全日本大学選手権(全日本インカレ)男子決勝戦 東海大3−1順天堂大


1つの試合を見るとき,たいてい,大きさはまちまちだけれど,どちらかのチームをほんのり贔屓して見る傾向がある。もともとの贔屓ぶりに差がないチーム同士の対戦は困るのだが,この試合に限って言えば,東海大の5冠はつまんないし順大のほうがコート上の4年生が多いので,順大がんばれという気持ちが多少強めだった。おかげで,たいそう伊藤にいらいらすることになった。


きっとこういうのを判官贔屓気質というんだろう。会場の応援は圧倒的に東海大優勢。ファンが多そう。


とはいえ,おそらく全体的にみればただの観客の割合はさほどでもなくて,選手関係者や大学関係者が多いんだろう,みんな応援に熱が入っていた。とくに女子の決勝戦はアリーナ席での応援が熱かった。


今の自分に心の底から声をからして応援したいチームがないのは,寂しくもあるが,胃がきりきりしたり爪がぼろぼろになったりせずに,移り気にひらひらふらふらしながら試合を楽しめるので,それもまたしあわせであろうよと思う。


さて試合。第2セットのスタート,八子がサーブを構えている数秒の間で,ふと「3−1フラグが立ったか」と頭をよぎった。ほんとうにその通りの展開になった。コートに立っていた面々がどう思っていたかは知るよしもないが,第1セットをデュースの末に順大が取ったことで,見ていたわたしは,なぜか,順大はもうゴールに着いてしまった気持ちになってしまった。


点数だけ見れば各セット16点目ぐらいまでは競っていて順大がリードする場面も見られたが,なんだかんだで20点以降に帳尻を合わせてセットを取るところが強いチームが強いと言われる所以。八子のサーブは昨日以上に機能していた。


昨日スパイクではあまり働いていなかった印象の八子も今日はいいスパイクを打っていた。昨日こき下ろした星野も,今日は悪くなかった。小澤は今日も変わらずすごくて,今日こそMIPを取った。MBふたりはスパイク決定率が高そう。ブロックも二人とも高かった。


順大はスタミナの問題なのかなんなのか,セットが進むにつれてチーム全体のプレーがだんだん雑になっていき,決まらなくなってしまった。ダイレクトで押し込むときには確実に落とさないと,逆に点を取られたときの凹み方が強打を上げられて切り替えされたときよりもキツイ。


ツーセッターはおもしろいんだけど,ラリー中に今村と渡辺(俊)がぶつかる場面が何回か見られたし,どうしてもトスが乱暴になりがちなのは,デメリットだろう。後半スパイクミスが(特に伊藤だ)目立ったが,打ちづらいとスパイクミスもしやすいだろうし。


それでも,二段トスが二段じゃない(という言い方は変か)のはやっぱり楽しい。渡辺(俊)のジャンプトスはかわいい。どちらかというと,トスをあげるのよりはスパイクを見たい選手だけど。


あと,昨日はややこしすぎてなにがどうなっていたのかさっぱりわからなかったんだけど,今日の第1セットでよくよく交替を見るに,終盤は渡辺(俊),竹浪,高橋(慶)のスリーセッターだった。の?


適切な場面で適切な人と交替してちゃんとポジション(ローテーション)を守るのだけでも大変そう。まして,どの場面で誰がトスを上げるのか,味方の皆さんは瞬時に分かっているのかしら。16点すぎまで続く今村−渡辺対角さえも,今村ワンセッターでもなければ必ずしも後衛がセッターでもなくてわけわからんのに。


交替のようすをメモって帰ったんだけどやっぱりわからん。結局間瀬にかわって高橋(慶)が入ってるだけ,なんだけど,さっぱりわからん。竹浪と高橋のどっちかはリベロと変わっていて同時に3人コート上にいるわけではないのか。あとでテレビみます。


いまむーが去るので,この超変則合計4セッター入り乱れ状態も見納めかしらん。このチームの天皇杯の戦いぶりを見たいけれど,平日の真っ昼間に仕事を休むのは,ちょっと現実的でない。第1試合ならまだしも第2試合は時間帯も中途半端だしどうにも読めない。


三好と当たるんだよ。今日の中盤以降の戦いぶりや結果をみる限り三好圧勝だろうとは思うけどさ。見てみたいじゃないか。