つらつら(だらだら)


お久しぶりです。今日も暑いですね。東京では,7月8月の2か月の平均気温として観測史上最高だとか,先日朝のNHKニュースでやっていました。暑くて目が覚める日が続いたのをきっかけに少し早起き(それでも世間様よりは遅い)になって,結構なことです。いつまで続くかわかりませんが。


今日も日曜だというのに9時過ぎに目が覚めました。外は快晴,洗濯物があらかた乾いたら取り込んで出かけようと思っているんだけれど,気持ちを萎えさせるに充分すぎる陽射しがさんさんと。パームレストが熱い。室内も暑い。扇風機の風さえもぬるい。室温が高いと外に出た瞬間涼しく感じられて得。


先週の日曜は,代々木第一体育館WGP予選ラウンドの日本vsオランダを見に行った。女子単独の試合に行ったのは初めてのこと。今年のWGPは深夜の録画放送はちょいちょい観ていたけれど,リアルタイムの生観戦はやはり楽しかった。行けばその場で何かしらの発見がある。


一方で,前に代々木に来たのはいつだったかしら,と考えてしまったりだとか,前日の伊勢崎とは異なる会場の趣だとか,で,過去に想いを馳せて切ない気持ちにもなった。こんな華やかな舞台で好きなチームを心の底から応援する日が,いつか来るのかなあと。華やかな舞台が用意されていてもされていなくても,その時のその場がその人にとって大切な勝負の場であることには変わりないのだから,まわりの華やかさにとらわれるのは本質ではないのだけれど,それでも,ね。


近くでやってるなら見に行こうかな,と思えたのは「良いこと」で嬉しい出来事だったのだけれど,それから一週間の間に,でもまあいろいろあるわなあ,に至ってしまってちょっともやもや,この件保留。


並行して関東大学秋季リーグの日程も発表になった。近場での開催が2週ともちょうどわたしの夏休みと重なっているので,今季はあまり見られないかもしれない。去年も春はそこそこ行ったけど,秋は1度も行けなかった。あの人は戻ってきてるのかしらとか気になることは多々あれど,無理しない範囲で。勝浦に行くかどうかが最大の争点。なぜよりによってそこに東海大-順天堂大が組まれるかな。


昨日は,上野の東京国立博物館で来週まで行われている「誕生!中国文明」展と,渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムの「ブリューゲル版画の世界」展(こちらは今日まで)をハシゴして,そのあと神宮球場へ。


中国文明展は,全ての展示物に叮嚀な解説がついていて(それもガラスケースの四方から読めるようになってる),わかりやすくて見応えがあった。幅広い年代にまたがっているからこそ,誇張でない中国四千年の歴史を感じられる。


当たり前だけれど時代によって材質が異なる。玉に青銅,金・銀へ。一方で土器が登場し,陶器,磁器へ。漢代ごろからガラスも。鉄器がなかったのはちょい残念だけど,武器がなかったからかしら。形も,いかにも手作りです感満載のよく言えば素朴なつくりから,ろくろをひいた精緻なものまで。金属の打ち出しも古い物は適当(埋まってる間に形が変わったのかもしれないけれどたぶん適当)。


文様や飾りにも変遷がみられる。初期は原始的というか土俗的な雰囲気の幾何学模様や象形風の模様がとにかくびっしり豚と蝙蝠を足したようなよくわからない動物風の意匠やら龍やら虎やら。次第に余白の美(?)が見られるようになり,時代が下って唐宋になると,雰囲気ががらっと変わる。白い陶器に直接絵付けをするようになったからか,優美な曲線で,人物などの模様が写実的に描かれる。仏教が入ってくる前と後でもきっと随分違うことだろう。仏教美術関連の展示物が出てくると見慣れた風景に一息ついた。つまり,それまでがあまりに異文化だったんだと思う。そして,西域の人達もあちこちに登場してみたり。


銘から文字の変遷(漢字の発達)の様子もちらほらと窺える。学生時代に授業で拓本のコピー(って変な表現だが)をしこしこ読んでいた墓誌の本物を見られたのも楽しかった。司馬光が書いた墓誌銘だそうで,うっかり「字,巧いね」と言ったら同行のT嬢に笑われた。でもきっかりした隷書で美しかったんだよう。


古代の目玉は夏王朝の都と目される(?)偃師市二里頭遺跡から出てきた動物紋飾板。青銅の枠の中にモザイク状の玉をびっしりうめて,目にトルコ石。結構大きかった。どこにどうやってつけていたのかわからない。殷墟の発掘(発見?)でそれまで神話の世界とされていた商王朝の実在が明らかになったように,いつか夏王朝も都が特定され実在したとなるのかな。そんなに遠くない日かもしれない。考古学はサイエンスだ。科学技術の進歩って凄い。わくわくする。そして,ほんとに4000年どころじゃないかもしれない長い長い人々の営みがそこにはあるのだなあ。何食べてたんでしょうね。黄河流域。


そして銀座線に30分揺られて,突然中世ヨーロッパ世界へ。いつぞやの浮世絵展@天王寺でわかっていたことですが,版画は大変。サイズ小さい・細かいところに見所がある,加えて人多い。渋谷で「場内は大変混雑しています」はやっぱり渋谷基準の混雑だった。渋谷なめんな。


緻密に描き込まれた,よくわからない生き物たち。比喩まみれの寓話の世界。白黒の世界が,不気味さと幻想的な雰囲気をいや増している。オタクホイホイ。Bunkamuraらしいというか,場内はホログラムやCGのスクリーンもある洒落た造り。あまりの人の群れに恐れをなして,遠巻きに眺めるだけでしたと。立ちっぱなしになる展覧会のハシゴは,脚にも厳しい。途中から立ち歩いているにもかかわらず眠気が襲ってきた。退屈なのではなくて,純粋に体力的な問題で意識が朦朧と。これは平日の午前中のような人のいない時間帯に,ベンチで適宜休憩を取りながらじっくり鑑賞したいものであった。


そんなこんなの末神宮に着いたら座ってりゃいいのだからと気合いを入れ直していたところに立ち見だったのはちょっと堪えた。試合開始10分前ぐらいに外苑前についた時点で札止めになっててまずびびった。シーズンシート以外びっしり,外野スタンド上段立ち見でびっしり。去年の対阪神終戦以来の事態は,夏休み最後の土曜日の同カード。内野が埋まるのはさすが阪神ファン。近くの席が空いたら移動しようと思っていたけれどなかなかあかなくて,ようやく9回の表,勝敗が決したところで席に座ったら今度は眠くて仕方なくなって,立ってて良かったのかもと思い直した。


試合は阪神先発秋山のプロ初勝利。高卒ルーキーの1年目での勝利は阪神では24年ぶりだったとか。初々しさもありながらもしっかりしたヒーローインタビューの受け答えだった。ヤクルトは序盤の2度の満塁のチャンスに得点できなかったのが全て。阪神の守備が良かったのか秋山の投球が良かったのか,その後は打つ球打つ球ことごとく守備位置にしか飛んでいかなかった。


そんな1日。某T嬢と半日一緒に行動して,自分の言葉遣いがかなりアレになっていることに改めて気づいた。書いているのもそうだけれど,話すと特に。いったいどこで覚えてきているのかわからないのだけれど,癖になると,ほかの言い方が咄嗟に出来なくなるのね。いかんいかん。


さて,洗濯物も乾いたのでこれから仕事に。暑い。お腹空いたから昼ご飯食べて出ようかな。どんどん時間が押していくが。