世情に疎いわたくしは
銀次さんのページで世の中のできごとを仕入れていると言っても過言ではない節が見られるのですが(過言です),23日の<今日の一言>を読んで,彼の意見にしばしば賛同しつつ読み終えて,ふと,「この感想は国立大学出身者に特有なのだろうかそれとも一般的なのだろうか(そもそも国立大学の出身か否かでセグメントすることが妥当なのかどうか)」と,疑問に思ったものです。そして,失念していたのですが,“倍率にびびるようでは後期試験など受けられません。”と仰る銀次さんってひょっとしてもしかして後期でしたっけ。すげー(って,賛同してたんちゃうんか)。
あたしも後期試験を受験したクチなので試験会場での実質倍率が願書締め切り時点での倍率と著しく異なる実態はこの目で見ましたが,あたしはえらくおばかだったものだから,試験会場に入って試験が始まるその瞬間まで,そのことに全く気付いていなかった(考えもしなかった)のですよね。ほんとにばかだよなぁ。確かにくじではないので倍率の差が絶対的に(決定的に)自分の合否に関わっているわけではないけどさ。普通はびびるでしょ。その上で,理学部の後期って実際の受験者数も怖ろしく多いに違いない(実質倍率もべらぼうに高いに違いない)という根拠のないイメージがある。その点について,理学部後期受験経験者というレアな人材と直接そういったテーマで話をする機会に恵まれず,実態についてヒアリングしたことはないんだった,そういえば。
そんな余談はさておき,国公立大学の倍率は新聞発表されるので何かと取りざたされがちだけど,水増し合格や受験すっぽかしの大量発生している私立大学の本当の倍率って,どんなもんなんでしょうね。人気私大の人気学部ともなれば某国立大学理学部後期日程の数字を地でいってるんじゃないかと,それは言い過ぎでしょうか。みなさん知ってて受けているのでしょうか(各種塾や予備校はデータを握っていそうだなぁ)。でも,あの(どの?)レベルまで行くと逆に倍率なんて気にしてられないと思うのですが。それこそ実態は闇の中だし,同じ学部学科でも様々な受験方式がある場合もあるから,倍率だけ気にしててもなぁ。そんな暇があったら勉強しろってね。過去問解いて自分が合格最低点に達するか否かを見極めた方が遙かに実際的でしょう(尤も,配点もまた闇の中ではありますが)。
“進学校の生徒が本命以外に「実力を試す」目的で適当なレベルの大学を受験するのは「よくある話」です。”。わたしはそんな阿漕な進学校出身ではなかったので,もっとみんな(先生も生徒も)素直で真面目だったなぁ,と遠い目。なんていいつつ,滑り止めから記念受験まで都合3つばかり私立を受験しているわたくしも人のことは言えませんが。もしそこしか受からなかったら行くかなぁ,ぐらいには思っていたよ(それが経済学部でも/今にして思うと正気の沙汰とは思えませんが。大学というところを履き違えるとそうなりますか)。っていうか,うっかり受けて合格してしまった大学があったために,浪人させてもらえなくなってたんですが。
銀次さんも書いているように,実際の入試では,冷やかし(?)受験の人は速やかに志望校に進み,その分水増したり補欠合格出したりするので,結局落ち着くところに落ち着くからそんな冷やかしは全く考慮に入れる必要はないと思うのですが,わたしが大学に入った後で知った実態で倫理的に如何なものかと思ったのが,模試の合否判定で志望校に行く気もない大学を書いて提出するという。これも,よくある話なんだそうですが。ちょっと“げぇ〜”って思ったものです。悪趣味だよぅ。なんで男子が家政系の女子短大とか書くよ。
莫迦にしてるよね。当落すれすれで思い詰めちゃう子もいるかもしれないじゃん。と言っても,本気でそこの大学を志望校として登録している人数から比べたら誤差の範囲内でしかないだろうから実際の志望者達の合否判定に影響はしていないと思いたいが(影響してたら悪趣味にも程がある)。
合格するもしないもまずは受験しないと始まらないわけで,受験(出願)しなければ何の奇跡の起こりようもないわけですよ。でも,出願に当たっては慎重を期すもので,めちゃめちゃ志望校の合否判定が悪くてもそれでも受けようという人間ばかりかっていうと,そうでもないよね。例えば国公立大学は原則試験日程が同じだから,私立大学に行くとか浪人するとかの経済的余裕がない場合には,合格しそうなところに出願するというのはもの凄くよくある現象で。そらまぁ,国公立はセンター試験の自己採点の様子を見て出願するので,冷やかし模試判定はあんまし関係ないだろうが,しかし気にするだろう。気にするだろう気にするだろう気にするだろう(エコー)。私立大学も日程きゅうきゅうだったりかぶってたりそれこそ受験料高いから闇雲に受けるわけにも行かないし行かないし行かないし(エコー)。
入試はいいのよ。腕試しというか実力試しというか,実戦経験というか,大事だし(自己弁護)。せやけど模試はなぁ。そんなもん判定に左右するほどの数じゃないとか,そんな判定に振り回される方が莫迦やねん,とか,まぁいくらでも言いようはあるけどなぁ。世の中にはそんなウラまでわかってる先生がちゃんと指導してくれる受験生ばかりでもないわけですし,いや,おべんきょでいっぱいいっぱいになってしまわず必要な情報を自分で集めるのもまた求められる要件なのかもしれませんが。
あたしが甘いんかな。甘いっちゅぅか,誰も被害にあってないところでひとりぷぅぷぅと意味のないことを叫んでいるあたりが,「某民放ドラマ(日曜劇場)に於ける田舎の描き方」の一件とそっくりだ。(00:53)