「黄昏の百合の骨」と言えば(まだ続くのか)


今回,全編通して一度もゴシック体の箇所がなかった。恩田陸の小説って,よく文中に所々ゴシック使っているものですが。


そうなると,あのゴシックのフォントって何だろうというのが気になってくるもの。手元にないからわからないけど,記憶にある限りB太ゴB101ではないような気がする。なんとなく。もちろん,単行本と文庫本とで違うだろうし,単行本はそれこそ一つ一つ違っている可能性もあるから,中には1つや2つB太ゴB101なものもあるかもしれない。


文芸書ってどういう風に組版しているんだろう。DTPなのかなぁ。文庫みたいに昔とほとんど仕様の変わっていないものだといまだに電算写植→アナログ製版だったりするのかな。


でも,DTPであっても,大手出版社のメジャーなレーベルだと,オリジナルのフォントを持っているのではないかという気が,勝手にする。わたしはあんまりデザイン方面の目が利かないのでその辺は気づかないしよく分からないのだけれど,岩波文庫リュウミンL-KLと言われるとなんか戸惑うぞ。とくに文庫・新書の類は,各社独自に,写植時代から自社レーベルで使っている書体とデザインが変わらないようにオリジナル書体を作っているのでは,という気がするのですが,どうなんだろう。


ちなみに,B太ゴB101とリュウミンL-KLはいずれもモリサワが出している超オーソドックスフォント


実はヒラギノ角ゴシック(MacOSXのシステムフォント)だったら笑えるな。わたしはヒラギノ好きです(システムフォントはW4ぐらい?)。OSXヒラギノアンチエイリアスっぷりが苦手という人は,けっこういるみたいだけど。


ヒラギノって,大日本スクリーン製造ってとこが出しているのか……知らなかった……そして聞いたことのない会社だ。


フォントの値段って初めて見たけど,1書体15万円とかって,すげぇ世界だな。