「わかば」の部屋のカーテンはうちのカーテンによく似ている


よもや東○ハ○ズで仕入れてきたのではあるまいな,BK。


来週は月曜と火曜のみの放送らしく,こんなに盛り上がっている(?)土曜日なのに「次週予告」コーナーがなかったのが寂しい。


今日の「わかば」の内容は昨日(金曜日)の“イブの夜”の振り返りから翌日クリスマス当日の後日談まで。“イブの夜”はツッコミどころ満載だった。見ていないとおもしろくない話で恐縮だが,舞台は神戸である。神戸の地理には暗いので神戸のどこかまではわからない。ともかく神戸である。


行きつけの焼酎バーのマスターから,イブに店で行われるジャズパーティーに招待されるメインカップル(になる予定)の二人。待ち合わせたわけではないが店で一緒になり,その後二人で店を抜け出し徒歩にて帰途に着く(抜け出した理由は不明)。高架を歩く途中,夜景の綺麗なスポット出現。柵に鍵を掛けるとその二人は結ばれる云々とのジンクスが男性によって披露され,そこでどさくさにまぎれて「つきあってみぃひん?」などと言われた挙げ句にちゅぅなどされるのだったが。


画像が引きになったとき,そんなデートスポットでクリスマスイブに二人しかいないのがとっても不自然(笑)。しかもその後二人がどうしたかは不明。交際申し込みへの返事は保留のまま(可哀想に)。


ツッコミを入れ始めるときりがないのでほどほどに。


今回の主人公(若葉),例によってやたら(3人ぐらい)男の子にもてているのだが,男の子の方が彼女を好きだという気持ちや好きになっていく過程は,どれもわりと丁寧に描かれていて好感が持てる。若葉のキャラも,鼻につくところはあるものの男子受けすることに全く納得がいかないほどひどくもない。雅也(これが相手だ)が彼女に対して大いなる興味とほんのりとした好意を抱いていく様は微笑ましいものだ。


最初は最悪な出会い方をしたメインカップル(予定)二人,三度続いた偶然の出会いが若葉の両親の出会いになぞらえられ,「神様が決めてくれた相手かもしれへん」云々とロマンチックなセリフが繰り出されるてしまったのは引きましたが(鳥肌)。若葉の両親の三度の偶然の出会いは素敵な感じだったので,ドラマ内で指摘されるまで同じであることに全く気づかなかった。単に回数が同じなだけをなぞらえていいものか。


しかし,恋愛に関しては常にひたすら受け身の若葉は,受け身故の特徴として,たとえ第一印象が最悪な相手であっても自分を好きになってくれる男子には弱いらしい(気持ちは分かる)。雅也からの交際申し込み及び強引なるちゅぅ(設定は口だろうが口にしているようには見えなかった)その他アプローチにもどうやらやぶさかでない様子。塚本君(というか谷準一)と付き合っていたときも,学生時代の4年間を友達として接していた相手に突然「結婚しよう」と言われて急に意識し始め結婚する気なんてこれっぽっちもないくせに遠距離交際始めたものだし。……あれが「お付き合い」と言えるのかどうかは大いに疑問の残るところだが。


それにしてもドラマ全体に漂う白々しいまでの清潔さとその白々しさ故に穿ってみてしまう時間の空白。谷準一がはるばる宮崎から神戸まで訪ねてきたときにも思ったものだ。いきなり「結婚」発言すぐに遠恋,電話もめったにしないし会いもしない。初々しくもプラトニックなお付き合いっぷりを見せつけ,それがあまりに今時の男女らしからぬために却って「ドラマ内に描いてない時間あんたたちはどこでどうしてたんか」と下世話なことを考えてしまったわたしに何の罪があろう。


たとえば一人暮らしをしている雅也の部屋のセットはスタジオ内に作られているのだろうか,とか,そういうことだ。彼女が独身の間に彼の家を訪ねることはあるのか。まして外泊の一つもしてみせる気概はありや否や。或いは雅也が若葉の部屋に足を踏み入れる日は来るのか。


そのくせ,神戸の夜景を見下ろしながらちゅぅの一つもしてから彼女が家(下宿先)に帰るまでの時間はあいまいなまま空白になっている。店は早めに抜け出したようなのに帰宅は遅かった。遅かったにもかかわらず雅也は彼女を送ってはいかなかったようだ(門の前まで送っていったのかもしれんが)。「店を抜け出したのはそんなに早い時間ではなく帰宅も極端に遅くはなかった」と解釈すればどってこたぁないのだが,なんだか背中がむず痒い。確実に言えるのは交際申し込みは保留のまま。むぅ。


そんなツッコミを入れながら見ているわたしはいい感じにおばちゃん。