ヤンソギル氏の「血と骨」が映画化されるそうな。

監督は「月はどっちに出ている」(だっけ?)のチェヤンイル氏。主演はビートたけし鈴木京香もいたっけな(気のせいかも)。小田切さん関連日記をうろついていたら見つけた。小田切さんが何の役かは不明。原作は骨太で読み応えのある小説だった。主人公の金俊平はとにかくガタイがでかくて体力も迫力もあって乱暴で恐ろしい人物として描かれている。ビートたけしは一瞬意外。もっと小山のような人物を想像していたので(もう少し若くて)。しかし迫力は体の大きさだけで決まるものではないので,却って楽しみでもある。


この小説に限らないけれど,自分の中の差別意識(忌避の意識というか)を確認させられる物事に出会うと,なんとも苦い気持ちになる。差別がナンセンスだと後天的に学習することで頭で理解はできても,なかなか脊髄反射は追いつかない。それを認めずに,わたしはそんな意識はない,と口で言うのは簡単だけれどそうも行かず目を背けてみたりする。忌避の意識は「民族」なる抽象的な概念から直接発しているものではない,ということには最近ようやく気が付いた。だからどうってことにはならんのだが。


とかくレッテルを貼りがちな自分でもある。