今日は,なんてことないただの曇天の土曜日なのに

なんでか新宿近辺中心に大変人が多かった。池袋の某東武百貨店の9階もお客さんが多かったらしく,古着屋に行くも「今日はお客さんが多くてかなり売れてしまって」だそうで,結構なことで。おかげで手頃なのは残っておらず。出会いものですから,と言われつつお店を出,直後に安い既製品の新品着物ばかりを扱っている売り場(ゆかたとか仕立て上がりのポリエステルとか)で,ついふらふらと麻の名古屋帯を買ってしまったわけですが。


麻の帯は本来7・8月メインということになっている。それならそれでいいのに,6月ごろ用帯を買うのにしくじっていたハタノは,今日暑くなかったことも手伝って,あまり麻っぽくない(織りや繊維の目立たない)帯を買ってしまった。うーん。ほんとの夏には涼やかさに欠けるかも。中途半端だ。


先週も同じシリーズの帯を見ていて「高ぇよ,買えねぇよ」って思っていたのに,なんでまた。こないだのワンピースよりも高いじゃんね。


古着屋を根気よく探し回れば5千円とか1万円とかで買えるのに,なぜそれができないのか。そんなに焦ってもどうしようもないだろう。しかも,帯の世界で5万円なんていうと,うに○ろでウールのリブタートルを買っているようなもので,良く言えばオーソドックス。無難だが,品質はそれなり。面白味にも欠ける。それよりは,古着で良い品を探した方が素敵度が高いんだけどな。


きっと5万円もする帯を買ってしまったのには訳があって,つまり,ちょうど沖縄の布フェア(?)が大々的に展開されていて,織物・染め物各種とりどり素敵な品物がたくさん展示(&販売)されていたわけだ。しかし,当然のことながらお値段の方もたいそう素敵。「あ,この帯かわいい」と思って値札見たら789000とかついてるわけ。○の数数えるのが大変なわけ。とてもじゃないが手も足も出ない。デパートだし盛況だったので足は踏み入れやすく,目の保養にはなりましたが,中には普通車が新車で買えるぐらいの価格の反物も売られているぐらいで,いやもう。


それに較べたら文字通り「桁違い」だったもので,つい,こう,頭がふらっとなってしまったわけで,いや,そりゃもちろん高いのは高いなりの理由があるというかほんとに素敵だし欲しいとも思うけれど,いくら「安物買いの銭失い」とか「良い物は一生物」とか言われようとも,自分が買うかどうかってなると,話は違うのだ。


さてさて。いよいよ帯までたどり着いたが,また,帯揚げと帯締めを買うのを忘れてしまった。一応時間を気にしてしまったらしい。


昨日の夜,ネットで麻の無地の足袋を注文。楽○市場に入ってるショップで(笑)。注文を終えた後で,麻の絽の半襟も売られていることが分かり,一緒に買えば良かったと後悔するも時既に遅し(遅くもないけど)。


「また」とか言ってる内に暑くなりそうだなあ。


そういえば,沖縄布展でとある帯地を眺めていると,店員さんから「30万で買えますよ,分割金利なしで」。


「で」じゃないでしょー。ちなみに値札は50万円ぐらい。なぜ20万円もまかるのか,じゃぁその値札には何の意味があるのか。売れ残りでもないのに。公正取引委員会は何をしておるのか。(0:19)