けっこう評判良い(注目度高い)ようですね,フジテレビ開局45周年記念特別ドラマ
「はてな」に続々と。終了後に数が増えていますが,感想はこれからです。しかもろくなこと書きません。真面目なことすら書きません。ていうか思い切りふざけてます。できれば石投げないでください。
ところでわたくしはSM○Pの中では今日の主役の人が実は一番好きかも(だから去年「僕の生きる道」を見ていた)。しかしこれを見ようと思った動機及びこの番組の存在を知ったきっかけは例によってドラマ冒頭のキャスティングテロップで3番目に出てきた人によるものだ。
というわけで前3分の1に極限集中だ。うひゃぁ。超かっこいい。超かっこいいよ,どうしよう。っていうかやばいよ。何がやばいって一番やばいのはそのショ○っぷりだよ。そんなドラマだとは思ってなかったよ(誰も思ってないから/そもそも違うから)。
舞台は朝鮮半島南部の農村で,太平洋戦争さなかの1942年の春。主人公の少年(子役)の小学校に日本から赴任してきた先生(小田切さん)が少年の家の離れに下宿することになり,少年と交流を深めるというくだり。少年はまゆげ太くていがぐり頭,零戦模型作りを趣味とし零戦の頭と魚の頭が好きでバイオリンに心惹かれる好奇心溢れる瞳が印象的なやんちゃ坊主。先生は植民地に本国から赴任してきた教員のわりに妙に人当たりのソフトな優しいお兄さん。夜,先生が部屋を空けている隙に離れに忍び込んでバイオリンを触っている少年を見つけて言ったセリフが「いいよ。触つて御覧」「一曲弾いてあげよう」。
くうぅ。そんで月明かりを背景に窓辺に腰掛けて「荒城の月」ですよ。さらに日本語おっつかっつの小学生男子に向かって「荒城の月」の解説を光景が美しい云々とかまし,挙げ句「勝っても負けても戦は全てを焼き尽くす。戦争は全てを焼き尽くす。……美しくないね」。ぎゃーす。
先生の滞在中,2人は美しい農村風景を舞台にバイオリンの調べを基調としたBGMに乗って交流を深める。少年がバイオリンに興味を見せるや先生は曰く言い難い表情を見せて「バイオリンを教えてあげようか」。美しい物が好きな先生は,「この国は美しいね」「耳を澄まして御覧」といがぐりの小学生男子児童にワーズワースの詩の一節を披露。おまけに大サービスで英語バージョンも暗誦だ。敵性語だ。バイオリン指導は二人羽織スタイルだ。少年モノローグ「何故先生の息は甘い香りがするんだろう」って,なんだか青い匂いがしてますよ。少年,いったい何に目覚めようとしているのか。っていうか,半ズボンの少年を何に目覚めさせようとしているのか,せんせい……。
CM明け,夏の終わり。先生は書生さんスタイル(襟の短い白い前ボタンのシャツの上に紺の格子柄の着物を着て,なぜか黒の兵児帯足元は素足に下駄履き)で川縁でバイオリン。聞いたことあるけど曲名はわからん(悔しい)。♪ふぁーれられふぁしーどーれーれーみーふぁそふぁみふぁらーらしー(ふぁとどはFisとCis。ニ長調かな。サティかな(超適当))
兵隊さんが赤紙持ってやってきて,少年とのお別れだ。お気に入りのワーズワースの詩集を少年にプレゼント。なんと洋書だ中身は英語だ敵性語だ。「僕が一番好きな詩を教えようか」……きっと要らないから。でも少年気を遣ってか断らないから。だけど聞いても残念ながら意味分からじ。川縁にへたりこんで片膝たてんでください。沈黙に浸らないでください。逆光やう゛ぁいです。「暗くなるから帰りなさい」と少年を先に帰してから涙を一筋零して夕焼け背負ってバイオリン独奏。こんどこそ聞いたことあるけどよくわかんない曲。和音だからますます再生不能。ふぁれ〜,そみ〜,となんだかアパッショナートな曲(教えて君)。くぅぅ。
という,煎じ詰めれば(詰めなくても)それだけなんですが1人で大騒ぎですわ。
かわいいっちゅぅねん,どうせえっちゅうねん。いや,どうもしなくていい。どうもしなくていいのだが,やう゛ぁい。何がやう゛ぁいって,七三分けだよ。白シャツにベージュのズボンだよ(ベルトじゃなくてサスペンダーだよ)。だいいちあなたバイオリン弾けないんでしょう,なんですかその姿勢の美しさは。うひょぅ。わたしバイオリン弾けなくて良かったよ(アラが分からないから)。
全編(登場シーン全編ね)通して見せる滲み出るような優しさ,朝鮮半島農村の山と川と川と草木と光溢れるきらきらの景色に哀切漂うバイオリンBGM。一夏の短い時間に少年に対して見せるこまやかな愛情ときたら,あなたもしやショ○では……と。いや,優しいからというだけでそんな見方をするのは些か早計に過ぎるが,どうにもこうにも,映像からも会話からもモノローグからもぷんぷんと。いや〜。
大変でした。大変っぷりを言葉で説明できない自分がふがいない。説明しなくてもいいけどさ。