石垣島と竹富島に行ってきた・その2


を書こうと思っていたところに,こんな記事が出た。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/jagzy/20130527/248690/


もちろんオヤジの一人旅ではありませんし,星のやさんに2泊する(かどうかは今の時点ではわからない)度胸もありませんでしたが,やってることほとんど同じなので,そちらをご参照くださいの気持ちで。


些か出端をくじかれました。とっとと書かなかった自分が悪い。


ということで2日目。6月8日。10時にホテルをチェックアウトし,いったん荷物を預けて商店街でお土産をいくつか買う。八百屋さんは店の軒先までシートを広げて野菜を売っていて,おばちゃんが適当に店番してて,ゆるい。スナックパインをあちこちで売っていて,値段もまちまち。ダイバー客が多いからか(素泊まりの宿も多い),旅行客が買ってホテルに持ち帰って飲み食いする想定のものも多く売られていた感じ。


お土産物屋さんも多い。石垣の塩や島胡椒などは,本島ではあまり見なかったように思う。


30分ほどでホテルに戻り,しばしフロントのお兄さんと談笑。剪定業者の人が来たのをしおにようやく(半ば強引に)引き上げた。昼まで話し続けかねない勢いだった。話題は新空港が遠い,石垣島を訪れる中国人観光客のムーブメント,先月行われたホテルの社員旅行の珍道中。などなど。ゆるい。


ホテルから離島ターミナルまで歩く。初日以上に天気がいい。ターミナルの建物に入ると,桟橋が見える。青い空に青い海。白い波を立てる船。めっちゃ南国の海洋リゾート。船に乗って,竹富島まで10分。石垣-竹富間の便は狭いときで15分間隔,広くて30分間隔ぐらい。ちょうど11時の船に乗って移動した。片道520円ぐらい。


たった10分とはいえ太平洋に出るので,小さい船だとスピード自体でかなり揺れる(帰りは大きな船だったのでほとんど揺れなかった)。視界一面水平線,群青色の海。


潜りたくなる気持ちはわかる。なんとなく。この海にマンタちゃんがいるとか。


竹富島の桟橋は集落から外れたところにある。島の外周はだいたい手つかずで鬱蒼とした低い木々に覆われていて,集落はまんなか辺に固まっている。なので,桟橋には,水牛ツアーの観光会社やレンタサイクル屋さんが迎えに来ていて,予約なしでも適当に決めてバスに乗り,着いたところで契約して観光なりのお金を払う仕組み。あとは,いきなりグラスボート観光も。


ちょうど宿泊客を送ってきていた宿泊先の人に名前を告げて大きな荷物だけ預け,我々はレンタサイクル屋の車に身を任せた。


集落まではそれなりに距離がある。交通標識も信号もない白い砂に覆われた道をジャンボタクシーサイズの送迎車でゆく。台風が頻繁に来るからなのか石灰岩の島だからなのか高い木がないので,見晴らしがいい。低木の茂み,牧草を食む牛。道は,1台分よりはゆとりがあるけど,交わせないんじゃないかなー。うちの実家の前の道ぐらいの道幅(説明になってない)。


数分走り,坂を上ると,ハイビスカスやブーゲンビリアが顔を出す石垣に囲まれた平屋に漆喰で固めた赤瓦を葺いた,まさに思い描く「沖縄の伝統的な家」が連なる集落に入る。さらに狭くなる路地を分け入り,レンタサイクルの看板を出した小さなお店の前で,車がとまった。土間の帳場で年配の女性が受付と会計をしていた。


島内に複数あるレンタサイクル屋はどこも値段は同じで1時間300円。1日1500円。名前を告げて,ついでにサンダルを買う。通称島サンダル。600円。「靴入れる袋いる?」と,部屋の隅をがさごそ探して,いわゆるスーパーレジ袋をくれた。


もう1週間近く経つので,記憶が薄れていますが。自転車に乗って島内を巡る。レンタサイクル屋で,地図をくれる。自転車で行ける島半周ぐらいのコースの経路と,主な観光スポットがかかれている。自転車には鍵がない。鍵がないから番号を覚えていてください,と。


教訓。どんなに梅雨時だろうが,天気予報が雨だろうが,帽子とサングラスと日よけのナニカは必携。晴れる。あほみたいに晴れる。北緯24度ちょいで6月の8日だ。あと2週間もせずに夏至だ。晴れたときの南中(東経124度なので推定12時45分ごろ)時,しゃれにならん。当然,太陽が真上過ぎて日陰もない。いやまじで。影が真下にしかできないの。だから石垣の陰も存在しないわけね。木の真下の狭い木陰程度。


晴れていて,景色が色鮮やかで,それはとても気持ち良かった。あと,暑いとはいえまだ6月なので気温はそれほど高くないし蒸しもしない。からっとしていて風が吹けば心地いいし,直射日光さえ避ければ快適だった。


が。外を楽しむには陽射しが強すぎた。


家々を取り囲む石垣は白い石灰岩。道路も,集落の外周(未開の地との境目)をぐるっと通っている舗装された広い道路を除いて,基本的に白い珊瑚砂。まぶしい。


目がつらいよー。そして,一瞬で日焼けするよー。


泳ぐなら水着だけでなくラッシュガードも必要。あとで宿の送迎の運転手さんから聞いた話だと,あまりに陽射しが強いため上半身裸での遊泳は条例で禁止されているらしい。Tシャツ等を着て泳ぐこと,と。


それから,もちろんサンダルも持っていきたい。持ってるのに全部置いて行ったわたし,どんだけ準備不足なの。泳ぐつもりなかったから水着も置いて行ったけど,阿呆としか言いようがない。


前日の帰り遅かったしね。朝のしたくも全部任せちゃったしね。出発も遅くはなかったしね。諸々めんどくさがった。しかしそれがいかんかった。


旅行自体は,前々からすごく楽しみにしていたのよ? 準備(行動)ができていなかったけれど。


水着類はともかく帽子とサングラスはなー。ふだん本州で持ち歩いているぐらいなのにね。日向に出るだけで,じっとしていても暑さのあまり数分でくらくらしてくる。


竹富島での入手は困難(そもそも,飲食以外の小売店があるのだろうか,あるんだろうけど,くまなくめぐったわけではないので不明)。石垣島の離島ターミナルに売ってる売店があったけど,行きには気づかなかった。石垣の商店街では売っていたかもしれないけれど,お土産物屋さんと食料品と日用雑貨(しりしり器とか)は充実しているけれど,衣料品はあまりみかけなかった。


せめてもの日よけに,白い手拭いを頭に巻いて,ちゃりんこをこぐ。スキニージーンズで来たことを後悔するまであと数十分。


さらに運がよければその3に続くかもしれません。


あと,気が向けばあとで写真を挟みます。