蛇足


昨日の日記に対してあちこちから反応をいただきました。読んでもらえて共感までいただけようとは考えていなかったことで,嬉しいです。ありがとうございます。


特定個人しか見えていない自分一人の気持ちだけを綴った極プライベートなものでしたが,少し視野を広げれば,そこここに,少しずつかたちは違いながらも,同じように人生の転機を迎える人がおり,それを見届けたいと願う人がいることに気づかされました。


かく言うわたし自身,一年ほど前にも同じことを書いていました。忘れていたわけではないのです。


去年もさんざん間宮さん間宮さん言うてたなー,書いてることも進歩してないなー,物忘れがいいなー,と。


間宮さんとは(わたしの見方や捉え方の部分で)共通項も多かったので,大塚さんの行く先を伝え聞いた時には,嗚呼,と息をついたものです。


初めてのことじゃないのにまるで初めての出来事のように騒いでしまうのは,大学1年次から観ていた選手が卒業していくことにまだ慣れていないせいだろうと思っていました。


けれどそうではなくて,一年後にもまた,他の誰かに対しておんなじことを繰り返していそうな予感があります。


同じようなことではあっても,全く同じではないから。一人ひとり違うから。


春が来れば性懲りもなく新しい出会いにきゃあきゃあするのだと思います。そして,いつか別れを惜しむ。


折しも今朝,FC東京を退団する前田選手の進路が地元石川の北國新聞で記事になっていました。


北國新聞社 | ふるさと不足に読んで効く


石川に戻って,夢だった指導者になるとのこと。


トッププレーヤの誰もがいずれ歩まねばならない次の道,願った方向が叶い環境にも恵まれて若いうちにスタートを切れることは,彼の人生に於いてとても喜ばしいことです。


だから,そうか良かったねきっと若い女子に囲まれて先生モテモテで困っちゃうね,なんて。


そうしたら,東京サポの「お父さん」の一言が目に入ってきた。



朝の通勤電車の中なのに,涙が滲んでしまいました。


毎年繰り返して,何度繰り返しても慣れなくて。