派遣(?)されるシステムは旧来通り。


今回茨木もとい茨城のさ○○○雄一郎がメンバーに選ばれたと知って,朝の忙しい時間帯だというのに大急ぎでJVAのオフィシャルサイトに確認に飛んだ(どうでもいいことだが,ブックマークしているのが vleague.or.jp だけなので jva.or.jp 情報に極端に疎い)ものだが,そんな程度なので2007年度の22人は知らないままだった。2007年度に行われた各種国際大会のベンチ入り12人も,どの大会も知らないままに終わった。特に昨年度の全日本への興味関心はその程度だったというのもあるし,国際大会だとチェックしにくいからというのもある。


今年はオリンピックイヤーで近々その予選もあり,ここまで差し迫ってくれば,多少は気にならないこともない。今年度の22人を見て,大学生(3月まで大学生も含む)は一昨年の黒鷲で見た清水以外はわからんのが正直なところだが,今はこの辺が全日本的に旬の選手なのねふむふむといった具合。


それで坂本雄一郎(満年齢で33)だ。これまで代表に選ばれたことがあるのかないのか知らないが,ユニフォーム写真ではないところから見ても,初めて(or久しぶり)の選出だろう。大器晩成だったんだろうか。日立国分がずっとあっても(そして彼がずっと国分にいても)代表メンバーに選ばれただろうか。なんだかよくわからないけどじんわりと嬉しくそしてじんわりとしみじみしてしまった。チャレンジ方面でNTT西日本レグルスとの邂逅をみた07/08シーズンだったけれど,日立国分トルメンタもなかなかどうしておもしろいチームだった(平山譲のピンチサーブが好きだった)。


三好さんのリベロの井上も選出されたから所属チームが下位だったらと仮定するのは間違っているのかもしれないが,実際にJTNEC大分三好の今季の下位3チームからは1人ずつしか選ばれていないのは見事。Vリーグのチーム成績が全日本のメンバー選考に無関係ではない(つまり,強いチームから選ばれる)のか,選手個々の能力がチーム成績に無関係ではない(つまり,能力の高い選手が集まっているからチームが強い)のか,さて,どっちでしょう。


などとしょうもない命題はくだらない。高い能力を持つ選手がたくさんいるチームでポジション争いをすることで各選手の能力は伸びるだろうし,強いチームで勝ちの経験を積み重ねることで伸びていく力もあるだろうし,チームが強いということは監督・コーチ・トレーナーその他の人的資源や設備が充実していて練習環境に恵まれている可能性が高いから,それによって得られる物も大きいだろう。そして,能力の高い選手が集まるだけで最高のチームになって100%勝てるわけではけしてないけれど,能力の高い選手がいるチームの方が強くなりやすいことには違いあるまい。能力の高い選手が集まれば集まるほど互いの能力を引き出し合ったり高め合ったりもできるだろう。坂本のサントリーへの移籍と朝日の退団が重なった点など好運な面もあっただろうが,ここまで来たのは感慨深い。


ということを踏まえて,仮に上手な順に12人選出したらそれだけで最も強いチームになれるわけではない(だいいち上手下手は一元・一次的なものではない)のは当たり前で,集団競技はそんなに単純なものではない(と思っている)。そして,全日本は全日本で1つのチームだとも思っている(特段エライとは思っていない)。今年は選ばれた面々にはしんどい年ではあるだろうが,やりがいもあるだろう。如何せん準備期間が短いのが難だが,各自全力を尽くして,いいチームをつくってほしい。


個人的には,柴田の名前と顔写真に「よぉ久しぶり」。凱旋が楽しみだ。


さて,インフレスパイラルがあればデフレスパイラルもある。3段落前に書いたような状態になってほしいものだと胃を痛くしているチームの決戦は日付変わっていよいよ明日。