平成27年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会中国ブロックラウンド


松江市鹿島体育館(島根県


行ってきましたよ。松江駅付近から11km。平成大合併の前は鹿島町だったのだろうと推測したところ,やはり。今回は公共交通機関での移動は不可能と判断して車を借りたのだけれど,路線バスが通ってはいる模様。一度だけすれ違いました。体育館(「ニューウェーブ」という名前がついている)の正面玄関前にもバス停らしきものと時刻表らしきものもあった。


中国電力の島根原子力発電所の近く。余談だけどWikipedia先生によると,日本で唯一の県庁所在地にある原子力発電所ということになる(合併でなった)らしい。時間があれば原子力館とか街のほうとか行きたかったなー。


道中の道路も広く整備されているし,体育館の施設も充実。そのあたりは「やっぱりなー」という感じだった。


さて本題。今年の中国ブロックラウンド,男子は1/8(女子は1/9かな)。3セットマッチのトーナメント形式で2日間にわたって開催された。


男子代表:福山平成大学広島県/大学/大学代表)


女子代表:就実高校岡山県/高校/県代表)


就実高校がVチャレンジリーグ1所属の大野石油オイラーズをやぶって代表になったのは皇后杯全ブロックのなかでも大きなジャイキリトピックになると思う。1日目に広島大学に勝ったのも「おおお」という感じだったようなので。ふだん見ない高校カテゴリ,ましてや女子ともなると未知の領域すぎるのだけれど,就実って県内敵なし(といいながら一昨年あたり春高代表を逃した)ながら全国大会では上位に残っていない印象を持っているので。


女子のチャレンジがどんなものか,しかもこの9月前半に,というのは,関東(10下旬)の男子ちゃれんじ界隈から推して知るべしか,などと思いつつも,ここは素直に就実をたたえたいところ。


女子は代表決定戦の最終セットくらいしかみていないので,このへんで。


男子は3つのカテゴリ代表(大学代表,高校代表,クラブ代表)と5県の県代表合計8チームから1枠を争う。


奇しくも,福平を除いて公立高校とクラブチームがずらっと並んだ。クラブカップで名前を見たことのあるチームばかり。


※なお,写真は本文とはあまり関係ありません。

福山平成大学広島県/大学/カテゴリ代表) 2-0 TEAM RAID鳥取県/クラブ/県代表)(25-12,25-17)


F:6徳永 2志波 28迫田郭 5張 9勝岡 21冨田(2s:22山本) L24矢野


R:20伊佐田 6有本 11田部 10山田 13山本 17原 L12木村


第1セットが終わるまでに15分かからなかった。鬼。第2セットは福平ややメンバー交代(冨田とMBのどちらかが下がったくらいだけど)。


Tottori

岡山東商業高等学校(岡山県/高校/カテゴリ代表) 2-0 motive(島根県/クラブ/県代表)(28-26,25-19)


H:11萩原 1田上 S2山本大 10小野 7山本耕 4竹竝 L3森藤/6中村


M:S8青山 13池田 5長谷川 1堀川 14鳥屋 6細木 L11田部


3試合,高校×クラブが続きすべて高校のストレート勝ち。motiveはクラブカップのときにちょこっと見たのでmotive贔屓で見ていた。高校生に比べると技巧的と思える場面が多い一方で,トスが合わないとかのミスも多い,というのが,クラブチームに共通して感じられたこと。圧倒的に練習時間が少ないのはしゃあないとして,でもmotiveは楽しいチーム。どこが楽しいかは忘れた。

宇部商業高等学校(山口県/高校/県代表) 2-0 岡山六球会(岡山県/クラブ/県代表)(25-22,25-18)


U:S6堀田 3谷平 11西岡 7藤中 1蔵田 10上田 L9九冨


R:S4平木勇 8平木雅 6佐野 18山田薫 12山田健 9山田恭 L15田丸


宇部商7番の藤中は,専修4年の藤中,早稲田1年の藤中,のさらに弟とのこと。身長も170cm台だしこんがり日焼けしていたのが,高校生らしいのだが,ライトポジションで,チームの中で(1年生かな)扇の要をやっているところは,3兄弟だなあと思っていた。キャプテンの蔵本と対角の3番谷平の両エースの攻撃力が目立つチームで,藤中は地味目で良い仕事するポジションでな。あと,ここのチームはブロックが良いと思っていたような記憶がかすかにある。


Okayama

神辺旭高等学校(広島県/高校/県代表) 2-0 創球会(島根県/クラブ/カテゴリ代表)(27-15,25-23)


A:2河野 S3森原 11平田 1前岡 4銭谷 5高橋 L9池田/10佐藤


S:S27高内 25若槻 29三島 11高橋 7岩田 30長谷川 L22木下


高校は高校でも高川学園でも崇城でもないんだよなー,と思っていたんだが神辺旭が強くて楽しかった。4番の子とか。


Shimane

福山平成大学2-0岡山東商業高等学校(25-23,25-15)


F:S2志波 28迫田郭 5張 9勝岡 21冨田 6徳永 L24矢野


H:11萩原 1田上 S2山本大 10小野 7山本耕 4竹竝 L3森藤/6中村


第1セットは東商が粘った。平大スタンド的にはイタダケナイ内容だったようだ。そらそうだろう。第2セットは,まあ,そんな感じだったんだけど。東商のリベロの3番くんの笑顔がすてき。 


FukuyamaHeiseiUniv

宇部商業高等学校2-1神辺旭高等学校(32-30,22-25,25-23)


U:S6堀田 3谷平 11西岡 7藤中 1蔵田 10上田 L9九冨/12桑野


A:2河野 S3森原 5高橋 1前岡 4銭谷 11平田 L9池田/10佐藤


男子ゆいいつフルセット。第1セットのデュースは両者一歩も引かぬ。第2セットは神辺旭が前日MBだった2河野をサイドにまわしてMBに8秋山。3森原→4銭谷→8秋山→2河野→5高橋→1前岡。


第3セットは試合開始から宇部商のセッターのローテーションでいきなり6-0。でも神辺旭は銭谷を平田にかえて守備重視にシフトしたのが奏功して,追いついて逆転もした。


宇部商の両看板みたいなエースがいなくて,平均身長も高くない。でも,サイドへのコンビミスもちょいちょいあってセッティングの精度自体はまだまだ伸びしろがあるんだろうけど,ボールの回し方は好きなタイプだった。前岡は専修の高橋拓也みたいな助走の長いスパイクとそのあとの気の吐き方で盛り上げていたし,2番の子がバックから助走に入っているのとか,ぐっときた。最後は力負けしたように見えたけれど,リアルハイキュー!!の世界だった。

福山平成大学2-0宇部商業高等学校(25-12,25-18)


F:6徳永 S2志波 28迫田郭 5張 9勝岡 21冨田 L24矢野


U:S6堀田 3谷平 11西岡 7藤中 1蔵田 10上田 L9九冨/12桑野


へいだい容赦ないパート3。サーブポイントばかすか取ってた。とくに第2セット中盤のS2(迫田サーブ)5連続ブレイクは圧巻。宇部商はS2レセプションローテーションで,バックライトにサーブを集める。セッターが左から前てくるから取りにくい。本人攻撃に入りづらい。そこで拾ったやつを前衛レフトの冨田が仕留める。まじ容赦なかった。


宇部商,キャプテンあたりは関東の大学来そうに見えるわけで,そんな邪念も抱きつつ。


FukuyamaHeiseiUniv-UbeCHS