モーツァルトを聴きながら


審美眼養成日誌(2004年12月4日)がおもしろいことになっている。


モーツァルト交響曲第40番といえば,いつぞやの折りわたしが「♪みれれっみれれっみれれっし〜って何?」とたわごと上で採り上げた際に多くの方々から返答をいただいた超有名交響曲(らしい)。その翌日わたしは会社帰りに近所のCD屋に走り,カラヤン指揮ベルリンフィルのCDを買ったものだった(ほりぃが持っているのと同じかも。ちなみにこのCD,知らない内に傷をつけてしまったらしく41番の途中で哀しいエンドレス状態に陥ることしばしば)。


今でも気に入りの1枚。全部聴きたくなって久しぶりにCDかけてます。


さて肝心の7種聞き比べ。こんな手間のかかることをありがとう。


わたしは自分が買ったカラヤンのしか聴いたことがなかったのでそれがスタンダードになっているけれど,指揮者によって全然ちがうのね。どれを聴いても大なり小なり「ゆっくり」には聞こえてしまうのだけれど,同じ材料なのに,ちょっとした違いで印象が随分異なる仕上がりになっている。コンポーザーって面白いなぁ(何を今更)。個人的にはベーム指揮の低弦の刻みをくっきり出しているアレンジ(用語不如意)がおもしろいと思った。そういうの(裏打ちとかオブリガートとか)好きなもんで。


そしてアリゴーニ氏とやらについては,聴いてみればなるほどほりぃの書く「これがレコードなら、「回転数間違えたんじゃないか?」と慌ててプレーヤーをのぞきこんでいたことだろう。」が言い得て妙。まさにその通りだ。カラヤン慣れのわたしにはあまりのもったりさにびっくり……というか,もはや同じ曲のアレンジ違いですらなく,すっかり別の楽曲のように思えるものだ。