「きょう」のうちに


なかみはあとで書きます。旅のしおり用の原稿も書かなくちゃいけないし。


というわけで日付変わってから書いているなかみです。旅のしおり原稿はまだ。


土曜日は,今年の定例行事,かなまる(兄)言うところの「誰かの誕生日にかこつけて美味しい物を食べる会」。丸の内方面で中華料理。フカヒレの姿煮とか。じゅんさいと蟹とたまごのスープとか。牛肉のオイスターソース炒めとか。北京ダックとか。海鮮の炒飯も目新しい。ええもうとにかくおいしかったです。いつもありがとうございます。しあわせ。


深夜2時から半分眠りながらBSでアルゼンチン戦の再放送を見て(結局ほとんどうつらうつら),午後2時過ぎに起きた日曜日は家まわりの片付けをしてもらったあと夕方(というかほぼ夜)から新宿に出て,高島屋の地下で滑り込みでベリー系のムースか何かのホールケーキを買って,レストランフロアでご飯を食べて家に帰ってさらに日付が変わった頃にケーキを食べてコーヒーを飲んで,そんな時間にコーヒー飲んで寝付けるわけもなく,月曜朝からでろんでろん。


日曜のアルジェリア戦は,土曜のうちに某協会に電話をして当日券の確認をしたものの,土曜で決まって気力も抜けたし再放送見て夜更かししたし家の中はカオスだし,で結局行かず。それに,金曜のオーストラリア戦で満員の会場を見て,もう自分の出る幕ではない(役目は終わった,のほうがいいか)とも思った。

北京の向こうにあるもの


地上派のディレイ放送で福澤が空を跳んでいた頃に東京体育館から2kmばかり離れた某百貨店のレストランフロアで夕食のカレーライスをつつきながら侃々諤々していたことのまとめとか。


視聴率1%≒100万人とされる,らしい。2戦目(日曜日)のイラン戦の視聴率が11%強だった。それで1000万人。金曜日のオーストラリア戦が15%ぐらい,土曜のアルゼンチン戦は21%ぐらい,ただしアルゼンチン戦では瞬間最大風速32%ぐらいを記録したとか(ソースは適当)。実に2000万人もの人間がテレビ地上派でその時間に見ていたことになる。2000万人の(瞬間最大風速3000万人の)人間の耳と目に,あのへんやそのへんの固有名詞やプレーが入った,として,その数値はあまりに大きすぎて,想像がつかない。


熱しやすければ冷めるのも早い。オリンピックはいくらでも競技がある。ボールゲームは数あるオリンピック種目の中ではオマケに近い。だけど,もし仮に,終盤数試合の平均視聴率からはじき出した約1500万人の,そのうちのさらに1%ぐらいの人間が,冬になってもバレーボールのことを覚えていて,ふらっと血迷って,代表選手も出ているらしいVリーグの試合とやらにでも行ってみようかな,と思い立ったとする。


そうしたら,観客数15万人増だ。Vぷれみあのレギュラーラウンドが今年と同じ8チーム4回戦総当たりとした場合112試合,ただし1日に同一会場で2試合開催するのが標準なので,それを基準にごく単純に計算すると1日平均3000人増,となる。伝説の東京体育館1800人も,4800人入ればぼちぼちだろう(あのカードでそれだけの集客が見込めるかはまた別の問題になるが)。そのふらっと血迷って会場にやってきた都合15万人がその後どうなるか,都合15万人を前にどうするか,は,代表選手だけの仕事ではなくて,全てのVプレミア選手ひとりひとりにかかっている。面白ければ定着するだろうし,つまらない試合をすればすぐに離れていくだろう。Vリーグの観客動員はほんの一例に過ぎず(観客増自体は本質ではない),業界関係者がテレビの地上派でゴールデンタイムに放送されることによって業界自体に向く目が,少なく見積もってもその程度は見込まれるという話。


この1週間というもの,職場でも話を振られたり,ちらほら言及された。昼食を取っていたら隣の席の女性2人連れの口から,ポルトガル語(推測)で日本の男子選手っぽい固有名詞が飛び交っていたこともあった。おかんからも「ずっと応援していた甲斐があったわね」と言われた(それ自体は誤解)。


監督や選手もインタビューで言っていたけれど,コートに立っているメンバーも,控えのメンバーも,登録されなかった合宿メンバーも,スタッフも,みんなで掴んだ切符だと。


もっと言えば,22人+スタッフで構成されている今年の代表メンバーだけでもない。会場に来ていた多くの競技者も関係者も。その時試合に出ていた7人(ベンチ入りしていた12人)は,確かに代表選手だし試合をして結果を出したのは彼らだし,その結果を出したことはものすごいことなんだけど,彼らだけが他の人たちとは全く切り離されて単独で存在している特別に凄くて偉い「選ばれた」人々なわけではない。だから,オリンピックに出られたことは,代表メンツ以外の全競技者・関係者も,自分のこととして誇っていいこと。そのかわり,俄に世間の注目を浴びる,その注目の視野の範囲内には端っこかもしれないけどみんなが入っている。


一つ言えることは,スポーツの世界は強ければ人気が出る。強くなければ人気は下がる。そりゃいろいろあるんだろうとは思う。思うけど,逆風だっていつ突風が吹きつける分からないこのご時世に,結果が出て人気を出そうと思えば出せる土台をつくれたことは,それらが無い状態に比べれば,遥かに良い状態と言えるんじゃないだろうか。あとは知らん。これが終わりじゃない。ここがゴールじゃない。いろんな意味で。

ぶくまってみた


オリンピック最終予選|北川祐介 Official BLOG


現役選手のブログって今となってはたくさんある(らしい)んだけど,横着してて探しても読んでもいないので現状を把握できていない。なので,今回の件で自分が目にした代表選手ではない現役競技者の発言は今のところこれだけ。


「感動した」とか「ありがとう」とか,自分も思うことはあるし時には表にも出す。でも,一外野の人間がこたつでぬくぬくしながらテレビなんかで見て「感動をありがとう」って言ってるのは,あくまで言っている側の勝手。だから,自分も思ったり言ったり(書いたり)するくせに,たまに他の人(というか専ら煽るマスメディア)の「感動した」とか「ありがとう」とかが度が過ぎて鼻につくことがあって,そんなときは「アンタの感動の為にやってるわけじゃねぇよ」と腐す。


上記エントリの「感動した」と「ありがとう」はごくごく素直に腹に落ちた。こたつでぬくぬくしながら見ているわけではない人の発言って,見た目は同じシンプルな表現でもなんかちょっと違う気がする,のは自分にバイアスやらフィルタやらがかかってるのかも。


余談だが,前回昭和52年組の現役選手を云々していたとき千葉を忘れていた。あうあう。他にもいろいろいそう。そのうち思い出す,きっと。


84万アクセス御礼:ベリーロールな日々:So-net blog


解説欲しいです。小林氏のブログの解説がまたハイレベルでついていけんので(現役時代から)。体を動かせる人,動かしたことがある人じゃないとピンとこない部分もあるわいな,と,昔は思っていた(そんなレベルじゃないぐらいついていけないけど)。競技者向けのノウハウやらハウツーなら,競技者世界には存在しているだろう。その気になれば手に入らないこともないだろう。でも,非競技者と競技者との間をつなぐ,素人の視聴者向けの技術・戦術・戦略解説がテレビ放送の解説として望ましいと思うのだが。


前々回のオリンピックのOQTくらいから本気モードに入った人間だけど,如何せんお一人様を邁進し続けているので,ちょびっとずつとはいえこれだけ長い間つきあってきているのに,未だに,バレーボールの見方,というものが全く身についていない。ひとりで黙々と見続けて,NHKBSや近年はGAORAの中継の解説をぼちぼち聞いて,少しずつ少しずつ,カタツムリの歩みでルールを知ったりプレー上の「お約束」に気づいたりしてきた。


とはいえ,ルールブックの説明ならテレビで見ていればまだなされるし,スパイクの技術とかブロックの腕の形とかは頻繁に触れられるし,トスの散らし方とかブロックとレシーブの位置関係とかも解説で出てこないわけでもない。見る側も手っ取り早いものは求めず,じっくりつきあっていくしかないのかもしれん。野球(1球投げるごとに間がある)やサッカー(スローな時間もある)と違って,1プレーのスピードが速くプレーの途中で口を挟む余裕がない事情もあるし。


とはいえ,せっかくテレビなら技術・戦術の解説が充実しているほうが見ていて面白い,とは思う。例えばリプレイでエンド側からの映像をうつすなら解説のチャンスだろうに,と。以前にも書いたが,多分にそういうのが好きなんだとは思う(一部のプロ野球お茶の間観戦好き属性を持つ人間は,という限定つきだが)。現地で現場の生の雰囲気を楽しむ観戦形態とはまた別で。