アジアカップにまつわる(少し外れたところの)備忘録
お断り:深夜に書いています。お察しください。
天皇杯東海ブロックのことはちょっと横に置いておいて。と言っているうちに,大学の秋季リーグも開幕。近総で気になりまくった関西が今週末から。関東も日曜日に2部が開幕,1部は次の週末から。
2部開幕より前にはと思っているんですけどね。iPadのメモ帳で書きかけていたのがEvernoteにこぴぺされて,今は象に抱かれて眠っています。あとはスタメン確認してパンフと照合して,各試合の思い出を書くだけ。つまり,ほとんど全部。
大阪に行って浜松に寄り道して東京に帰ってきている間にベトナムでアジアカップ(the 3rd AVC Cup for Men)が始まり,カイシャインの振りをしている間に終わっていた。9/1〜7の7日間。日本は3位の成績で大会を終えた。
参加8チーム プールA:ベトナム,韓国,日本,ミャンマー /プールB:イラン,中国,オーストラリア,インド
まずグループ毎に1回戦総当たりの予選リーグ3試合でグループ内の1位から4位までを決める。A,Bともに,4勝・3勝・2勝・1勝・0勝,と綺麗に星が割れた。
予選リーグの結果 プールA:日本,韓国,ベトナム,ミャンマー /プールB:イラン,中国,インド,オーストラリア
代表チームの様子はよくわかんないんだけど,日本はユニバ世代。来年のユニバーシアードに出られる人達。韓国もユニバ世代に見えたけれど噂では監督はA代表監督だったとか。イランはおそらくB代表(AはWL予選だ)。中国はロンドンオリンピック予選に出ていたA代表メンバーが多く含まれていたとか。インドは不明(大人がまじってるから,いちおうフル代表?)。オーストラリアはユースだかジュニアだかみたいな若いメンバー。率いるはロンドンオリンピックの予選・本戦の代表監督を務めていたアルゼンチン人のウリアルテ氏。グループ戦1勝も出来なかったっていうけど,そりゃそうだろう。ベトナムとミャンマーはもっと謎。
日本は初戦の韓国戦が鍵かなあと思っていたけれども,韓国もまあよくわかんない感じで日本がストレートで勝った。ベトナムとミャンマーはまあアレとして,失セット0のMAX状態でAグループ1位通過。どうみてもこれ,Bが厳しいだろ。
9/4にお休みを挟み,後半は順位決定トーナメント。予選リーグの1位−4位をたすき掛けしてクォーターファイナル,勝った方同士でセミ,負けた方同士もトーナメント方式で5-8位を決定していくしくみは,この種の大会にはありがち(去年のユニバや世界ジュニアもこれ方式だったような)。ノックアウト方式だけど全部の順位を決められるのと,全チーム最後まで同じ数の試合ができるのがいい。
日本はQFでオーストラリアにストレート勝ち,SFで中国にストレート負け,3位決定戦でインドに第1セットを落とすも逆転で3-1で勝っての銅メダルだった。
最終順位は,中国,イラン,日本,インド,韓国,ベトナム,オーストラリア,ミャンマー
http://en.wikipedia.org/wiki/2012_Asian_Men's_Cup_Volleyball_Championship
日本代表メンバは,6月のアジア太平洋カップ(パンパシ)をベースに多少変更があった。
1小澤,2梅野,3細川,4古賀,5塩田,6傳田,7深津,8渡辺,9星野,10出耒田,11山田,12伏見。
生年月日順になっていないところが変更メンバー。S前田(筑波大)→梅野(東レ),WS伊藤・千々木(堺)→細川(大分三好)・山田(日体大),MB安永(JT)→傳田(中央大)。空き番に追加メンバーを誕生日順に入れている。
学年としては89が5人,90が3人,91が3人,92が1人。
梅野と傳田と山田はパンパシの際ベンチ入り12人には入っていなかったが,リーフレットの名簿18人には入ってた。降って沸いたのは細川。驚いたといえば驚いたし,驚かなかったといえば驚かなかった。細川こそ,パンパシのときにさんざん「細川を入れろー入れろー入れろー」と呪詛のように唱えていたから。もしかしたらその声がどこかの誰かの耳に入ったのかもしれない。
細川がどういう流れでメンバー入りし,どういう役割を期待されていたのか,というのはキニナルところではある。わたしは試合を観ていないし詳しい帳票も出ないのでわからないのだけれど,どうやらほとんどリリーフサーバーでの起用だったようだ(ワンブロでも出てた?)。梅野も小澤も山田も細川も。リリサ多いな。そしてことごとくサーブミスをする。
12人中11人が関東1部リーグ。学年差も最大4年で,みんな旧知の仲。そこに1人乗り込む若武者細川。仙台大時代にこのわたしが名前だけは聞いたことがあったのだから注目はされていたのだろう。しかし如何せん関東1部偏重の東日本世界ではインカレもそこそこの成績だった彼が東西対抗に選ばれることもなかった。三好に入ってたちまち内定選手として大活躍をして今に至っているのだけれど,トータルで見ればあまり実績のない部類に入るのだろう。
だからこそ「せっかくだから」という思いが強かったのだけれど,アウトサイドでがんがん試合に出てもりもり打つということにはならなかったようだ。短い大会でじゅうぶんに合宿期間も取れない中だから,メンバー固定も致し方ない。スタメンにしか意味がないわけじゃないし試合に出るだけが役割の果たし方でもない。これだけで何かを判断するには与えられたチャンスは少なすぎた。見てみたかったという個人的な想いはある。でも,まあ。彼が12人の中に入って代表のユニフォームを着た意味は小さくなくて,きっとこれが小さくて大きな第一歩なんだろう。
日本のスタメンはどうやら6試合全て固定だったようだ。星野,塩田,出耒田,渡辺,伏見,深津,リベロ古賀,のS6スタート。パンパシの土日のスタメンとMBの前後を入れ替えている。並びを見るとこのほうがバランスが取れてるのかな。塩田のサーブ回数を増やすのも狙いかしら。東海大時代も4年時はS6の前衛スタートだったので,やけにしっくりくる深津→星野→塩田の流れ。
今日の昼間,アニメでも漫画でも映画でもドラマでも小説でも,好きなら好きと,ブログでもついったでもなんでも,書くことがだいじで書いていればいつかその人の耳に届くから,といった話がRTで流れてきた。好きと言うのは照れくさいものだけれど,わたしはこうして臆面もなく好きと言い続けて(書き続けて)いるなあと,それを読んで少し気恥ずかしくなったものだ。
星野と渡辺の対角もだんだん慣れてはきたが,やはりなんともふしぎな感じがする。2人とも自チームでそれぞれポジション2と5に入っているから何もおかしいことはないはずなのに,その2人が対角を組むとふしぎ。対角のどちらかを細川にしてみても,と思ったのはそういう理由でもある。あくまでイメージなんだけど,2人とも自分のチームではどちらかというと守備寄りの役目をこなしているように見える。中大なら渡辺の対角に新井なり早坂なりがいる。東海大は,去年今年は鶴田と組んでいるので中大ほどの差はないが,強いて言えばやはり鶴田のほうが攻撃多め。つーか,あそこはこの2年は案外オポジットエース感ばりばりかもしれんなあ。池田ー。
そうごさんは背が高いのに細いしどちらかといえば守備寄りな役目をこなすことが多いので,線が細い印象を受ける。だけど,袖無しユニからあらわになる二の腕がパンパシで見たときよりむきむきになっていた。真面目にウェイトやってるんだろうなあ。中大の選手の4年間の進化はすごい。困ったときの星城高校ホットライン的そうごbickはたいへん美味しかった。
この対角だと,打数も得点もほぼ二分されている感じではあったが,日程が進むに連れて次第に星野の打数が増えた。これは渡辺と星野の中でどうこう,ではなく,出耒田に集めすぎないように分散した結果の星野増と見受けられた。チーム内得点ランキング1位などというあってはならない(言い過ぎ)帳票モドキがあがっていたときには,もう自分の知らない世界に突入していると感じた。
大学リーグ戦の個人成績ランキングにおいて,トップ15だろうがトップ20だろうがどの部門に於いても一切名前が載らないような選手で個人賞にも縁がない(09春新人賞だけは取ったっけね,うろ覚え)。それがローマ字表記の帳票で試合のベストスコアラーになったり,英語で書かれた記事にがんがん名前が出ているのを見ると,違う物を見ている気持ちにしかならない。でもおおかたそれは自分の勘違いに由来するもので,高校時代から注目されてて順調にエリートコースを進んでいらっしゃるのだなあ,と,こういう陽の当たる(かどうかわかんないけど)ところだけをピックアップして並べてみるとそういう風に綺麗に線を描けるのは面白い。インド戦の映像ちらちら見てたけど,アップ抜きすぎだ。あんだけ攻撃参加して(見慣れたレフトのネット際からブロック3枚真っ正面にずどーんの光景に俺(ノ∀`)アチャー)ちゃんと得点して,スパイク決まって喜んで試合に勝って笑ってるとか。誰。
もしぷれみあチームに入って努力と研鑽を怠らずにいて運に恵まれて試合に出られるようにでもなったならテレビでアップの映像が頻繁に(?)見られるようになるのかと思うと急にそわそわし始めたのは内緒だ。あれはやばい。
3位という結果について。そもそもアジアカップ自体の意味合い(2014WLがかかっていたとかかかっていなかった)とかはよくわからんので放置している。東アジアでの地位もアジアでの地位も世界での地位も,個人的にはそこまで重視していない。国際大会を開催して開催国枠で出るからにはある程度勝負にならないとカッコワルイと思うぐらいだ。弱いのに出るなという意味ではない。わたしにとっては自分が直接観られる範囲で楽しい試合がたくさんあることの方が大切で,極論すれば国際大会で通用しなくても競技人口が多くて国内リーグが盛り上がればそれでいい。極論ね。
だけど,だから負けてもいいかというとそうじゃないわけよ。自分のひいき筋の子達が選抜チーム組んで試合に出ているのだから,そりゃあその子たちに勝ってほしいのよ。相手が誰であれ。年齢だって競技歴だって,国際大会の経験だって,ないとは言わせない。相手がA代表であることを言い訳にしていいチームではない。それが,いくらちらほらOQTで見た名前の選手も混じってるとはいえ,中国に赤子の手を捻るようにきゅっとやられたのが悔しい。そして,イランと対戦できなかったのも悔しい。
試合ほとんど観てないしラリーになると何がなんだかわからなくなるので,唯一見られるプレーがサーブでそのサーブがあんだけミスが続くとしょんぼりはするなあ。ぴんさ起用が誰も彼もミスというのは単純につまんなかった。しかし負けた中国戦はほんとうに1秒も見てなくて,リードしてるのに終盤にまくられるのってどうなのと思いながらぐずぐず言っていただけだった。
この子達がこの先どういう代表的人生を送るのかわからない。今大会背負っていたものに応えられたのかどうかもわからない。シャカイジン1年目が約半分。その次が大学4年生。その世代が今とこれから何をどうやって,と考えると,少し気持ちが塞ぐ。そして数時間後,数年後のお兄さんたちのWL入れ替え戦を見て,また気持ちが塞ぐ。
どーでもいい,けど,目の前の試合には勝ってほしい。でも目の前の全ての試合の勝利を求めているだけでは大きな流れに乗れない。楽しければいいのよ,というのは,見ている側の勝手な言い分である。