図書館に行って一週間延滞していた「ねじの回転」を返し,

何気なくカウンタの後ろの新着図書コーナに目を向けると,その名も「ジュネ伝」(エドマンド・ホワイト鵜飼哲根岸徹郎/荒木敦/訳,河出書房新社)という,「ねじの回転」なみに分厚いハードカバーの本が置いてあった。


“ジュネってあのジュネだよねぇ……”。名前こそ有名だが何をした人なのか全然知らない。かろうじて作家であろうことが推測できるぐらいだ。ここで会ったのも何かの縁と思い,そして誰かに借りられてしまう前にとちょっぴり焦って,分厚い上・下巻をその場でキープしたもんであった。いつ読むんだろう。2週間で上下巻読み切れるとは思いにくいんだけど。そして,勢いに任せて文庫で開架の棚に置いてあった作品2作も借りてしまったのだった。無謀。翻訳物はむちゃむちゃ苦手だというのに。サン=デグジュペリを読んだときの苦労を忘れたか。