2016年度関東大学春季リーグ男子1部・1日目


立川市泉市民体育館


開幕週は立川開催。昨秋の町田に続いての,外部の一般の体育館での開催です。一般の施設は予約が手間だしお金もかかるのですが,一般客にとっては敷居が低いので有りがたい。第1体育室と第2体育室(チームの荷物置き場,控え室,ウォームアップに使われていた)とを1日借り切って,立川市民価格で5万数千円のようなので,2日で10万円超えるんですが。


とはいえ,第4週は新日鐵住金君津体育館なので,懐に余裕があるとか客席を多めに確保したいゆえというよりは,純粋に,大学の体育館が押さえられない事情かも。春先はいろいろ使用される機会も多そうですし。早稲田の記念会堂建て替え工事はけっこうな痛手。


泉体育館の第1体育室は,フロアが日体大よりやや広く,スタンドの客席は一辺だけの300ちょいなので少ない(でもベンチシートじゃないありがたみ)。スタンドは土足不可。コートは4面取れて,両端2面に設営。


スタンドの客席がない3辺は通路になっていて,応援やチームスタッフは通路に。席数が少ないので立ち見の観客も多く,開会式のころはちょいちょいだったのが,試合が進むにつれ鈴なりになっていました。びっくりした。


日本代表が合宿中なので,選ばれている中央大の石川はいませんが,去年の春までに比べたらぜったい明らかに,増えた。微増,じゃなくてちゃんと増えた。一方で手に負えないほどの混雑ではなく,いささかキャパオーバー気味ながらも,賑わっていてイイゾイイゾ,レベル。ただ,今日はたまたま開会式に間に合う時間にいったおかげで席に座れただけで明日は無理だろうなあ。5〜6時間スタンディングは辛いぞ,さあどうしよう。


本題。

専修大0-3明治大(18-25 20-25 16-25)


→S:3冨田 18畑中(2s途中-11松本) 2小川 7小森 17柏田 13為我井(12酒井) L1平安山/9平原


M:8川村 3安井 9加藤 1濱中 4小林 10辰巳 L20小川


去年のスタメンに4年が多かった両チーム。


専修はMB対角のスタメンに揃って1年生を入れてきた。畑中のほうは途中から2年の松本に交替。


キャプテンは平安山,リベロなので,ゲームキャプテンは冨田がつとめる。


明治のMB対角はこれまでの傾向を踏襲して,上級生の安井小林対角。リベロは2年の小川。セカンドリベロは1年の27小松が着ていたが出場なし。


試合は,うーん。明治も「イイ」と言ってよいかわからないけれど,それ以上に専修が,去年の春(11位)を彷彿とさせるものだった。不安定でばたばたで個人技でカバーしようとするけれどまだ春先だし,みたいな。


試合時間1時間3分ぐらいでした。あっさり。


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筑波大1-3日体大(25-16 21-25 20-25 29-31)


→Ts:7中根 1ロジャース 4樋口 8小池 11秦 3兒玉 L18高橋結


NSSU:24高梨 4伊澤(3s途中-29仲本) 28道井(31河東) 22佐藤(2s途中-7原) 1峯村 14矢貫 L2山本


点差のついたセットもあったが,競った濃いゲームとなった。第4セットは日体大が少しリードしてはいたがフルセットになってもおかしくない展開で,デュースに入ってからも何度もアドバンテージが入れ替わった。


筑波大の背番号が謎。主将ロジャーズが1番なのはいい。2高橋健,3兒玉,はまあわかる。4が2年の樋口。はて。5が酒井。ん? 7が中根,8が小池。入れ替わった。そして去年9だった秦が11。……????


関東1部は学年順背番号が多いが,世の中を見渡せば最初につけた番号で持ち上がりつつ適当なタイミングで変更もありというパターンが多い。しかし今回の筑波は持ち上がっているわけでもない。謎。激しく謎。


どういう理由なのかはわかりませんが,学年>50音順をやめて好きな番号を選びましょう,そのために一度リセットしましょう,という話ならそれはええことかなーとは思います。


リベロなしでリーグを戦った去年から妙にキニナル筑波。今年は専業リベロが入ったのでリベロあり。但し必ず後衛MBに入るわけではなく,樋口後衛のときはロジャースにリベロを入れる場面もみられた。


リベロをのぞいて戦力面の異動は少なく,リベロが入った分パワーアップした感。完成度は高い。今日はとりわけ小池がよかった。去年は守備の要の印象が強かったが,今日は攻撃面でぱわふるなスパイクをしばしば見かけた。


去年「ほそながい1年やねー」と思った樋口もぱわふるになってサーブに磨きもかかった。


と,筑波ペースで進んでいた試合をひっくり返した日体大がすごい。


セッターは1年生の道井でスタート。高身長ということもあり,春高でも注目されていた選手の一人だったみたい。


新入生セッターはなかなか大変というのは想像に難くなく,あにはからんや第1セットの滑り出しは良くなかった。そして第2セットセッターをかえてきた。


こちらも1年生の河東。これでかなりコートの様子がかわった。さらにセット途中にMB佐藤→原,第3セット途中に伊澤→仲本(1年だ)。大学ってルーチンの選手交代になりがちだけれど,今日の日体大はそうじゃなかったし,選手交代が奏功した。


日体大で大きいのは峯村の復帰だろう。サービスエースばんばん出ていたし,攻守にわたって頼もしい。派手なタイプでもないしどこか一つ突出しているタイプでもないが,彼が入ると据わりが良い。藤中長兄のようなね。


副将のリベロ山本。「きゅんたろうちゃん」と呼ぶのが躊躇われるぐらい,ぐっと大人びていた。この1番2番,頼りがいがある。あとの4年生がきゃっきゃふわふわでも大丈夫。そしてアップゾーンでは長谷川が高い高いで持ち上がられては大はしゃぎ(違)し,ムードもたいへん良かった。


チーム作りとしてはこれからの部分が大きいのだろうが勝っちゃったし,この1勝,きっと小さくない。


二人の1年生セッター。河東は道井に比べれば上背はないけれども大穴になるほどではなく,ていねいにボールを供給しようという意識がうかがえて気持ちがよい。一方の道井は左打ち(たぶん)高身長でスパイクも力強いのでとくに前衛にいるときはその攻撃力を生かしたい。田尻去りし後のセッターに苦慮していた日体大はここで大型補強をしたということになるのだろうが,それはそれで悩みも増えるわけですわね。


いずれにしても,今は試しつつチームを作っていこうという意図がうかがえた。セッター二人の起用もそうだし,MBやサイド(峯村の対角)もそう。チーム内で競争だよなあ。個人的に伊澤大好きなので,かわって入った仲本が鮮烈なサーブやスパイクを放っていたのでちょっとつらい。あとで帳票をみたらスパイク決定率は良かったので,まだ救いはある。が,救いようのないレセプション成功率だった(黙)。


秋,そしてインカレまでにぐぐっとレベルアップさせてチームをつくってきそう。1年追うと楽しそうと思わせた。


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東海大3-0駒澤大(27-25 25-16 25-20)


To:2松林 12小野寺 23佐藤 1久原 14神谷 18龍 L11井上航


→K:17徳重 30遠藤 15土井(2s途中-18丸山) 7戸嵜 14佐藤 1高子 L2藤岡


駒澤,高子がキャプテンである。駒澤が1部に上がったとき,駒マスターに駒の選手のことを訊いた。そのとき,まだ高子はぴかぴかぴちぴちの1年生であった。


歳月は人を待たず。それから一度落ちてもう一度上がってキープして,4年生の春である。大野,愛甲,佐々木,柴田……と去年は4年生が多かったので,ただでさえほとんどわからない駒澤がますます知らないメンツになった。


第1セットは競っていたが,どうも駒澤のミスが多かったような記憶がうっすらある,が,この試合はじめのほうはB1をみていて,その間にするすると試合が進んだのであまり(ほとんど)見られていない。


東海大はスタメンでは栗山と鈴木が抜けた。栗山んとこは小野寺と神谷。まあそうなるわな。OPをどうするのかしらと思っていたが,蓋をあけてみれば佐藤だった。


日本人に多い名字トップ3に入る東北出身左打ちOPから日本人に多い名字トップ3に入る東北出身左打ちOPへ。醸し出す雰囲気に鈴木匡と同類のにおいも感じられ(実際は違うと思うのですが),入れ替わった感じがあまりしなかった。龍くんの背番号18も昔からつけてるんじゃないかと思うくらいなじんでいた。一昨年つーちゃんがつけてたね,そういえばね。


久原主将松林副将。リベロ井上航。1年のときからずっとコートに立っていて,低迷期をつくった張本人とも言えるし(ぉぃこら)ずっと支えてきたとも言える彼らの集大成の年。いまだにここにいたはずのもう一人を想っていつもだれか足りない気持ちになってしまう。きっと冬まで同じことを思い続けるのだろう。それやこれやもあわせて,今年はここのチームに入れあげるのではないかと予想していたが,初日は存外あっさりしたものだった。勝つには勝ったけど,調子はいまひとつだったしなー。


とはいえ,松林が2番のユニフォームを着てフロアに出てきたその背中を見てなぜか不意にあべじゅんやを思い出した。背格好が似ていたんだろうか(どうかな)。いったん閃いてしまえば東北高校出身というつながりもあり,一瞬にしてふおおおおとテンション爆上がりした。


龍くんのサーブがさらに球速を増していた。どうやったらあの軌道の速球を打てるんだろう。


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早稲田1-3東京学芸(18-25 25-20 14-25 23-25)


W:15藤中 7山崎 3田中 10喜入(2s途中-9加賀) 2加藤 1山口 L20堀江/6後藤


G:1樫原 18杉山 3竹元 10高澤 9中村博 8小野 L19中村有


うーん。ヨクワカラナイ。こちらのコートをあまりきちんと観てなかったというのもあるのだけれど,早稲田が予想していたよりちぐはぐな。


どちらのチームも去年の4年生が少なく,メンバーの異動が少ない。早稲田は福山のところに山崎。ただし,リベロは後藤ではなく1年生の堀江がほぼ通しで出た。


交替出場した加賀はがんばってたなーと思うが,全体的に,なんとも言えないけど,なんとなく,拾われて切り替えされることが続き,そのイメージがついて人がいるほうに,みたいな。


途中,二枚替えをしていた。


学芸もリベロの2年生中村が,これだけがつっと出たのは初めて,かな。柳澤がいたところには杉山が入った(のか,さらに中村がP5にうつったのかまではわからん)。去年もちょいちょいサイドやMBの組み合わせをかえていたのでまだまだわからん。


「振り向けば小野」という感じで,小野の活躍が光るコートでした。

順天堂3-0中央学院(26-24 25-13 25-23)


J:2松崎 26中村 5後藤 12吉野 11濱道 15坂口 L28加藤


CGU:3小松 1佐藤 8渡邉 11寺尾(44高瀬) 29澤(5市川) 45成田 L2箱崎/12羽生


去年までリベロだった松崎がサイドで出ていた。サーブもするしスパイクも打つしブロックも跳ぶ。けっこう衝撃。


中院は,去年の4年が昇格させた感じもあるから厳しいかなあ。と思いながらみていたんだけど,第1セットも第3セットもそんなに点が開くことなく終盤まで進み,接戦になったので面白かった。みなサーブが強くそれで相手コートをゆさぶっていられるのは利点。


また,中院は全体的に背番号の数字が大きい。第3セットにメンバーを二人かえていた。

中央大3-0日本大(25-17 25-18 25-20)


C:1井上慎 4千田 20谷口 12武智 9大竹 13山下 L7伊賀


→NU:14菅原 7小田 24松村 6郡 1細田 23高 L25新山


上がったばかりの日大,それなりの点差がついたストレートゲームにはなったが,ワンサイドでぐじゃーっと進む感じではなく,楽しい試合となった。


郡が目立つゆえほぼ郡(と細田)しか観てなかったのであとは次回以降の課題。郡(ふくめ日大)1部でどうなるだろうと思っていたが,とくに試合序盤はけっこう止められていた印象。全体の本数が多いのでおおむね決まっていた,かな。


スタンドに並み居る応援の人たちがもっとはっちゃけるのかと思ったらそうでもなかった。


中大はOPに入った谷口がすごい。自分が角度のある位置から見ていたので,奥のライト側から手前コートのライト側中央付近に飛んでくるえげつないコースのえげつない球威のスパイクをえげつなく堪能することになった。例によって上背があるほうでなし,体格も1年経てもまだ並み居るごついおにーさん方と比べるとちっこいのだが,ちっこくってきびきびタイプとはまた違う重いスパイクだった。独特のコースでもあり,器用でもあり。


セッターは山下。第2セットの最後に,スイッチバック2枚替えで柳田と平田が入る。柳田はサーブのタイミングで入って,トランジションでセットを上げた。


中大白ユニフォームのデザインがかわっていた。脇が別布で濃紺。別布で接ぎ合わせた方が筒型になっていいのかな。ちらっとのぞくラインが引き締めていてシャープに見える。


ジャージの上にはおるグレーパーカーも新調されていてこれがかわいい。


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