第68回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/2(木)大会2日目

朝潮橋


10時開始.本日もBコートの進行長め.ほかのコートの試合間にBコートだけ試合が続いていることがあり,場内の注目を浴びがちだった.


「中川さんはそういう(注目を浴びる)の,好きそう」


男子ABが隙間なく試合が行われ,どかんと休む暇がない.そのかわり試合中の集中力はしばしば切れる.

[A1]洛南高等学校 0-3 東レアローズ(9-25 13-25 14-25)


東レ:19梅野(14酒井) 11戸嵜 1富松 4ルジェ 10星野 3伏見 L6渡辺


洛南:18金谷 3三浦 1宮坂(1s途中-10中井) 5溝井 13酒井(14中屋) 12熊崎(8岸本) L6内藤/7木村


〈メモらん〉


  • 開始早々,ルジェのスパイクをブロックして洛南がブレイクポイントを取る.
  • ただしその後はご覧の通りの点数.ルジェは1セット目は丸々出てたかな.途中かわりそうな(落合がアップする)気配もあったが,最後まで.
  • 東レが容赦ない感じで,メンバーはぼちぼち代わりながらも手を抜く感じは一切なく,良い雰囲気だった.
  • 洛南のOPの溝井がよく打つ.決まると楽しい.
  • 東レすためん.
    • 2s:14酒井 7峯村(8瀬戸口) 1富松(18鈴木) 16落合 10星野(5米山) 3伏見 L6渡辺
    • 3s:9阿部(10星野) 8瀬戸口 18鈴木(7峯村) 16落合(14酒井) 5米山 3伏見 L6渡辺
  • 東レ,今日はリベロ1人登録.
  • 第3セット,一瞬SRの2スイッチバック2枚替えで星野がOPで入り,隣コートの熱戦を見つつ横目でAコートを見つつとしばらくあたふたしていた.トス上がったのかな.

[B1]富士通カワサキレッドスピリッツ 2-3 堺ブレイザーズ(10-25 20-25 25-17 25-23 8-15)


堺:14山口 12小池 21竹元 18ジョルジェフ 10千々木(3宮原) 5内藤 L16今富


富士通:18長谷山 16米澤 5横田(20志波) 4柳田(1中川) 11浅野 10岡村(17角) L12芳賀


〈メモらん〉


  • 昨日合成相手にしょっぱい試合をした富士通.一夜明けた今日は尻尾ふさふさ.本当に面白かった.
  • 途中から入った中川がたいへんな活躍を見せる.おもしろいしおもしろいだけじゃないし.本当に引退するのか.もったいない.ほんとにもったいない.
  • 岩井さんは攻守に大活躍だし,芳賀さんのレセプションの安定感もすごい.V1の(代表選手が多数抜けているとはいえそれでもけっこうな面々が残る)ガチスパイクを,大崩れすることなくあげ続けた.ニコでも千々木でも.溜息しか出ない.
  • 今後の人生(生活)もあるし,フルセットフルスロットルで戦い抜く(×リーグ中ずっと)体力維持も難しくなっていくのだろうし,チームはチームで新しい選手も入れてかなきゃいけないし.わかってるけど,もったいない.横田もね.
  • 富士通と堺.過去の対戦機会はけして多くないと思う.富士通黒鷲旗は常連だけど天皇杯ファイナルは出たり出なかったり.なので,千々木・内藤対岡村のネット越しの対戦にじわりと来るものがあった.
  • もう一つ,直接のマッチアップは少なかったし,在籍も重なっていないと思うけれど横田と竹元の学芸OB対決もあった.今でこそV1のいろんなチームに学芸OBがいるけれど,横田が富士通に入ったときにはまだVリーガー自体が珍しかった.そういう意味で,カテゴリは1つ下ではあるけれど,横田が学芸からVリーガーの先駆者のひとりと思っている.なので.
  • 試合展開は,良い意味で,そんなしんみりした由縁を感じている場合ではなくなった.富士通視点ではもちろん勝ちたかったけれど,堺は後がなかった.
  • 率直に正直に申し上げて,いくら代表5人(以下略)でも,富士通相手にフルってしまうって,やっぱりしんどいなあ,という感想ではあったが,どうにか勝ちきって,自力での決勝トーナメント進出の道を残した.
  • 堺すためん.
    • 2s:5内藤 14山口 12小池 21竹元 18ジョルジェフ(13松岡) 10千々木 L16今富
    • 3s:12小池 21竹元(1松本) 13松岡(18ジョルジェフ) 10千々木 5内藤 14山口 L16今富
    • 4s:5内藤 14山口(3宮原) 12小池 21竹元(1松本) 18ジョルジェフ 10千々木
    • 5s:12小池 1松本 18ジョルジェフ 10千々木 5内藤 14山口 L16今富
  • 富士通すためん.
    • 2s:1中川 11浅野(3田中) 10岡村(17角) 18長谷山 14岩井 5横田(7加藤) L12芳賀
    • 3s:7加藤 1中川 11浅野 10岡村(20志波) 18長谷山 14岩井 L12芳賀
    • 4s:1中川 11浅野 10岡村(20志波) 18長谷山 14岩井(3田中) 7加藤 L12芳賀
    • 5s:1中川 11浅野 10岡村 18長谷山 14岩井 7加藤(20志波) L12芳賀

[A2]明治大学 1-3 ジェイテクトSTINGS(19-25 25-22 20-25 20-25)


明治大:13上林 2鎌田 23安井(10島) 9池田 1小松 15三輪(17松本) L21鳴尾/14瀧田


ジェイテクト:15中根 6ブラトエフ 2金丸(10松原) 11袴谷 8郡(1藤中) 21廣瀬 L12興梠


〈メモらん〉


  • 明スポ(現地入り素敵!)の記事を先に読んでしまったのですが,まあまあ手厳しい内容で.選手たちも結果を厳しく受け止めているようです.同じ1-3負けでも内容が違ってて良くなかった,と.
  • あましちゃんと見てないので内容にはなんとも言えないけれど,あんなものでは.V1をなんだと思ってたんだ.そりゃ,全力でいちばん良い状態でぶつかれればいいけど,まずその状態に自分たちでコントロールできないのが相手が強いってことだと思うよー.
  • 第3セットの最後に島がサイドで入って,セッターも鈴木にかわった.なんならもう少し早くに交代しても良かったんじゃないかなってちょっと思った.はるばる大阪まで来ているのだし.こーでぃーの公式戦出場久々に見たわよ.三輪と島でダブルクイック.
  • 明日は勝つとか息巻いていそうだけど,むやみに力を入れず,せっかくの大会を楽しんでくださいな(昨日似たようなことを富士通に対して書いたら今日良い試合になったので願掛け)
  • だって,ブラトエフ下がらなかったし久保山が出てきたし,ジェイテクトは,いる選手のいる限りのガチだったと思うのよね.ビハインドの第2セットの途中でオポを清野にかえたのと,その2セット目を落としたあとあまり決まってなかった廣瀬を下げて秦を入れた.のが効いていた.清野の打ち方は同じ左打でも池田と違うところから出てくるし,秦はとにかく高いし.
  • 郡さんがすごく良かった.最初ちょっとサーブで狙われたりしてて不安定になりそうになったんだけど堪えてて,終盤はほんとに高くて止められなくて,明治のブロックがったがたで.
  • ジェイテクトはマッチ握ってからのサーブにピンサで松原.最後の一点は絶対に松原に取らせる,という強い意志を感じた.サービスエース取れたらかっこいいなと思ったけどそれは無理で,そしたらそのままコートに残り,バックアタック2本.1本目は拾われて切り替えされたけれど2本目で決めた.
  • 松原は,わたしをチャレンジリーグ沼に落としてくれた選手です.
  • てくとすためん.
    • 2s:15中根(16久保山) 6ブラトエフ 2金丸 11袴谷(5清野) 8郡(1藤中) 21廣瀬 L12興梠
    • 3s:6ブラトエフ 2金丸(10松原) 5清野 8郡(1藤中) 18秦 16久保山
    • 4s:6ブラトエフ 2金丸(4福山) 5清野 8郡(10松原) 18秦 16久保山

[B2]尼崎市立尼崎高等学校 0-3 VC長野トライデンツ(21-25 20-25 18-25)


市尼崎高:7山本(9堀田) 3橘 5佃*1 4坂本(15白井) 2高辻 1栗川 L12中川/13村上


VC長野:13椿 5笠利 16森崎(2s- 3田上) 2須貝 7栗木(2s) 14矢貫 L12山本


〈メモらん〉


  • 長野すためん.
    • 2s:13椿(24長田) 5笠利(9池田) 3田上 2須貝 17松村 14矢貫 L12山本
    • 3s:24長田 17松村 3田上 21高澤 9池田 16森崎 L12山本
  • あまり見てないのだが,昨日に引き続いて長田が入ってからのほうが良さそうに見えてしまうのは,逆の意味での色眼鏡なんだろう.良くない.
  • この時期の高校チームに黒鷲旗はなかなか厳しくて,今年3チーム出場している女子も,どこも得点結果を見るにしんどそう.1時間くらいで終わるし.
  • そんな中でストレート負けながらどのセットも20点前後までもってきた市尼は,容赦ない大人に容赦なくボコられる構図とは全く違っていた.例えば同一カテゴリの実力差の大きいチームが試合をしたときのような.大型連続失点があるとか歯が立たないとかじゃないのに,地力の差でじわじわ少しずつ点差を広げられていくような.
  • もうちょいじっくり観たいのだがここはAコートを見がちでござる.

[A3]JTサンダーズ 3-0 福山平成大学(25-17 25-19 25-14)


JT:17金子 16劉 4中島 6エドガー 18山本(9吉岡) 1安永 L10井上


福平大:10福元 8三好 7西本 9山崎 19坂元 37藤原(35山口) L20谷尻


〈メモらん〉


  • JTすためん.
    • 2s:1安永 17金子(12合田) 16劉(8武智) 4中島(21ロジャーズ) 6エドガー(7八子) 9吉岡 L10井上
    • 3s:12合田 8武智 21ロジャーズ 7八子 9吉岡 1安永(4中島) L15唐川
  • JTは前日からベンチ入りメンバーがかわって,八子と吉岡が入った.
  • このグループは東レJTが勝ち上がり.リーグでの力も伯仲,今大会どちらも代表選手を欠くが,だいたい同程度.そしてどちらかが早稲田と対戦することになる.明日のグループ1位決定戦が楽しみである.早稲田とやりたいのかやりたくないのか,わたしならやりたくない.アウェイムードになるのがわかってるし勝手もわからないから.
  • 深津不在の今こそ金子と合田はアピールしどき.
  • 広島と福山の対戦,実はそんなにご近所さんじゃないけどご近所対決みたいな.
  • 平大は今週末の楽しみに.

[B3]早稲田大学 3-1 豊田合成トレフェルサ(24-26 25-21 28-26 25-23)


早稲田大:4村本 2武藤 8宮浦 18大塚 7村山 10中村 L1堀江


豊田合成:5前田 22高梨(13岡本) 2山近(21永露) 14椿山 23勝岡 9高橋(8神谷) L24小川


〈メモらん〉


  • TGすためん.
    • 2s: 22高梨(13岡本) 2山近(16黒澤) 14椿山(21永露) 23勝岡 9高橋 5前田(1山田) L24小川
    • 3s:22高梨(13岡本) 2山近(21永露) 14椿山(1山田) 23勝岡 8神谷 5前田 L24小川
    • 4s: 5前田(21永露) 22高梨(13岡本) 2山近 1山田 23勝岡 8神谷(14椿山) L24小川
  • 早稲田が決勝トーナメント進出一番乗りだったそうだ*2.大学チームの決勝トーナメント進出は2010年(東海大)以来とのこと.快挙である.
  • 以下次号

[A4]サントリーサンバーズ 3-0 大分三好ヴァイセアドラー(25-16 25-21 28-26)


サントリー:9大宅 10藤中 14加藤 13ムセルスキー 11秦(15喜入) 12塩田(17星谷) L1鶴田


大分三好:15マーク 8川口 14ヤカン 24米田 9林 22藤岡(5大西) L7松尾→11辻口智


〈メモらん〉


  • 17:15終了
  • 以下次号

[B4]近畿大学 2-3 FC東京(25-22 30-32 19-25 25-20 14-16)


FC東京:10デロッコ 12小田嶋 23小森 9手塚 18栗山 4山田 L3橘


近畿大*3:11中野 19五味 2庄司 9江崎 5東野 15江口 L6森


〈メモらん〉


  • 東京すためん.
    • 2s:12小田嶋 23小森 9手塚 18栗山 4山田 10デロッコ(11迫田) L3橘
    • 3s:11迫田 12小田嶋 23小森(16手原) 9手塚 18栗山 4山田(14長友) L3橘
    • 4s:9手塚 18栗山 4山田(14長友) 11迫田 12小田嶋 23小森(16手原) L3橘
    • 5s:29井上(2玉宅) 14長友 11迫田 18栗山(12小田嶋) 16手原 9手塚 L3橘
  • 面白かった.
  • 近大はV1相手に2試合連続フルセット負け.今日こそ勝ってほしかったけど,でも! おもしろかったです.2セット連取から3セット連続で落として逆転負けした前日と違って,1-2から第4セットを取ってのフルセットだったので.
  • 第4セット,18-18から江崎のピンサで入った16番ちゃんサーブで6連続得点.21-18でFC東京が2枚替えを戻そうとしたけれど遅くて認められず,かつこの試合2度目の遅延でレッドカード,近大に22点目が入った.このセットの大勢はここで決したと思う.
  • そして東野が小田嶋を止めて23-18.まだセッター前衛になるローテーションだったが山田と小森を戻す.コートに戻った小森がバックアタックを決めて東京がサイドアウトを取った.
  • 最終セットも近大ややリードで8-7でコートチェンジ.栗山の打数少ないって言ってたら打ってアウトになったり迫田がパスで返したボールがアウトになるアチャーな事故もあったりと11-8でFC東京が2度目のタイムアウト
  • 完全に近大の流れだったところで近大のタッチネット.11-9,まだ2点差.でもこれが流れをかえた.タッチネットNGと言いたいのではない.責めるつもりもないし.ただ,ここで潮目が変わった.
  • このセットスターターだった長友が通過点の低い速いサーブで近大のレセプションを崩し,トランジションアタックを迫田が叩き込んで2連続ブレイク.なんだかインカレ思い出す頼もしさ.1年生の秋のおぼろげな記憶(古すぎる)で守備寄りサイドだと思ってたらめちゃめちゃえぐいエースで,騙された気になったインカレ準決勝……
  • 閑話休題.近大アドバンテージのサイドアウトのあと13-13から,これまたこのセットスターターだった井上が庄司のスパイクをブロックして13-14と前に出て,先にマッチポイントに手をかける.入れてて良かった井上仁.
  • 最後は長友が決めて,FC東京2勝目.このグループは1チームしか抜けられないので,明日2勝同士のVC長野とトーナメント進出をかけた直接対決となる.
  • 第4セットに中断があった件.説明はないが,近大のサーブ順の確認(おそらくは近大がミスっていた)と思われる.近大中野サーブ・栗山スパイク決定で15-16となり2ndテクニカルタイムアウト.TO明け,FC東京手塚のサーブ順だったが,交代で宮原がIN.宮原サーブ・江口スパイク決定で16-16.近大が江口にリリーフサーバー谷口in.
  • 谷口サーブ・迫田スパイク決定16-17→(たしかここで谷口→江口)→栗山サーブ・江崎スパイク決定17-17→で,近大の次のサーバー,となったところで,近大側が「あれ?」となった.江口の次なら江崎のはず,だけど,五味がサーブを打ってないので,江崎と五味で「ん?」.
  • 中断の末,得点はそのままで,本来のそこでのサーバである江口のサーブでリスタートした.つまり,五味のサーブが江口(谷口)に取って代わられ飛ばされた格好.と思う.もし自分の見間違いで,谷口が五味にかわって入っていたのなら何ら問題はなくホントに確認だけなんだけど,近大に詳しくないから選手とか背格好とかわからないけど,それまでの交代ルーティンから考えても,19(五味)じゃなくて15(江口)と3(谷口)が交代してたと思うの.
  • サーブ順の誤りは,相手チームから指摘があった場合は間違えていた時点まで減点されると記憶しているが,自チームから申し出た場合は得点そのままなのかね.栗山サーブのラリーで近大が全体的にポジショナルフォルトになっていた可能性も高そうだけど,誰も気づいてなくて遡及確認のしようがないから不問なのかな.
  • ややこしくなった原因は,近大がMBの庄司/江口の前後をこのセットから入れ替えていたこと.中野のサーブの直前にFC東京が(OP小森のサーブ後)SRの二枚替えをしていたこと,中野サーブ直後に手塚→宮原の交代をしていたこと.
  • 自チームローテがそれ以前のセットと微妙に違っていた上に,相手チームが大量の選手交代をしたものだから,サーブ順がわかりにくかったんだと思う.
  • MBのサーブにリリーフサーバーを入れるのは定石中の定石と言える起用法であり,そして,前のめりでMBのサーブ順より早いタイミングで交代しようとする(してしまう)のも,稀に見かける.交代しようとして寸前に気づいてパドルを握ったままアップゾーンに戻ったり.今年に入ってからでも,いつかのどこかの試合で(具体的には覚えていないが大学春リーグかな),MBがまだ前衛にいるのにレシーバーの選手と交代してしまったのを見た.
  • それくらい,やりがちなミスであれば,まして相手チームの交代が続けば,まあ,仕方ないかも.近大としてはFC東京に指摘されずに済んでほっとした,というところだろう.このセットを取ってフルセットになったから.

*1:開始時はちがう選手が入っていて1-3でin

*2:C組でってことかね

*3:リリーフサーバなど細かい交代はあるのですがややこしいので略