2013年度関東大学秋季リーグ男子1部・9日目
昨日うだうだ言ってましたが,今日は,面白かったです。特に第1試合。何故これを2コート進行でやるのかと。どっちの様子も気になって気になって。
その反動なのか,第3試合まで残っている観客が少なかった。終わったチームの選手・保護者・目当ての観客がどんどん抜けていくとこんなものかなあと思いつつ,寂しい気持ちもありつつ。
日体大2-3順天堂(20-25 27-29 25-18 25-19 17-19)
日体:1渡辺 9田井中 20山田 31峯村 19小宮 2中村(3s-16田尻) L34山本/5吉武(4sから?)
→順天堂:24浅野 2細中 5佐野 22堤 12廣瀬 1藤井 L31松崎
日体大は積極的な選手交代カードを切る。2セットを先行された第3セットからセッター田尻。両者のセットアップの違いは(ちゃんと見てもいないので)わからないけれど,日体は第3セット以降ぐっと良くなった。それだけでなく,一時期渡辺大地を8板東にかえたり,峯村を23橋本にかえたり,後半リベロを吉武にしたり。リリーフサーバーの顔ぶれも,リーグ前半とは変わっている。
対する順大は,もとより把握不能のルーティンをもっていて,今リーグはリベロを松崎一人でこなし,山崎と小芝をレシーバー登録している。水色の長袖である。MB後衛サーブで入り,堤なり浅野なりがリベロと交代する。一方,リーグ前半では行われていた,セットスタータの変更は昨日今日と見られない。第4セットの終盤(つまり,逆転も難しそうな状況)で廣瀬にかわって伏見が出ていたが,第5セットでは廣瀬に戻していた。
第1セットから,逆転に次ぐ逆転の攻防になった。順大リード,中盤日体が追いつき逆転,再び順大逆転。第2セットも出だし順大リード,中盤日体が一時逆転するが順大が再逆転。ところが22ー22でまた日体が追いつきデュースに。
順大のブロックがこわい。コミットでキルブロック量産。心が折れる。そして,廣瀬。彼のライト打ちを見ると往時の伏見を思い出すのだが,今そこにいるのが伏見ではなく廣瀬であることのなにがしかをずっと考えている。わかんないけど。
3・4セット目は日体が良い試合をつくり,追い上げられはするも逆転は許さず連取する。第4セットの早い段階でフルセットゲームになる予想はついていた。
日体大のホームということもあり,とくに日体大が調子を上げた第3セット以降は,得点のたびに会場が大いに盛り上がった。
第5セットは白熱という言葉が相応しい。前後して隣のコートもフルセットゲームとなり,同時進行であることを恨めしく思いながら,耳に入ってくる音を頼りにちらちらと様子を追っていた。コートの上に気が充ち満ちていたのは,同時進行の相乗効果もあったかもしれん。
序盤7-4で順大タイムアウト,8-5でコートチェンジ。そのあと順大がブロック等で8-8まで追いつく。8-8で日体タイムアウト。タイムアウト明けも佐野のブロックが決まり,順大が逆転。
1点1点の攻防に力が入る。日体大のスパイクとディグ。順大のブロックとディグ。順大もよく足が動いて,ボールを拾って繋いでいた。
10-12とさらに順大がブレイクをしたところで日体二度目のタイムアウト。このときの両コート同時に得点が(それもおそらくどちらもキルブロックで)入り,ざわざわした。鳥肌が立つ。
13-14と順大マッチポイント。小宮のブロックでデュース。そしてなにやら雰囲気があれてイエローカードなど出つつ,順大リードで進む。
しかし,肝心の試合終了の瞬間を見逃してしまったことは口惜しくてならぬ。ふとAコートを見やると,順大が歓喜に包まれていた。
強い。日体大2敗目。順大は3敗キープ。
専修大2-3明治大(19-25 25-18 30-28 28-30 10-15)
→専修:18川波 1長友 3孫 12藤中 8山本 4板宮 L22吉澤
明治:6飯塚 1大塚 3鎌田(4s途中-17小野寺) 2新 10杉本 5佐藤 L22瀧野/14中村
並行首位攻防戦。明治も専修も,前日の敗戦を受けての日曜日。
詳細は,掘り起こせばほんとうにいろいろあるけれど,きりがない。
俯瞰すれば,専修がひとりで試合をしていた感もあった。ひとことで言えば,もったいないところでもったいないやらかしをする。第1セットはそこそこ差がついて明治が取ったけれど,明治好調というよりは専修の要所のスパイクアウトなどの要因が大きかったし,第2セットは専修が好調だった。
波に乗ると突っ走るけれど突然逆噴射を始めるのも,また専修らしいといえばらしい。しかし第3セットも専修が取り,セットカウント2-1。
第4セットも最初に抜け出したのは専修だった。明治はスパイクがことごとくブロックのワンタッチにかかり,ディグで拾われる。専修の川波と長友のトランジションアタックが好調。明治が攻めあぐねているのがわかる。鎌田のスパイクがブロックされて9-5となったところでタイムをとり,タイムアウト明けに鎌田→17小野寺。この交代は驚いたけれど,たしかに今日はさっぱり決まらなくて,センターが使えないのでサイドがブロックにかかって(そこで真ん中使っても拾われて)が多かったのは確かだったか。
そんなこんなで19-13まで点差が開き,折しも隣は日体が好調でフルセットになりそうな気配。
よくここからひっくり返ったよなあ。さっぱりわからない。東日本インカレを思い出すような佐藤のキルブロックが決まる。飯塚が前日とは別人のように躍動する。今日の試合,飯塚のバックアタックが使えたのは大きかったとは思う。そこに専修のある意味らしいもったいなさが加わって,お互いミスをしながらも,デュースになる。専修は,明治のタッチネットで得た24-23というマッチポイントのかかったスコアから,長く続いたラリーの明治のばたばたした攻撃につきあって,数度のチャンスを取り切れなかった。大塚のスパイクが決まって24-24。そのあとは前衛に上がってきた杉本を酷使しまくり,第4セットも28-30というスコアで,こんどは明治が取った。
第5セットが始まるころは隣のコートが騒然としていた。この状況で自分達も試合をしなければならない,それを淡々と進めていくコート上の選手達の集中力に舌を巻いた。日体大の勝敗,気にならないはずがないのに。
見ているわたしはどっちつかずの気もそぞろな状態だったけれど,第5セットは,第4セット終盤に追いついた明治の,負ける気がしない気配が持続していた。専修のサインミスやコンビミスも続いて,4-8でコートチェンジ。専修長友のサーブのところで9-12と多少差が縮まったものの,そのまま明治が逃げ切った。
明治は1敗で踏みとどまった。日体大が2敗となったので,ふたたび単独首位。
筑波大3-0国際武道(25-18 25-23 25-19)
筑波:1久原 7田城 8出耒田 14篠村 18兒玉 2前田 L10竹澤
→武大:9櫻庭 24中島 7南 2三浦 8野坂 33大坪 L17新井
平たく言えば抜け殻でした。どうも今季筑波(観戦)運に恵まれない。
早稲田3-1中央大(25-21 17-25 25-16 25-18)
早稲田:1吉村 11福山 3七里 9専田 7濱松 19山口 L2本間
→中央:7石井 17今村 11手塚(3s途中-10井澤) 25井上 5早坂 2傳田 L28伊賀
抜け殻その2。見てるんだけど見てない感。
第1セットと第2セットの両チームの勢いがまるで正反対で,これは長くなるだろうと思った第2セット。しかし第3セット以降は再び早稲田。
中大は,第3セット途中,一瞬セッター関田に交代するも,そのセットのうちに再び石井に戻る。関田の両手ぐるぐるが右手のみぐるぐるに減っていた。
早稲田は,セット毎の好不調がはげしいというか,好調だったのに次のセットをしゅるっと落としたりするんだが,それでも,セット率は日体大と並んでトップタイ。得点率で日体大を上回り,2位に浮上した。
優勝の可能性のある4チームの中で,ゆいいつ来週の2試合がどちらも直接対決となる早稲田。二つ勝てば優勝*1。
東海大3-0東京学芸(25-22 25-21 29-27)
→東海:31久原 22栗山 36松林 1鶴田 3池田 35椿 L41井上
学芸:3柴 14大西 10井上(2s-7白川) 15柳澤 9堀込 19樫原(2s途中-8金成) L17園田
学芸第2セット以降は,白川→大西→柴→柳澤。セッターもかえた。
第3セットは学芸が大量にリードしていた。6-7から5連続得点で6-11,少し詰められてはまた突き放し。17-20と詰まりながらも先に20点台に乗せた。これは第4セットがあるだろう,という雰囲気が漂っていた。白川さんが元気だし,アップゾーンも元気。
しかし,20-22からの東海大3連続得点で22-22と追いつく。24-23と先に東海大がマッチポイントを握るが,学芸がサイドアウト→ブレイクでアドバンテージ。27-26で東海大がアドバンテージを奪い,最後は鶴田のスパイクで決着。
打つときの池田が9割ライトの人。前衛でもライト。ポジションなんて飾りですよ。サーブからのバックアタック×2はたいへん素敵だった。
東海大は,今日は鶴田大明神頼りっぱなしということもなかった点が良かったか。勝ち越し。
慶應義塾3-0駒澤大(25-14 25-15 25-14)
→慶應:8稲田 1岡田 15丸谷 6星谷 9柳田 12野口 L16野瀬
駒澤:8飯田 4小田嶋 19高子 25佐々木(3s:32今谷) 9愛甲(3s:31大野) 1羽原 L15鈴木/29松下
昨日東海大相手に久しぶりの得セットとなった駒大だったが,今日は差を付けられた。選手を入れ替えたりと,食らいつこうとしているのは見えたが,奏功せず。
慶應が2敗をキープ。ひたひた。
おまけ
順位
今日1日で順位が大きく入れ替わった。
優勝展望は,得意な人に任せます。
優勝の可能性があるのは4位の慶應まで。
優勝ラインは3敗以内だけど,現在3敗の順大は,3敗ラインになった場合にセット率で少なくとも早稲田を上回れない。
リーグの順位は全日本インカレのシードにも関係してくるのだけれど,こちらは秋単独の結果ではないので,計算式がよくわからない。
16シードまでの関東の枠は10。4シードはすべて関東,8シードまでで7(+関西1)。