天皇杯ファイナルラウンド2日目(準々決勝)


公式(pdf)更新

A3パナソニック3-0大分三好(25-17,25-14,25-21)

パナソニック:16大竹,18谷村,6白澤,5山本,3フェリペ,10小西,L17永野<リザーブ:4今井,7岩田,8川村,11久保,12森田,14小糸>(途中出場:3Sスタート16→7岩田,あとはたまに4とか12とか14とか)
大分三好:4神田,2徳丸,10オンソム,22増成,1小川,3森岡,L12興梠<リザーブ:6前田,8中村,11舩越,14前村,17長江>(途中出場:長江のピンサは見かけたけど)


見てません。試合時間1時間15分ぐらい。一方的っちゃあ一方的だけどCコートよりは時間かかってた。昨日のメモが正しければ三好さんは昨日とセンターの対角を入れ替えてることになるけど,たぶん昨日の記録違いでしょう。

C3NEC0-3東レ(16-25,18-25,17-25)

NEC:1金子,7菊地,3前田,23ダニエル,10大角,16菅,L2古賀<リザーブ:5鈴木,6高橋,9三上,12奥谷,14柴小屋>(3S途中16→6高橋,1→9三上,10→5鈴木。ほかピンサで12奥谷,14柴小屋)
東レ:17篠田,12ボヨビッチ,9阿部,1富松,14今田,5米山,L2田辺<リザーブ:3柴田,4近藤,7相澤,10越谷,16角田>(1S途中2S途中,9→4近藤。3S途中14→3柴田,など)


試合時間1時間7分ぐらい。両チーム各セットのスタートは同一メンバー。NECは3セット目にローテだけいじって前田サーブ始まりに(マッチアップを変えたわけだけど,奏功しなかった様子)。


東レは1・2セットとも,終盤の阿部のサーブのところで近藤と交代させていた。サーブ効果狙いなのか,後衛だとセッターのツーアタックが使えないからか(笑)。


東レにあほのよーにブロックが出てました。東レはもともとブロックが良いチームというイメージはあるけど,相変わらずブロックの形をつくるのが早いし形も良い。そこへもってきてNECの菅のトス回しが読まれすぎなのか,攻撃が遅いのか,突っ込んでいくアタッカーに余裕がなさすぎなのか,わかりませんけど。その前にNECはレセプションがいまいち安定しないし,そんなこんなで相変わらずセンター線も微妙なので読まれてもしゃあないんだが。


ブロックが決まるといけいけどんどんになるものなので,あべべ本気のツーアタックやら,米山のブロード気味のセンター攻撃やら,東レさんやりたい放題。シノのクイックはほぼ100%。阿部さん,センター線を上手く使って攻撃してました。NECのブロックは相変わらずなので,面白いように翻弄されまくり。


第2セットの途中から(あまりにも展開がつまんないので)ひたすらスコアつけてたんだけど,ボヨビッチはめちゃくちゃ凄いって感じではなかった。NECのミスが多かったなー。レフトの2人は打数はそんなでもいけど小粒でぴりりと米山が効いてた感じがするのと,今田前衛のときのレフト攻撃はそれなりに脅威。あと今田のサーブは怖い。


それはともかく,監督には3セット目の途中に金子に代えて三上を入れた理由(もしくは意図)を聞きたい。あれじゃあ古賀が……。


現実逃避気味に話題を今日の試合から逸らすが,自分の知る限り少なくとも10年以上NECの外国人選手はセッター対角にしかいなかった。そして,ここ数年(特に今シーズン前)は1人で勝手に外国人レフト待望論を展開していた。そんな矢先,今年入った外国人選手(ダニエル・デジデリオ)は,1・2試合を除いてずっとレフトに入っている。セッター対角は前田。


しかし,(今日の試合では意識して見ていなかったので自分では確認していないが聞くところによると)前田がレセプションに入っていることもあるそうで,ひょっとしてダニエルってそんなに守備はアレなのかもと少々不安な気持ちになる。期待するところの外国人レフト(サベやらカントルやら(略)やら)とはちょっと見込みが違うっぽいぞ,と。


今日の並びを見る限り,前衛が16・10・23の時に3枚で受けるなら,前田がレセプションに入った方が前衛の攻撃枚数が多い(ダニエルが前衛ライトから攻撃できる)からいいんだろう。つまり前田もオポジットとか昔で言うところのスーパーエースっていうよりかは「ライト」ポジションで,今のNECウィングスパイカー3人体制に近い形を取っている様子。そのこと自体が悪いわけじゃないし各選手がうまく機能して勝てれば方法は何でもいいんだけど,V・プレミアリーグのチームでは珍しいので,面白いようなしょっぱいような微妙な気分。


そんで実際のところダニエルはどうなの? 途中で交代して下がってた合成のマイコさんと比べてもどうなの? でも,金子に替わって入った三上のレセプションが昨日に引き続きあまりに酷すぎたので,金子・三上で対角組むぐらいなら攻撃力が見込める分ダニエルの方がマシっぽい(ダニエルがサーブ受けたところは見なかったけど,意識してレセプション陣形を見てなかったので,受けてたんだろう)。


三上はなかなか川上になってくれないなあ。出し惜しみしなくて良いのよ。

A4豊田合成3ー2堺(27ー25,22ー25,19ー25,25ー22,15ー10)

豊田合成:1盛重,19島野,2北川,15高橋和人,16オーリマン,9川浦,L11森<リザーブ:6甲斐,8井上,17佐藤,21高橋幸造,22松永>(3S途中16→22松永,4Sスタートから9→17佐藤,以降そのまま。4S途中1→8井上,ここは第5セットで盛重に戻す。その他ピンサとか謎のワンブロ攻勢とか)
堺:6千葉,15伊藤,5朝長,7エンダキ,1松本,3石島,L2井上<リザーブ:4北島,8金井,10木内,16西尾,18大道>(2S途中6→4北島,15伊藤→18大道,以降そのまま。ほかピンサとかワンブロとかで西尾とか)


気力がなくなっていたので両コート第4試合のローテーションは未確認。一応合成だけは試合中に気になったことがあってメモってたのでどこかのセットの順番には合ってるはず。


このゲームは個人的な見所(島野とか島野とか島野とかだけでなく)も多くたいへん面白かった。文章にしようと思うとたぶんおそろしく長くなると思うので,自重。


・松本の黄色いユニフォーム。へなちょこでないスパイクが決まっていた。あうあう。
・石島の肩はそろそろ復調の様子。
・千葉にかわって入った北島がなかなか良かった。
・相変わらず合成センターのスタメンはおっさんずなのか。北川が髭落としてて髪も7:3ぽくて,なんだか「先生」みたいだった。
・と思っていたら,第3セット後半川浦のクイックが何度か続けて拾われてしまったので,第4セットスタートから(風貌は充分2年目らしからぬ貫禄の)佐藤登場。
・第1セットの終盤21-19の場面で,和人→甲斐+島野→井上という,ワンブロ2枚換え。一度で交代枠を4つ使う贅沢。
・第5セット11ー8,いよいよ大詰めという場面で,島野にかえて高橋幸造をワンブロで出す松田采配。あっさりサイドアウト取られたらさっさと島野を戻した。一回ちょろっと島野をベンチに下げて何か指示でも出したかったのかもしれないが,それにしたって他の選手でも良かろうに。
・なんにせよ,MBをワンブロでは使わないのには何か理由があるんだろうか。他のチームでもたまに見られるけど,理由がわからないまま。
・第4セット後半サーブでめためたに狙われる盛重。それまでそこそこキープしていたリードを一挙に21-21まで追いつかれていよいよ窮地に立たされたところに救い主のように颯爽と現れる井上。さっそくきっちりサーブを返した後ディグにサーブに大活躍。すげえ。
・第2セットだったと思うだけど,堺が(合成が北川のゆるいサーブで蓄えた)11-13ぐらいのビハインドから松本のサーブのローテで点差をひっくり返してリードを奪い,結果そのセットを取るに至った契機の場面。このときは徹底的に短めのサーブを和人の正面に集めて,和人がレセプションして島野がレフトの和人に上げて,和人のスパイクがアウトになるかシャットされるかエンダキor井上に拾われて切り替えされて失点するかっていうパターンが何点も続いた。


あまりに続いたのでどーして全部和人のレフトなのかとつぶさに見てみたところ,このローテは前衛左から時計回りに15,2,19,1,L,16と並んでて,つまり前衛は和人と北川の2枚,後衛のマイケルもレフト側。そこでレフトのやや前寄りに構えている(あとはセンター引き気味に盛重,ライト側にリベロ)和人のところに微妙な長さのゆるいボールを入れると,北川はなぜか外に開きぎみだし(理由は不明),レフト後衛のマイケルを使う理由はないし,盛重をバックセンターかバックライトという手も無くはないけど後ろ向きで上げづらいし,とかなんとかで,まあほぼ和人がスパイクするしかないのね,という状況。しかも堺がきっちり和人の好きなコースを張ってるようで,ストレートに打てばアウトになるしクロスに打てば井上かエンダキのどっちかが拾うし,そうでなかったらブロック3枚だし……乙。もっともその後の同ローテでは北川も使ってたから,和人に打たせ続けた理由の半分ぐらいは島野の意地もあったのかもしれん。


って書くと高橋和人がアレっぽく見えるけど,全体通して彼の調子は良さそうだった。というか,和人だけが安定してるような。リーグ始まってからこっち,合成の成績は今のところあまりぱっとしていなかったが,和人が1人がんばってる状態もなるほどとうかがい知れた。小柄だけどパワーあるし,学生時代のチラ見に比べて巧さも上がってきてる気がする。


リーグ暫定7位(たしか)の合成がベスト4に残ったのは,ちょっと嬉しい。このご時世なので重化学工業関連(合成自体は軽工業か)会社としては,1000万円はとてもだいじ。

C4サントリー3ー1JT(25ー21,25ー21,22ー25,25-14)

サントリー:2鈴木,8レオナルド,9桑田,1山村,6栗原,18杉山,L11津曲<リザーブ:3坂本,4吉田,5上田,7越川,12木原>
JT:1宮下,6徳元,4小川,15ゴメス,11前田,2町野,L12後藤<リザーブ:5丹山,10直弘,9加藤,7尾上,13國近>


A4同様ローテ未確認。そして試合も全然見てません。第3セット,一時はストレート負けが危ぶまれたJTが逆転(たぶん)で取った時にはおっしゃ,と思ったけれど,やっぱりサントリーは強いやね。自分では全く気づいてなかったけれどどうやら越川がちょろっと出場したとか。石島もフル出場したし(サーブは軟打しか打ってなかったがスパイクは良い感じだったと思う),年あけると各チームの様子が違ってきそうな予感。


JTは二日続けてリベロ後藤だけど,酒井は怪我でもしてるの?