パソコンを“使える”ようになるために。


周囲の一部に,わたしが(不本意なことに)M$Wordを“使える”という誤解があるのは前も書いたとおりだ。Macも“比較的使える”と思われているかもしれない。どちらも“もっと使える人”の存在が知られているので,絶対値として“使える部類の人”ぐらいか。で,昨日,Wordの表組み(表計算ではなく罫線の方)でぶつぶつ文句をいいながらみみっちく表を組んでいたら,「どこでそんな技術を覚えたの?」と訊かれた。どこでだろう。


学生時代から付き合いのある人なら知っているだろうが,わたしは会社に入るまで,.docのファイル(およびそれを生成するアプリケーションソフト)は見たことも触ったこともなかった。未だに家では滅多に使わない。会社でも,そもそも文書の体裁を整えようという感じはないので,厳しくしつけられたりTipsの交換がなされたりもしない。


その状態からそこそこ使えるまでになるかどうかの違いは,「おれはこうしたいんじゃー。なんとかしろー」と思ってそれっぽい機能を試してみるかどうかにかかっているんじゃないだろうか。その上で大切なのは,どれだけ「command+z」が使えるか,つまり,「ちょっとぐらい間違えた操作をしたって壊れることはない」と認識してメニューバーなどに表示されるコマンドを実行してみる好奇心(積極性)。たいていの操作は元に戻せるし,元に戻せないようなものはアラートのダイアログが出るから,「これを選んですごいことになったらどうしよう」と思っているとトライはできないし覚えてもいかない。


はっきり言って,そういうのの捜索にはまると,時間がかかるし効率は悪い。仕事の本来なすべきことを遂行することを第一にしていれば,身に付かなくて当然で,だから,“Word使える”は“暇人”や“現実逃避”“無駄”の同義語かもしれん。


しかし,結果として作業の効率化に繋がる発見があることもあるのだから,一概に無駄とは言い切れまい。


先日会社でうっかり吐いてしまった暴言なんだけど,とあるアルバイトさんについて“もうちょっと(WordだのExcelだのに)強ければもっと心強いのにねー”といった話をしていたとき,わたしがつい,尻馬に乗って「こぴぺぐらいはショートカットを使ってほしいですよねー」と。場がぴきんと,なったようななったような。どきどき。


んー。やっちまったかも,と思ったのも後の祭り。すぐに人を小馬鹿にするような発言を(わたしにそのつもりはなくてもそう受け取れれかねない発言を)するのが欠点で,なかなか直らん。


キーボードショートカットも数が多いので,全部覚えるのは無理だ。パソコンの操作ってアプローチが複数用意されている分個々人の癖や慣れによるところが大きいので,わたしも,一度メニューバーや右クリックから選ぶのが習慣になってしまったものは,キーボードショートカットがあってもマウス操作をしてしまうものだ。たとえば,エクセルのセルのペーストは,わたしはほぼ右ドラッグしか使わない。「形式を選択して貼り付け」にしたいことが多いからだ。範囲が広いときや別のシートにまたがるときはこぴぺショートカット使うけど。貼り付けられないエラーも多いしな。


なのでアプローチに個人差があるのはわかるのだが,見ているとかなり多くの人間がこぴぺをマウスから行っている現状は,けっこう驚きだ。右ドラッグ→離して「コピー」選ぶ,とか,control(だっけ? 忘れたわ。Macだとoption)おしながらドラッグとかじゃなくってだよ。こぴぺよりももっと驚くのは上書き保存をメニューバーから行うクチだが。


この3つはどのアプリケーションソフトでも共通していて,MacWindowsですら共通していて(command→controlの読替は必要ですが),左手だけで行えて(右手でマウス持って選択しつつ左手でできる),かつ使用頻度が高いので,絶対に覚えておいて損はないと思うのだがなぁ。……うーん。でも,コピーは通常移動を伴うからマウスドラッグ+キーボードが一番早いか。


なんにせよ,基本的なキーボードショートカットを教えてくれた学生時代の諸先輩方って,親切だったし的確だったんだと,感謝している。キーボードショートカットを使えば早い,ということを教えられたということが大きいのだ。使ったところで作業時間にしてそれほど差が出るものでもないんだろうけど,なんだか上書き保存とかは「萎え〜」となってしまう。


キーボードでも右クリックでもメニューバーでも,それは些細なことだけれど,この項で言いたかった.のは,複雑だったり特殊だったりする機能を知っていてわざわざ時間をかけてまで使う必要はないしともすれば時間の無駄にもなりかねないけれど,いつも使う機能についてより効率よい操作方法があるのでは,ということについては,少しだけ意識してみたり時間を取ってトライしてみても,いいんじゃないかということだ。パソコンが「使える」ように見える人って,実はその辺で「使えて」いる感を漂わせているのではないかと思うのだけれど。


ちなみにそれでいけば,Wordで表組むのは愚の骨頂です。だからぶつぶついいながらやってたんだけど。使っていいならイラレ使いたかった。