まあそんな感じでして,終始どきどきでした。


それでも何とかなるんだからわたしも大きくなったねぇ(よしよし)。信濃町から微かな人の流れらしきものを辿って球場らしき場所に行き,係員の拡声器の声をたよりにチケット売り場までたどり着く。チケットの種類もよくわからんのでとりあえず一番安い外野自由席(大人1500円子ども500円,何も言わなかったら大人料金を徴収された)を買う。チケットにはゲートの番号も書いていないので,なんとなくそれっぽいゲートの手荷物検査のおにぃさんに「どっから入るん?」と訊ね,そこから入れるとのことだったのですたすたと入ってみたらちょうどライトポール延長ぐらいの外野スタンドに出た。冒険できない性格なので,前の東京ドームと似た見え方の席に腰を落ち着ける。中に入ったのが試合開始から40分経ったころ(3回表横浜攻撃中)だったんだけど,席選びたい放題ですから。余裕で。


外野自由席ってどの辺だろうと思ったけど,結構近いし見やすい。そう。わたしより先に神宮ペナントレースデビューしていたのえちゃんも書いていたけれど,神宮球場は小さくて狭いので,おまけに客も少ないとなれば,豆粒の心配は無用なのだったよ。


夏至の頃とあって,7時を過ぎてもほの明るい。昼間は蒸し暑かったけれど,夕方になると気温も下がり,たまに吹き抜ける風が気持ちいい。野球観戦はやっぱり外だよ。


周りは仕事帰りのスーツ姿の人も多かった。若い女性連れ,年配の男性,カップル,親子連れ,同伴出勤前の二人連れ(9時前に去っていった),修学旅行の小学生,客層はまちまち。わたしのような女性一人客も珍しくない。女性率が思っていたよりも多かったのは,平日だからなのか,ヤクルトに女性ファンが多いと言われる所以なのか。


幼稚園児以下っぽい男の子とその連れの成人女性という組み合わせも多かった。わたしの斜め前に座っていた二人連れもそうで,「おお,いいなあ」と思ったよ。連れの女性も“仕方なく付き添い”ってのではなくて,楽しそうだった。