レンズデビュー
先日買った50mm単焦点を連れて行った。50mmは球場には短すぎるのだけれど,スマホのカメラじゃどうひっくり返ってもきれいに残せない鴇色の夕焼けだとか,間近で上がる花火だとかを少しでも残せたらいいな,と思って。
行きに道ばたの花など撮ってみつつ。背景がぼけるのが感動。標準の16-55キットレンズはF3.5-4.5なのでその差は歴然。
[1/4000秒 f/1.8 ISO1600 絞り優先オート]
球場ではとくに色味の再現が難しかった。フルオートなら自然な色になるのだけれど,照明に合わせたホワイトバランスが決まらなくてすさまじく変な色になる。家に帰ってLightroomでいじってみてもうまく調整できない写真が多かった。
つまり全体的には「手を焼いた」レンズデビューだった。「明るすぎて白飛びして撮れない」なんて今までの対極ですもん。75mm中望遠の画角の感覚も掴みづらい。
だけど,狙って撮った写真が失敗してばかりの中で,たまたまシャッターを切ったときに奇跡の一枚が撮れた。液晶パネルで確認した瞬間に,内心がっつぽ。めちゃ興奮した。
めちゃめちゃいい写真はよう言わん。目新しくもないしおもしろみもない。細かいことを言えば足りない点ばかりだ。
「いわゆるポートレート用」の説明写真みたいな1枚。ただ,それを,初めて自分のカメラにつけて外に出た日に撮れたことは,達成感も喜びも大きかった。
載せませんけども。
自分が見た光景を,一方向に過ぎていく時間の一瞬を,切り取って留めておけるのが写真のいいところだ。自分は写真撮影には適性がないのはわかっているんだけど,せっかく買ったので,ゆるく長くつきあっていきたい。
レンズの特徴もわかっていないし*1現場でごにょごにょやってうまくいかなかったように,機材についてもぜんぜんわかっていない。
フルオートで撮るのが間違いないし(そういう風に設計されている。優秀だ),それでいいんだけど,オートでは撮れないようなとりかたをしたいときにちゃんと設定できてちゃんととれるようになりたい。高望みが過ぎるか。
[1/100秒 f/10 ISO400 プログラムオート WB太陽光(マゼンタ寄り)]
*1:どうやらちょっと絞った方がシャープになるらしい。