古典に触れる


昨日(土曜日)はこの冬最初の鍋を催すべくK崎市内Kuro氏宅訪問。高田馬場のM氏宅からはるばる土鍋とカセットコンロを持ち込んでテーブルを囲む仕儀と相成った。居室6畳+DK6畳の築4年マンションのフローリングの床に置かれた無印良品の木目の正方形テーブルを5脚の椅子が取り囲む光景は,見ようによってはちょっぴりリッチで小じゃれた独身サラリーマンの1人住まい。寄せ鍋をポン酢で堪能した後はKuro氏秘蔵のハードリカーをロックで。


……と書くとけっこうな週末だが,それで終わらないのがこの集団の哀しい性。参加者のひとりK氏が,以前からわたしが「読みたい」とリクエストしていたマンガ数種を持ってきてくださっており,食事が終わる前から(或いは鍋をつつくかつつかないかの段階から)1人,また1人と鍋前を脱落し,居室部分で漫画本を広げ始める。5人前用意してあった鍋材料も鍋の前には3人平均しか座っていない有様で,あいや,お行儀悪いといわんでくだされ。


ひとんちなのをいいことに読む読む。食事班の話題も自然マンガへと移り,マンガ班夜話班各メンバーが流動的に入れ替わりつつ,だらだら読んでだらだら食べてだらだら飲んでだらだら話す。仲が良いのか悪いのか。終電って何でしょう。


で,結局一泊させていただき(「1人2人は泊まるかと思っていたけれどまさか誰一人帰らないとは」と場所提供宿主様の弁),翌日の朝には,上天気の十二月最初の日曜日,コーヒーの芳香ただようテーブルを囲んで,椅子に座った全員がマンガを読みふけるという,どうにも手のつけようのない事態にまで進展してしまっていた。


見た目,どうみても耐久マンガ部合宿。なんせ20冊以上あったのだ。