国体東北ブロック予選(成年男子)・1日目


正しくは,第41回東北総合体育大会バレーボール競技,兼,第69回国民体育大会東北ブロック大会,兼,第65回東北バレーボール選手権大会。


福島市国体記念体育館


国体本戦出場枠は2。


3県ずつの2グループに分かれ,1回戦総当たりのグループリーグ戦。その上位2チームがトーナメントの代表決定戦に進む。(ここが1日目)


代表決定戦はA1位×B2位,B1位×A2位。1発勝負で,勝った方がそれぞれ本国体へ。(ここが2日目)


東北総体なり選手権でもあるので代表決定戦勝者同士で決勝戦が行われる(これも2日目)


すべて3セットマッチ。1コート進行。いやっっほう!


A:青森県秋田県岩手県


B:福島県宮城県山形県


各県のチーム編成については,ひよこブログを参照されたし。国体関連めも - /ja あやつる YmrDhalmel


以下,メンバーは試合スタメンに限らず(というか,ほとんどは第2セット以降に,試合途中で拾っている)。名前はあとでほかん(予定)。→した

青森1-2秋田(23-25 25-23 27-29)


青:12有馬 10松澤 3小松崎 11対馬 9工藤 4山口 L6今本


秋:8眞田(2s途中-2伊藤靖) 6細川 3市川 11川村 1太田 7藤原 L12佐藤


青森に91仙台大の山口がいた。凝ったコンビはしていなかったけれど,ハンドリングが柔らかくてトスがふわっと高い。OPの3番さんも仙台大OB。なんとなくどこかで観たことがあるような気がしたようなしていないような。


秋田は12人中9人がVC秋田。ほか,明治大(1年)川村。福島大(4年)藤原。


第1セットも終盤までリードしていてセットを取れそうに見えたんだけど,20点あたりからまくられた。第2セットはリードを維持して取ることができたが,第3セットも終盤の決定力不足が。デュースになった終盤の殴り合いになってくるとあと一息足りないか。


秋田が,最後のほうが細川*1,細川でなあ。後衛にいるときに,細川のバックセンターを使うのだけれど,それに対してディフェンスがケアできない。サイドアウトの得点に対してはあまり重視していなかったのかもしれないけれど,細川,細川と続いて「こんなにフリーで打たせていたらいつかやられるぞ」と思ったら,案の定前衛に上がったローテーションで,細川の前衛レフトからのトランジションスパイクが決まった。

福島2-0宮城(25-20 25-23)


福:1遠藤 6末永 3佐藤 9飯塚涉 5阿部 8落合 L4酒井


宮:3笹原 2加藤力 8小針 7嶋田 1堀内 10鈴木 L9佐藤


福島にはふるさと選手でJTの酒井。今回東北6県で現役Vリーガーのふるさと選手は酒井だけかな。笑顔がたくさんで楽しそうにプレーしていたし,ほかのメンバーももちろん楽しそう。年齢的にもベテランの域でもあり,タイムアウト中のベンチでもプレー中のコートでもよく声を出して,盛り上げたり指示やアドバイスをしたりしていた。半ば監督かコーチかといった風でもあり,トップアスリートのふるさと選手によるこういう+αはすごくいいな,と思った。


やたらきゃっきゃしていてやたら近い相馬高の先輩後輩にきゅんきゅんしていたために試合内容のほうはさっぱり観ていないのだけれど,この結果はやや意外。いや,今年の仙台大観てないけども。けども。


福島(クラブのほうの)もクラブカップベスト8だったしな。うん。クラブカップを観た感じ,どこがとは言えないながら勝負強さがあった。そして,そのとき総じて存在感が著しく希薄だった飯塚(弟)の存在感が,今日は大きかった。2週間前にたっぷり実戦練習できたのがよかったのか,打数も多かったし打点も高かった。あの軽やかなバックライトからの,音もなくしゅっと跳んでずどんと来るスパイクがね。

青森0-2岩手(19-25 21-25)


青:10松澤 3小松崎 8小針 9工藤 4山口 12有馬 L6今本


岩:9外崎 2伊藤 4三ヶ森 8菅田 1川村 5西村 L12野澤


秋田と接戦を繰り広げ惜しくも落とした青森が,歯が立たなかった岩手。つえええよ。まじつええよ。つなぎ良いし完成度高いしバランス良いし攻撃の手数も多いから,観ていて楽しい。

福島1-2山形(25-19 21-25 30-32)


福:1遠藤 6末永 3佐藤 9飯塚涉 5阿部 8落合 L4酒井


山:4相原 12齋藤 11小松 3木村隼 2佐藤 10高橋 L6川越


本日の,メインマッチ(ぇ


第1セットはわりと大差で福島。でもこの点差は山形の自滅によるところも大きかった。OPに入った高橋(筑波大)のスパイクアウトがめちゃ多かった。総打数が多かったので,空ぶかしが(割合はさほどでなくても)目立った。試合中にセッターと話をしながら調整していた様子。


第2セット中盤から,本日2試合目の飯塚のエネルギーメーターが急にがくんと減ったのが目に見えて,あちゃー。


第3セットは,福島が先にマッチポイントを握った。何度もあった勝利のチャンスを逃したので,いよいよなんとかの顔も三度までというか山形側から見れば三度目の正直というか。デュースになったのも誰かが決めきらんかったからだし最後の失点も誰かが決めきらんかったからだ。でも,2週間前と比べて,そこでトスが上がることが嬉しかった。止められても上がることが。なので,一晩休んで,明日また高いパフォーマンスを観られればいい。


山形はレフトの対角が2人ともやや小柄でパワフルで明るくて元気なチーム。サーブでがんがん攻めてくる。その勢いや良し。

秋田0-2岩手(16-25 20-25)


秋:8眞田 6細川 3市川(2s-4佐々木) 11川村 1太田 7藤原 L12佐藤


岩:9外崎 2伊藤 4三ヶ森 8菅田 1川村 5西村 L12野澤


前の試合が,32-30で決する大変疲れる試合だったので,いささかぐったりしていた。第1セットの後半は,14-18ぐらいから岩手の三ヶ森が5・6回連続でサーブを打った。そのうち3本ぐらいがサービスエースで2本ぐらい大きく崩した。そこで一気に突き放した。

宮城0-2山形(25-27 20-25)


宮:3笹原 2加藤力 8小針 7嶋田 1堀内 10鈴木 L9佐藤


山:4相原 12齋藤 11小松 3木村隼 2佐藤 10高橋 L6川越


山形は1セット取れば勝ち抜け,勝てば1位通過でフル負けなら2位通過。宮城はストレート勝ち必須,という条件だった。第1セットを競り合いの末山形が取ったところで,宮城ちょっと集中力切れたかな,という第2セットの入りだった。

グループリーグ勝敗と代表決定戦のカード


A:岩手(2勝),秋田(1勝1敗),青森(2敗)


B:山形(2勝),福島(1勝1敗),宮城(2敗)


  • 代表決定戦1 岩手-福島
  • 代表決定戦2 秋田ー山形

*1:兄が大分三好の細川優樹。