バレーボール(観戦)個人総括
ロンドンオリンピック
ロンドンオリンピックがあった。何か月も前のことでもあり,具体的な選手や試合の記憶は既に薄れているが,NHKのインターネット配信で男子競技をたくさん見られたことは,今年のオリンピックの最大のトピックだった。
イタリアは2010年の世界選手権開催国であり,去年のワールドカップで生観戦もしていたので,なんとなく好きでほんのり応援していた。銅メダルは素晴らしい。キャプテンのサヴァーニは良い時もあればプレーに精彩を欠く時もあったが,諸々含めて,キャプテンだった。マストランジェロの大仏頭も今となっては懐かしい。
ロシア対ブラジルの決勝戦ではロシアがMBのオポジット起用で世界中の度肝を抜いた。大きいだけじゃない。みんな基礎がしっかりしていてプレーが丁寧。彼らがあと20cm低くても日本は勝てないだろうと感じた。
女子は日本が銅メダルを取った。準準決勝の中国戦も,三位決定戦の韓国戦も,固唾を飲んで見守っていた。オリンピックでメダルを取る女子と,出場もできなかった男子と。それでも男子競技が好きだ。なんでだろうね。
今年初めて見た大会
近畿総合。天皇杯の東海ブロック。天皇杯の都予選。春高の東京都代表決定戦。東西対抗。
近畿総合はVリーグチームがほぼ参加していて,中部総合よりもさらに規模が大きい。優勝した堺は若手中心のメンバー,準優勝のサントリーも移籍加入の阿部がトスを上げたりと見所が多かった。高校,クラブ,大学と多数参加してのわいがやお祭り。個人的にはこういった地域単位のカテゴリ横断大会が好きだけれど,近畿地方だからできることかもしれず,とかね。
天皇杯東海ブロックは,近畿総合と日程が続いていたので。大矢さんの公式戦デビューが見たかった。その目的は達せられた。岐阜クラブ対大同が面白かった。愛知大の浅野もちらっと見られたし,聖隷クリストファー高校が自動車に勝っちゃうし大満足。星城高校も観たかったのだけれどタイミングが合わなかった。
天皇杯都予選は見たうちに入らない。春高代表決定戦はさすがの賑わい。女子準決勝が熱かった。選手がわからないので外野が見るにはちょっとハードル高かったところも。深夜のテレビ放送で補完。
東西対抗。バレーの遠征はしないをモットーに去年までは行こうとしていなかったけれど今年は何かの誘惑に勝てなかった。いつも見ている界隈の東軍が選抜できゃっきゃしているのもかわいかったが,何より,西軍。もうねー。羨ましいの一言に尽きるか。東西対抗についてはごにょごにょ思うところもあったけれど,見て楽しかったからいいやと。年も変わりますし。
札幌方面が賑わった。
北海道4回目で初の札幌。北大も行ったし時計台も外から見たしテレビ塔にも登った。
全日本インカレで局所的に謎の東海札幌応援ムードで盛り上がった。
国体。
去年の山口国体は行かなかったので,千葉以来の2年ぶり。準優勝の新潟と4位に入った地元岐阜が特に盛り上がった。
岐阜クラブはもともと国体のために作られたチームだったらしいが,一昨年の中部総合から年に一度ずつ見ていたので,全くの部外者ながらしんみりした気持ちになった。
新潟は新潟教員メインにヴェルディの2人が効いていた。そして国士舘の上村が大きいわんこのようで実にかわいかった。根布屋も上村もヴェルディに入った今振り返ると,そうとうヴェルディまみれなチームだったか。そんな中,新潟教員組のセッター沼田のサーブやキャプテン澤田の男前ぶりががかっこよかった。
単独チームもあれば「ふるさと選手」制度を活用した選抜チームもあるのが国体の楽しいところ。関東ブロック国体で富士通に勝って本大会に進んだ埼玉は深谷クラブ単独チーム(笑)。夢の選抜といえばなんといっても長崎。一昨年の千葉国体からは若返りがはかられていて,なんでも2014長崎国体に向けての仕込みとか。楽しいことになりそう。今からそわそわしている。
ぷれみあ単独で臨んだうち,東京は初戦で新潟に敗退。愛知と広島は最終日に残った。優勝した愛知は豊田合成が久しぶりに国体に名乗りを上げさっそく優勝をさらって行ったかたち。東海ブロックは激戦ですわ。
今年気になったチーム。
- ジェイテクトスティングス
もともとちゃれんじの中では関心の高いほうのチームだったが,先シーズン終盤の優勝争い・ちゃれま出場権争いでかなり盛り上がった。東海大から大矢が入った。エンダキ,島野,袴谷*1といった大物移籍が相次いだ。来年入社予定の内定選手にも浅野と阿部と,なんという俺ホイホイ。2月末の稲城まで観戦の目処が立たないが今季も熱くなれるといいな。ファンクラブの構想もあるようなので,首を長くして待っている。
- 東海大学札幌校舎
わたしにとっての台風の目だった。来年をすごく楽しみにしているチームでもある。しかしどうするつもりだろう,わし。北海道には飛びませんよ,たぶん。直近は東日本インカレかなあ。秋のリーグは見たいなあ(え。
- 堺ブレイザーズ
ブレイザーズサポーターズクラブに入った。中大から入った千々木さんと順大から入った伊藤さんと,二人とも学生時代から好きだったし,周りにはブレイザーズファンが多いし。背中を押してもらった。ファンらしい活動はほとんどしなかった。ハリセンは買った。サポーターズクラブからの郵送物やブレイザーズ@TVなどで選手を身近に感じ親しみを持ち始めている。
- 東海大学(湘南校舎)
今年というかこの2年。去年のチームがやはり好きで。大きく変わる今年も気にかかっていた。いいところもあれば悪いところもあった。いらいらすることもあった。でも楽しかった。
6年ぶり(?)に「セッター深津」でなくなる来年ももちろん興味はあるが,べったり追い回すのはいったん今年で区切りかなと思っている。もちろん春になって新チームを見てみないとわからない。
Twitter関連
ごく最近いちばん驚いたのは,30日にNHKで放送されていたロボコン(高専のロボットコンテスト)で優勝した一関高専の伴走者の子がかわいいとぼそっとつぶやいたら当の本人にふぁぼられたことだった。怪しい年増でごめんなさい的な。でも本当にかわいかったの。女性誌で狙い目って書かれる「理系男子」が想定している理系男子はきっとこういう外見だろうっていう。ツナギ姿の長身イケメンが大真面目に椀子そばのお椀を模したキャラのオブジェをヘルメットの上に乗っけて,椀子そばロボットとボール拾い。伴走だけでなく設計も担当していたらしい。ストイックに技術者でおそらくかなり優秀で,そしておおかたヲタ気質なところが,すげー理系男子。日本の産業って色々あるけれど,少なくとも製造業の今やこれからはこういう技術者が支えてきているなんてことを新幹線に揺られながら真面目に考えた。番組中のBGMがやたらエヴァっぽくてナレーションが三石琴乃(セーラームーンのうさぎちゃんというよりここは葛城ミサトさんね)だったってのはどういうことでしょう。
閑話休題。
リアルに自分が見ている試合でコートでプレーしている選手からフォローされているらしいと知ると,「うわわああああ」と頭を抱えて叫びたい気持ちになる。知りもしないのに知ったかぶりのしたり顔であれこれ書いている自分の厚顔さがめちゃめちゃ恥ずかしい。でもこれからも遠慮はしません。本人の目に触れる可能性は,ブログでもTwitterでも近所の居酒屋でも体育館のスタンドでも同じだから,そのことを頭の片隅にはとどめつつ,これからも今まで通り「○○選手かっこいいきゃぁ」路線で参ります。有用な情報でないときはいつでもリムーブなりミュートなりしてもらえばそれでよし。
彼らが彼らの日常を伝えていてそれを読むことができたり,ごく気軽にツッコミを入れたりメッセージを伝えたりできるようになると,距離感を間違えそうになる懸念はあるけれど,プレーしているのも人間だということを意識しておくのも自分には必要なことのような気もしている。陰でこそこそしている怪しい人間でいるのもかえって怪しいというか。なかなか面と向かって挨拶できないチキンハートですが,いつも楽しく見ていますありがとうございます。そして,皆の努力が報われ実を結びますように。
それから,スタンドに集う方々にも大変お世話になった。今年初めて直にお会いした方もかなりの数にのぼる。一人で行って一人で見て帰ることがほとんどなくなった。観戦以外の楽しみが増えた。おしゃべりとか試合後の食事とか,きゃっきゃうふふとか。来年もきっとこんな感じで,のらりくらりとわがままにふらふらしていることと思いますが,何卒よろしくお願いいたしたく。構われるの大好きです←
独り言
好きな選手はどんどん増えていく。
今年新たに知り合ったりお目に掛かったりした方と,ちらほら,どこの(誰の)ファンだとかの話になった(そういう話題を振った)ことがあった。今まではその手の話題は,たとえ尋ねられても適当にごまかしていたのだけれど,何を思ったか秋のリーグが終わった辺りから急に吹っ切れて,訊かれてもいないのに自分から話を振ってでれでれしながら特定個人の名前を挙げるといった暴挙さえも何度かやらかしてしまった。今は反省している。
なんでか急に,言いたくなったのね。何かで舞い上がっていたのかもしれないし,ほかの誰かと思われるのが嫌だったのかもしれない。よくわからない。考えてみれば,「ほかの誰か」だとしてもあながち間違っていないし,いずれにしてもわたしのことなんてどうでもいいわけで,別に困ることなど何もないのに。
言ってみたら言ってみたで,ほにゃららファンとして認識されてその前提で話やネタを振られるのはそれはそれで照れ臭いというかこそばゆいというか。「違うのー」と言いたくなるというか。何が違うんだかわからんけれど,ともかく微妙な居心地だった。
一昨年だったか去年だったか。自分が近い将来どこで何をしているんだろうって考えた時に,彼が大学生でいる間は東京に居たいと思った。その願いは叶えられた。インカレの最後も,チームのユニフォーム姿の最後も,学生としての公式戦の最後も,ぜんぶ見られた。たぶん,「好きな自分」を全うした。もう思い残すこともない。
大学バレーを長く見ている人たちが言うところの,「送り出す」心境が,なんとなくわかるような気がしている。この4年間を振り返ったり,貸していただいた高校時代の映像を見たりしながら,自分の気持ちに一区切りついた実感を持っている。来年以降も好きでいられればそれはそれで(わたしにとって)幸せなことだし,もういいやとなるのであればそれもまた成り行きにまかせる。
好きな気持ち自体は移り行くものだし,そこに竿を立てるつもりもない。筋金入りのDDDらしく,特定の誰かのファンとしてあることは自分の見方には合っていない。DDDは「男子バレー選手誰でも大好き」の頭文字ですよ。一文字目は「大学」でさえもないよ。
そして今年もまた気になる選手にたくさん出会えて,長いブランクを乗り越えて気になるチームもできつつある。いつバレーボール観戦をやめるかわからないけれど,今の環境は恵まれているし,試合を見るのが楽しい。来年も無理をせず,楽しみの範囲で,バレーボールを見て行きたい。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
*1:彼も今年気になった選手の一人だった。