2013年度関東大学秋季リーグ男子1部・11日目(最終日)
ぽえむ帳を忘れました。ついでに試合順も勘違いしていました。あかん……
東海大3-2慶應義塾(25-20 17-25 17-25 25-23 15-7)
ちこくー。
東海大は,今日もOP池田。スタートは知らない。31久原→22栗山→3池田→1鶴田→14加口→35椿。たぶん。リベロは41井上。セカンドリベロ29新垣。たぶん。
第3セット途中に久原→北林に交代していて,おや,と思ったが第4セットスタートでは元に戻していた。
どうして最後の最後に池田をOPにもってきたのか,わからないけれど,勝ちに行ったのかな,という感じはしていて。この2日間,粘りでフルセットゲームをものにした。最終週に連勝して,最終的に7勝4敗までもっていった。順位も6位まで上げた。振り返ってみて,不安定な部分がありつつも,序盤に上位(と思われた)相手に幾つか勝ち星を重ねられていたのが良かったんだろう。全体的にスパイクの精度が気になったし,今日のこの試合も鶴田大明神様々というところは否めないのだけれど。第5セットの後半なんて,スパイクぜんぶ鶴田さんだったからね。インカレをどう戦うのか。
一方の慶應。勝って終わるつもりだったろうからこれは誤算だろうなあ。個人賞では最多得点の1位2位を柳田・岡田で独占。慶應は総セット数と総得点が12チーム中ダントツなのでその所為でもあるだろうけれど,一方で,この2人に頼りすぎた傾向があったのかな,とも考えられる。今日の最後のほうは,あの柳田さんのスパイクがラインを割っていたりして,なかなか厳しいなあと思ったものだ。
国際武道2-3駒澤大(25-20 26-24 23-25 26-28 17-19)
こちらも遅刻。第4セットスターター
→IBU:9櫻庭 8野坂 7南 2三浦 24中島 33大坪 L17新井
駒:25佐々木 4小田嶋 28柴田 8飯田 9愛甲 1羽原 L29松下
1・2セットを武大が連取するが,駒も悪い感じではなく,各セット接戦に。3・4セットは駒澤が連取し,フルセットになる。
第5セットの駒澤。武大アドバンテージでデュースになって,小田嶋のブロックが決まって逆転,17-18から飯田のサーブ。
スパイクサーブが目の前を突き抜けていって,ぽかんと開いた口がふさがらないまま,試合が終わり,整列が終わった。駒澤は2勝目。その後の学芸の結果如何ではありながら,入れ替え回避に大きく前身。
武大は,フルセットになったあたりで,勝っても最下位,ということにはなっていたが,面白い試合ではあった。どぅーやんは怪我ですかのう。スタンドで声を張り上げていた。今季武大がスタンドの人数が少なくて寂しかった。最後に盛り上げていたのがどぅーやんというのは切ない気持ちもある。
順天堂1-3中央大(25-27 20-25 25-14 21-25)
Bコート第1試合が長引いたので,終わる頃には始まった。スターターもちゃんとは見ていないけれど,中大は前日と同じ(関田,今村,手塚,江頭,井上,傳田,リベロは森と伊賀)だったっぽい。
順大は伏見と細中が2人とも出ていて,およ,珍しい,と思った。これが第2セットだったかな。第3セットは細中・廣瀬の対角。前日は廣瀬・伏見という対角もあったので,順大のインカレにむけたひたひた感が怖い。
前日終了時点で9位に沈んでいた中大。世が世なら入れ替え戦という風物詩。しかし最終戦は良かった,らしい。ちゃんと見てない。
第3セット。順大ははしゅん-もおり対角にしていて,浅野のサーブ始まりで,それが終わらない。5-0ぐらいでタイムを取って早々と今村→早坂に交代したが止まらず,たしか9-0までいった。14-3で関田→石井。その点差が縮まらずこのセットあっさり順大だったのだが,第4セットになると,再び中大のターンとなった。
第4セットのスターターは,順大:浅野→細中→柳田(途中から佐野)→堤→廣瀬→渡邉。/中大:井上→手塚→江頭→今村→傳田→関田。
そんなわけで本日は前半しか出ていなかったが,藤井は地味だけど軌道がていねいな感じはある。安心の順大ブランド。
筑波大3-2東京学芸(28-30 17-25 25-21 25-18 15-10)
第2セットのオーダー
→筑波:1久原 7田城 8出耒田 14篠村 18兒玉 2前田 L10竹澤
学芸:5加藤*1 14大西 7白川 15柳澤 9堀込 19樫原 L17園田/11齊藤
今季のアップゾーンが元気で賞は間違いなく学芸だわ。1点取るごとに,わーわーいいながら謎の儀式をやっている。うるさい。たのしい。白川がコートに入っても,アップゾーンはかわらず賑やかであった。コートもいっそう賑やかになる。
その元気の良さに筑波は押されがち。勢いに乗る学芸が2セットを連取した。学芸は勝って2勝で駒澤と並べば,セット率の関係で10位に入れる。
3セット取るまでが遠いんだな。
日体大3-0専修大(25-19 26-24 25-23)
Bコートの第2試合が(以下同文)。近づく優勝決定戦に気がそぞろになっていて,ここは見ていない。日体はセッター中村でもって,リベロも山本が出ていた。途中で確認したときには吉武も出ていたかな。スイッチリベロやっていたのかもしれない。確認できず。
専修は,孫-高橋で高橋が後衛スタートというオーダーになってましたねー。
様子を見ようと振り返る度にちょうど山本のサーブで,自分のアンテナはけっこう優秀だな,と思いました。
学年も出身校も違うとは思えないほど仲良しだったながいも・やまいも名コンビの最後のリーグ戦。春の2位から9位へと,何故こうなった的な。前半に春下位チーム相手にフルセット負けが続いて早い段階で順位が下がり気味だったことと,途中高橋が(規定打席に達しはしたものの)故障風味で出ていなかったことも大きかったのだろうか。インカレでもう一暴れ,と,言いたいところだけど,そこの山……もごもご……。
早稲田3-0明治大(25-23 25-21 25-23)
早稲田:9専田 7濱松 19山口 1吉村 11福山 3七里 L2本間
→明治:1大塚 3鎌田 2新 10杉本 5佐藤 6飯塚 L14中村/22瀧野
本文省略! だとあんまりなので。
早稲田は,おおかた苦手であろうチームと当たることになった最終週をどちらもストレート勝ちでおさめて,堂々の秋優勝。深沢の体育館に都の西北なんちゃらが高らかに響いた。
最終戦,早稲田,強かった。もう,明治は完敗だったと思うよ。
「あー,こりゃ,だめだな」と。諦めるでもなく投げるでもなく,ただただ目の前の早稲田の試合運びに舌を巻いていた。それに対して明治がなにがしかしかけようとしているのは見えるのだけれど,届かなかった。
興奮していたわけでもないが冷静にも見ていないので,明治が何をどうすればよかったのかとか,どこがネックになっていたのか,とか,わからんかった。
強いて言えば。カットの返りは違っていた。でもこれは,どちらかというとサーブの話になるのかもしれん。大塚と本間のレセプション対決は実に見ものだった。大塚さんもじゅうぶん素敵で,さらに本間さんの返球の正確さは感動的だった。
サーブなあ。早稲田もリリーフの太田や北地がサーブネットにかけたりして,すっごくはまったわけではなかったんだけど,でも,みんなうまいよね,サーブ。
スパイクに関しては,今日は,飯塚さんの調子が良かったので,OPを比べてどう,ということはなかったんだけど,明治は,そのぶん杉本は,あんまりよくはなかったかもしれない。東日本インカレのときの杉本を思えば。2人とも揃って調子が良いということがなかなかないのが難しい。これは概ねここ1〜2年の慶應に対しても同じようなことを思っているのだが。
カットが,から繋がる話かもしれないしそうでないかもしれないけれど,早稲田のいちばんの勝因は,山口くんだろうなあと,素人目に思う。ラリー中のアタッカーの選択やセットが素晴らしかった。横幅縦幅。そこでそう来るか,と。彼自身はトスが低くてあわなかったり頭に氷を乗せたくなったりするような日もないとはいえない様子だけれど,今日はセンターの2人に対しても良い具合に合っていて,ラリー中の濱松ずどん,とか,楽しくて仕方なかった。逆に明治の方が,焦って上げ急いで打ち急いでいる感じにはなってた。真ん中を使えないと厳しい。
早稲田がちょいちょいミスは出しながらも気持ちを切らさず,最後まで主導権を手放さなかった試合。競った展開のおもしろさやはらはらどきどきはなかったけれど,締まったいい試合だった。
最終順位
個人賞
- 優勝監督賞:早稲田大学 吉井勝彦
- ベストスコアラー賞:慶應義塾#9柳田将洋(250本*2)/次点 慶應義塾#1岡田拓巳(230本)
- スパイク賞:日体大#19小宮雄一郎(63.9%)/次点 専修大#13高橋拓也(60.2%)
- ブロック賞:順天堂#2細中久里寿(1.10本/S)/次点 専修大#13高橋拓也(1.03本/S)
- サーブ賞:早稲田#3七里幸洋(23.2%)/次点 駒澤大#8飯田祐規(19.6%)
- サーブレシーブ賞:日体大#34山本智大(79.3%)/次点 明治大#1大塚陸(72.9%)
- レシーブ賞:明治大#1大塚陸
- セッター賞:明治大#2新貴裕
- リベロ賞:早稲田#2本間隆太
- 敢闘賞:明治大#1大塚陸
- ベストオブサポート賞:東海大学
- 会長特別賞:日体大#20山田脩造
- 最優秀選手賞:早稲田#1吉村康佑
おまけ
勝敗表(最終順位)
星取表(古い順)
星取表(最終順位)
日程別勝敗表
順位の推移
「推移」として見ておきたかったので,振替試合をひとつひとつ入れています。振替試合が消化するまでは勝率で計算。
閉会式,それから。
閉会式の挨拶で,市川会長が,すばらしい決勝戦だったと言っていた。競ったリーグだったがミスも多かったとお小言を言っていたのは春のリーグの閉会式挨拶だったかしら。リーグ優勝が優勝決定戦の形で決まったことも,いいリーグの締めくくりだったと思う。
それから,インカレには開会式がないからと,4年生へのはなむけのことばが送られた。内容は,要するにいつも聞いているようなアレなんだけども(君が代を耳にすると自動的に学連の歌が続けて脳内再生されるぐらいには閉会式というセレモニーに立ち会いすぎである),「バレーボールを続けなくても大学4年の経験が良い財産になります」それだけじゃなくて「どんな形でもいいからバレーボールを続けてください」という言葉に,目からなにかがこぼれそうになった。
閉会式後,恒例の全チームの4年生が集合しての写真撮影が行われた。日体深沢GJすぎる。第1週に深沢で初めて試合を見たときに体育館の明るさとフロアひな壇観戦に感動し,最終週も深沢になると知って期待はしていたのだけれど,期待以上のGJだった。
観客席ひな壇の横の柵を外して,4年生が座る。チームでゆるく集まったりゆるく入り乱れたり。いつもは下で行われているそれを上のギャラリーから見下ろすだけだったのだけれど,そもそもギャラリーがフロアに設営されている深沢だから,もう,カオスですよ。目の前で繰り広げられるきゃっきゃうふふに,口元がにやにやしっぱなしですよ。最後に久原が登場して,席に着く前になにやら声をかけて1枚撮っていた。あまのあんちゃんおもろいわー。などと。
カメラマンさんによるオフィシャル撮影の合間も,立ち並ぶギャラリーも同じ位置からぱしゃぱしゃ。オフィシャル撮影が終わって,散会しかけたところで,ある保護者の方から,もうちょっととらせて,というリクエストが入り,日体の中村広報も「とりまーす」とおっしゃって,気を効かせた監督方が去ってくださって,そこからさらに爆笑に次ぐ爆笑の撮影会が始まった。
クリスママと久原のパフォーマンス(?)を〆に全体の集合が解けると,広いフロアの方々で,各チームの4年生集合写真撮影会が始まった。体育館の外にあまりスペースがないうえに観客がもともと下にいたからこそ実現した集まりは和気藹々として,心躍る楽しい様子だった。
今年の4年生は仲良しだった。もちろんチームが違えば敵として戦っているのだけれど,同じ関東の4年生として一緒に時を過ごしてきた仲間意識が垣間見える。
優勝決定戦となった早明戦の試合開始の挨拶で,吉村・大塚の両主将が,審判と握手をしたあと,なにやら語らいながら足並みを揃えて,ベンチの方にもどってきた。ネットの下をくぐり,交差し,それぞれの塊に飛び込んでいく。その光景を,すごく「いいな」と思いながら観ていた。試合が終わって勝者と敗者が決まって,挨拶して,審判と握手して,また,2人同じ歩調で,なにやら背中を叩き合いながら,一緒に戻ってきた。
毎週末が埋まるリーグ戦。疲れたの洗濯できないの買い物できないだの言いながら,わたしは見ているだけだったしたいてい遅刻していたし,ほんとうに疲れたり気が進まなかったりしたら見にいかなくてもよかった。でも,選手達は,毎週末,買い物にも行けず,遊びもできず,体調を崩すことさえもできずに,平日にはきっと授業も抱えながら,ずーっと試合をしていたんだなあと,気が遠くなる想いがした。試合がないときも練習があって,そんな生活をもう4年も続けてきた。まだこれからインカレがあり,関東の1部界隈はそちらこそが集大成と位置づけられているけれど,最後のリーグ戦を終えた4年生たちに,勝手に見ているだけのわたしがどうこう言う筋合いではないけれど,お疲れ様でした,そして,ありがとうございました,と心のなかで頭を垂れた。